データ分析 Data Analysis

2月に移って2回目の牝馬限定戦

2004年以降、11月末または12月に実施されてきたが、24年からは2月に移動。そのため、前回は前々回との間隔が2カ月少々だった。とはいえ、そこはハンデ戦。23年11月29日のクイーン賞JpnIIIを制したライオットガールは2㎏増の負担重量が影響したのか、2カ月後には1番人気で4着に敗れた。今回は2月に移ってから2回目。出走各馬の臨戦過程も含めて注目したいところだ。その一戦のデータを、過去10回分の結果をもとに見ていくことにしたい。

上位人気馬が中心

連対馬20頭のうち18頭は、単勝1~4番人気。例外の2頭は、2021年に6番人気で制したダイアナブライト(川崎)と、16年に5番人気で2着のタイニーダンサー(JRA)。なお、5番人気以下で3着だった4頭は、15年ノットオーソリティ(船橋)、16年タイムビヨンド(北海道)、18年オルキスリアン(船橋)、20年サルサレイア(川崎)とすべて地方馬となっている。[表1]

[表1]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 4 1 3 20.0% 60.0% 70.0%
2番人気 2 2 2 4 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 3 3 1 3 30.0% 60.0% 70.0%
4番人気 2 0 2 6 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
6番人気以下 1 0 3 69 1.4% 1.4% 5.5%

JRAの関東馬が好成績

JRA馬が7勝、2着9回、3着4回。その内訳を見てみると、関東所属が4勝、2着5回、3着2回で、勝率・連対率・3着内率すべてで関西所属を上回っている。そのほかで目立っているのは、大井の2勝。2019年はクレイジーアクセルが4番人気で、20年はサルサディオーネが3番人気で勝利を挙げている。[表2]

[表2]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA関東 4 5 2 9 20.0% 45.0% 55.0%
JRA関西 3 4 2 11 15.0% 35.0% 45.0%
大井 2 1 2 17 9.1% 13.6% 22.7%
川崎 1 0 1 4 16.7% 16.7% 33.3%
船橋 0 0 2 16 0.0% 0.0% 11.1%
上記以外 0 0 1 36 0.0% 0.0% 2.7%

端数ハンデの馬が好走

ハンデキャップ重量で争われる一戦。勝ち馬の負担重量は幅が広いが、2着馬は54㎏または56~56.5㎏のどちらか。また、3着馬は10頭のうち9頭が54㎏以下となっている点も興味深い。なお、負担重量が『○○.5』㎏だった馬は過去10回で延べ6頭が出走し、すべて3着以内に入っている。[表3]

[表3]ハンデ別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
51㎏ 0 0 2 63 0.0% 0.0% 3.1%
52㎏ 1 0 2 8 9.1% 9.1% 27.3%
53㎏ 2 0 2 8 16.7% 16.7% 33.3%
54㎏ 2 5 3 8 11.1% 38.9% 55.6%
55㎏ 3 0 0 3 50.0% 50.0% 50.0%
56㎏ 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
56.5kg 1 4 0 0 20.0% 100.0% 100.0%
57.5㎏ 0 0 1 0 0.0% 0.0% 100.0%

前年のレディスプレリュード出走馬に注目

過去10回のうち8回で、直近のレディスプレリュードJpnIIに出走して4着以内、または3番人気以内だった馬が1頭以上連対している。また、2022年のショウナンナデシコは、トップハンデ57.5㎏で3着に健闘。今年もこのデータに該当している馬に注目する手があるだろう。[表4]

[表4]直近のレディスプレリュード出走馬の成績

着順 馬名(※は地方馬) レディスプレリュード人気・着順
24年 1着 アーテルアストレア 6番人気 1着
24年 2着 テリオスベル 4番人気 4着
24年 着外 ライオットガール 5番人気 3着
23年 1着 ライオットガール 5番人気 3着
23年 2着 テリオスベル 4番人気 4着
22年 1着 テリオスベル 4番人気 2着
22年 3着 ショウナンナデシコ 1番人気 3着
21年 1着 ※ダイアナブライト 6番人気 4着
21年 着外 ウェルドーン 2番人気 3着
19年 1着 ※クレイジーアクセル 8番人気 4着
19年 2着 プリンシアコメータ 2番人気 10着
19年 着外 アンデスクイーン 3番人気 1着
18年 着外 プリンシアコメータ 2番人気 1着
18年 着外 ※ブランシェクール 6番人気 2着
18年 着外 ※アルティマウェポン 13番人気 3着
17年 2着 アンジュデジール 3番人気 3着
16年 2着 タイニーダンサー 3番人気 7着
16年 着外 ※トーコーヴィーナス 9番人気 2着
16年 着外 ※ララベル 6番人気 4着
15年 2着 トロワボヌール 3番人気 2着

勝つのはこういう馬!

1~4番人気の勝率があまり変わらないことを考えると絞りにくいが、7回連続で1番人気が勝利していない点は気になるデータといえる。勝ち馬のハンデも幅広いが、JRA馬の場合は7勝のうち4勝が54~55㎏と、やや優勢になっている。

(文・浅野 靖典)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。