牝5 JRA 池江泰寿厩舎 通算7戦7勝
父:Justify
母:Blossomed
母の父:Deputy Minister
2歳11月にデビュー勝ち。その後、骨折で半年ほど休養したが、復帰してからも順調に勝ち星を積み重ね、1年後にオープン入り。ここからが真価を問われる場だったが、アルデバランSを着差以上の強さで制し、エンプレス杯、ブリーダーズGCも連勝。無敗で連勝記録を7まで伸ばした。GI獲りを狙ったBCディスタフは残念ながら当日に出走取消となった。今回は帰国緒戦での復帰戦となるが、年明けに帰厩してからは順調に調教を消化。動きも良く、ブランクを感じさせない状態に仕上がっている。長くいい脚を使えるのが強みだが、砂を被っても気にすることはなく自在性も兼ね備えている。まだ底を見せておらず、57kgもこなせる斤量。初コースも問題なさそう。
2024/11/02 デルマー 左1800mBCディスタフ GI
2024/08/27 門別 右2000mブリーダーズゴールドC JpnIII
1
2024/05/08 川崎 左2100mエンプレス杯 JpnII
1
(競馬ブック・牟田雅直)
牝4 JRA 松永幹夫厩舎 通算12戦4勝
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール
牡馬に混じって走り続け、京浜盃では他馬に乗っかけられる不利を克服。続く羽田盃では「二の脚の速さが想像以上」と鞍上に言わせしめ、経験を積んで輸送減りする点も解消され、精神面でも着実に成長を遂げている。初の牝馬限定となったマリーンCで崩れたが、前半はスプリント戦並みのラップで競り合い、3角手前からは後続に早めに来られる形。相当に厳しい流れのなか、競り合った相手が大バテしただけに、むしろ粘った方だろう。JBCレディスクラシックはその鬱憤を晴らす快逃劇。大外枠から先手を奪うと、持ったままで後続との差を広げ、グランブリッジを寄せつけず。揉まれなければ控えても問題ないだけに、56.5キロの斤量とハンデ差が鍵に。
(競馬ブック・橋本篤史)
牝4 JRA 岡田稲男厩舎 通算6戦4勝
父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー
初戦は馬群の内でうまく立ち回り、直線でひと脚使う優等生なレースぶり。一転して、1勝クラス、2勝クラスと連勝した時は、出遅れから長く脚を使う大味な競馬で力の違いを見せつけた。マリーンCは一気の相手強化に加えて、左回りと小回りは初めて。更に久々と厳しい条件が重なった。それでも結果は5馬身差の圧勝。4着馬が次走でJpnI勝利と、決して展開が向いただけではない。前走は課題のスタートを決めて前めでの競馬ができたが、この馬の決め脚を生かすには直線が短かった。ただ、一線級に混じっても通用の力を示せた。今回もメンバーが揃った印象だが、入念な攻めで久々でも動きがいい。更に成長した姿を見られそうで楽しみ。
(研究ニュース・小野颯真)
牝5 JRA 中村直也厩舎 通算18戦6勝
父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ
3歳夏にレパードSで牡馬相手に重賞初制覇を果たすと、その後は牝馬中距離の重賞路線を使われて、9戦2勝、掲示板を外したのは1度だけ(6着)という堅実な成績を残している。前走のJBCレディスクラシックも好スタートから好位の外につけ、折り合ってスムーズなレース運び。逃げた勝ち馬が強く離されはしたが、2着争いでバテずに最後まで食い下がっていた。今回もメンバーは揃いそうだが、ハンデ戦だし、一昨年に勝利し、昨年も4着だった相性のいいレース。間隔が空いても苦にするタイプではなく、ここを目標に仕上がりも順調なだけに、再度発馬を決めて持ち味の器用さを発揮するレースが出来れば確実に上位を争えるはず。
(競馬ブック・三浦幸太郎)
牝6 大井 藤田輝信厩舎 通算13戦5勝
父:キズナ
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo
昨年から南関東に移籍し、初戦のクイーン賞で3着。息の長い末脚を武器にその後もエンプレス杯、スパーキングレディーCで3、2着と好走し、名古屋に遠征した秋桜賞で待望の重賞初制覇。グランダム・ジャパンの古馬春・秋シーズンで連覇も果たした。前走のJBCレディスクラシックは、スタートでつまずき、後方から追い上げ届かず6着だったが、上がり3ハロンは最速をマーク。藤田輝信調教師も「初の佐賀コースに馬が戸惑っている感じもあったが、いい脚は見せてくれた」と前向きに振り返る。明け6歳ながらキャリア13戦と少なく、まだ奥を感じさせる。同師も「ここを目標にとても元気だし、いい状態でレースを迎えられそう。実績のある舞台でダートグレードのタイトルを」と昨年の雪辱へ期待を寄せる。
(スポーツ報知・松井中央)
牝6 大井 真島大輔厩舎 通算17戦4勝
父:Gun Runner
母:ジュリエットシアトル
母の父:Seattle Fitz
大井に移籍後、初戦となった昨年夏のスパーキングレディーCは、23キロ増とやや余裕残しだった上に、初のマイル戦で追走に手一杯となり7着だったが、2000mに距離を延ばした門別のブリーダーズゴールドCでは、9キロ減と体も締まり、最後まで脚色が鈍ることなく3着。続く佐賀のJBCレディスクラシックでは大外を回しながら、2着とは0秒2差で地方馬最先の5着。ゴール前の伸び脚は目を引き、ダート中長距離ならJRA勢相手でも見劣らない決め手を示した。今回は3か月ぶりとなるが真島大調教師は「リフレッシュされていい感じだし、思い通りの調整ができている」と順調ぶりが伝わる。初の船橋にも「広いコースに替わるのはいいし、条件的にも一番合っていると思う。相手は強いけど斤量差も生かせれば」と語る通り、ハンデ53キロも魅力だ。
(スポーツ報知・松井中央)
牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算12戦4勝
父:リアルスティール
母:マイティースルー
母の父:クロフネ
JRAから転入初戦で、好メンバーが揃った昨年末の東京シンデレラマイルは、スタートを決めると楽に2番手を確保。3角で抜群の手応えのまま先頭に立つと、直線はスピーディキックなど強敵を寄せ付けることなく、5馬身差をつけ完勝。新ヒロイン候補に名乗りを上げた。前走に続き手綱を取る吉原寛騎手も「思っていた以上に手応えが良く、早めに先頭に立つ形になったが、最後まで伸びて内容的には完勝だった」と高く評価。1800mは、JRAで2勝を挙げていて距離延長は不安なし。初の船橋コースにも鞍上は「かなり大きな馬で乗り難しいところはあるけど、広いコースなのはいい。JRA勢がいてペースが流れれば、かかる面も楽になりそう」と好感触。前走と同じ白砂の船橋コースでJRA勢撃破を虎視眈々と狙う。
(スポーツ報知・松井中央)
牝4 北海道 田中淳司厩舎 通算11戦3勝
父:キズナ
母:ナニアヒアヒ
母の父:キングカメハメハ
JRAでの3戦目は心房細動で大敗を喫し、昨年の門別開幕に合わせて立て直しが図られた。下級条件を連勝し、その後は牝馬重賞に挑戦。ヒダカソウカップでサンオークレアの2着の後、フロイラインカップで重賞初制覇を飾った。秋はグランシャリオクイーンズとロジータ記念で2着。特に、地方全国交流のロジータ記念は、南関東の女傑たちに肉薄し、ローリエフレイバーとクビ差の接戦を演じた内容は高く評価できる。1月18日はスペシャルエックスを2馬身先行して併入(馬なり)。2月1日は単走で、最後の1Fをしっかり追って3F35.2-1F12.0(直一杯)を計時した。「1週前にしっかり追ったので、最終追い切りは13-13ぐらいの調教を予定しています。思っていた以上にメンバーは揃いましたが、51キロの軽量を活かして上位を狙いたいと思います」と田中淳司調教師。年末年始も門別競馬場の坂路で熱心に乗り込まれていた姿を見ているので、上位争いを期待したい。
(古谷 剛彦)
注記
当ページは、2月6日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。