予想情報 Prediction

レースの見どころ

エンプレス杯は1995年から交流重賞となったが、その初年度の優勝馬がホクトベガで、翌年も優勝して連覇を果たしている。このレースの優勝馬には名牝達が名を連ねており、ファストフレンド、ラヴェリータ、ミラクルレジェンド、マルシュロレーヌ、昨年の優勝馬オーサムリザルトもその域に達していると思われる。そのオーサムリザルトが、連覇を目指して出走してくる。BCディスタフは残念ながら取り消しとなったが、帰国初戦のクイーン賞でその強い姿を見せ、連覇に向けて仕上がりは良好。佐賀JBCレディスクラシックを制したアンモシエラ、兵庫女王盃を制して一段と力をつけているテンカジョウ、中央3勝クラスを快勝して勢いのあるネバーモア、2020年の優勝馬アンデスクイーンの仔アンデスビエントあたりが有力。地方勢ではブリーダーズゴールドカップ4着サンオークレア、前哨戦を快勝したローリエフレイバーあたりか。

本命

  • 55オーサムリザルト

CHECK!

2歳の11月にデビューしたが、間隔をあけて大事に使われ、5戦5勝で挑んだ昨年のエンプレス杯を制して重賞初制覇。その後ブリーダーズゴールドカップを制し、そこから挑戦したBCディスタフでは、歩様検査の結果惜しくも出走取り消しとなったが、帰国初戦のクイーン賞を快勝して無傷の8連勝。再び間隔はあいたが、帰国初戦のクイーン賞よりも調整過程は順調で、前走以上のデキにある。父ジャスティファイは米国の3冠馬、半姉に米国2歳G1馬がいて母系も優秀。ここは定量戦で斤量面での不安はないし、これといった死角が見当たらない。一連の走りから負けられないところ。

対抗

  • 811テンカジョウ

CHECK!

3歳の2月デビューで、4戦3勝3着1回の成績で挑んだマリーンカップでは、アンモシエラとアンデスビエントがテンから遣り合って漁夫の利を得た感じだったが、2着に5馬身差をつけて快勝し、重賞初制覇。その後はダートグレード路線を歩んで佐賀JBCレディスクラシックで3着、クイーン賞3着と勝ち切れなかったが、兵庫女王盃を制して重賞2勝目。兵庫女王盃は4コーナーで4頭が横並びとなる展開で、そこから直線抜け出して捻じ伏せる強い勝ち方。成長著しい4歳馬で、更なる成長が窺える。

単穴

  • 78アンモシエラ

CHECK!

デビュー4戦目で未勝利を脱したが、その後はホープフルステークス(15着)とフェブラリーステークス(16着)以外崩れがない。アンデスビエントと遣り合ったマリーンカップでも渋太さを見せて4着。牡馬相手のブルーバードカップを制し、京浜盃、羽田盃で2着、東京ダービーが3着と善戦できている。佐賀JBCレディスクラシックは展開に恵まれたのは確かだが、2着グランブリッジと3着テンカジョウにコンマ7秒差をつけているのだから高く評価できる。アンデスビエントが3番枠を引き当てただけにその兼ね合いは鍵になるが、無理にハナに行かなくても力を出せる。距離不足で相手が強かったフェブラリーステークスは度外視、距離延長、牝馬限定なら巻き返しは可能だ。

連穴

  • 11ネバーモア
  • 33アンデスビエント
  • 44サンオークレア

CHECK!

ネバーモアは、2歳の7月デビューだが、未勝利を脱したのは3歳6月だが、その後は安定した成績を残している。前走以外は牝馬限定戦だったが、前走の3勝クラスは牡馬相手に完勝といっていい内容。ここは一気の相手強化だが、今の充実ぶりなら通用して不思議はない。アンデスビエントは、5戦2勝の成績で挑んだ関東オークスを制している実力馬。次走マリーンカップで惨敗してからはリズムを崩している印象だが、前走の兵庫女王盃では直線半ばまでは渋太さを見せていた。アンモシエラとの兼ね合いは鍵だが、この枠から先手が取れれば粘りも違うはず。サンオークレアは、川崎在籍経験があり、コース替わりは全く問題なし。ホッカイドウ競馬に再転入後は牝馬重賞で2勝し、オーサムリザルトが勝ったブリーダーズゴールドカップでは4着に善戦。元ホームコースの川崎で、連下くらいの狙いは立つ。

提供 勝馬 山形 宗久

注記

当ページの情報は、5月13日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。