牝4 JRA 岡田稲男厩舎 通算9戦6勝
父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー
デビューから一貫してダート路線を歩んできた。昨年2月に新馬戦を快勝。3着を挟んで1勝クラスを2戦目で突破すると、2勝クラス、一足飛びにマリーンCも圧勝してみせた。JBCレディスクラシック、クイーン賞は3着も、兵庫女王盃、エンプレス杯と連勝。そのエンプレス杯では、8戦全勝のオーサムリザルトに初めて土をつけた。クイーン賞では2.5kg軽いハンデで完敗していただけに、同斤量で斥けたのは更に地力を強化した証と見てもいいだろう。中間の動きは目立つほどではないが、もともと実戦でよりいいタイプ。しっかりやれている点を評価したい。川崎は1戦1勝で、これまでのレースぶりなら初のマイルにも十分対応できそうだ。
(競馬ブック・西村敬)
牝4 JRA 松永幹夫厩舎 通算15戦4勝
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール
3歳春には羽田盃2着、東京ダービー3着など、牡馬を相手に頂点を争ったほどのパワーを備えている。秋にはJBCレディスクラシックを4馬身差で悠々と逃げ切って、3歳で女王の座に就いた。翌年のクイーン賞では無敗のオーサムリザルトに楽に交わされた割にはその後も粘り強く、エンプレス杯では外枠から無理はせず、2周目の向正面でようやく先頭に立つ形。しかも即座にテンカジョウにぴったりとついてこられたうえ、直後にはオーサムリザルトが迫る苦しい展開。距離的なものもあって最後は力尽きたが、地方交流重賞では崩れたことがないほどで、自分の形に持ち込めた時の渋太さは特筆ものである。牝馬限定戦なら展開ひとつだろう。
(競馬ブック・橋本篤史)
牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算14戦5勝
父:リアルスティール
母:マイティースルー
母の父:クロフネ
昨年、JRAから大井に転入。移籍初戦の東京シンデレラマイルを5馬身差で制し、ド派手な南関東デビューを飾った。ダートグレードの前々走・クイーン賞は5着だったが、前走・浦和のしらさぎ賞で再び5馬身差の逃げ切り勝ち。南関東重賞2勝目を飾った。前走後はこのレースを目標に調整。藤田輝信調教師は「中間はいい動きを見せている。だいぶ仕上がってきている感じ」と話した。前進気勢溢れるパワフルな走りはJRA在籍時と比べて凄みが増した印象。小回り川崎は間違いなく合う。「クイーン賞は他馬に合わせるような競馬をしたけど、今回は自分の競馬をさせたい」と藤田師。南関東牝馬の大将格として、JRA勢相手に真っ向勝負を挑む。
(スポーツニッポン・大澤太久)
牝5 JRA 中村直也厩舎 通算20戦6勝
父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ
3歳の秋以降は地方交流の牝馬重賞中心のローテーションを組まれ、重賞2勝の実績。2023年の船橋のクイーン賞では3番手から直線であっさり抜け出し、1番人気のテリオスベルを抑えて快勝。2024年の園田の兵庫女王盃は重馬場の軽いダートで鮮やかな逃げ切り勝ちを収めている。このレースは昨年に続き2年連続の出走。昨年は5着に敗れたが、出遅れたことが一番の敗因。時にスタートのタイミングが合わないことがあり、昨年がそのケースだったが、1600mに関してはこなせる範囲。前走は3歳のレパードS以来の中央場所での競馬に加え牡馬相手。15着も致し方のない結果。前走後はいつもとは違いそのまま厩舎調整。これはおそらく好材料。牝馬同士なら。
(研究ニュース・日比野正吾)
牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算19戦5勝
父:ダノンレジェンド
母:クォーク
母の父:ネオユニヴァース
JRAでは新馬勝ちを含めて3勝の実績。昨秋に大井へ転入すると、東京シンデレラマイルで2着に食い込み、南関東の牝馬ではトップクラスの力があることを示した。その後は浦和中心のローテーションが組まれ、牡馬の短距離一線級がそろったさきたま杯JpnIでも6着と、上々の走りを見せている。藤田輝信調教師は「さきたま杯の後もダメージはなく、調子がすごくいいので、ここを使うことにしました。マイルは問題ないですし、ポテンシャルも高い馬。(別定)55キロで出走できるので、調子の良さを生かせればチャンスはあると思います」と好調ぶりを口にする。切れのある末脚が持ち味で、小回りも苦にしない。ハイペースになれば勝機が巡ってくる。
(大貫 師男)
牝4 JRA 宮本博厩舎 通算14戦4勝
父:キズナ
母:エンブレイス
母の父:アフリート
以前に見せていた勝負どころのズブさが解消し着実に地力強化。勢いに乗って挑戦した前走のエンプレス杯は初の2100m、地方馬場。出遅れたうえ、2周目向正面から勝ち馬を追うように一気に進出。距離もあったかラストはなかなか手前を替え切れず甘くなり上位からは離されてしまったが、牝馬ダートグレード上位常連のメンバーに入ってもやれるところは見せた。きつい川崎のコーナーも経験できたし、小回り1700mでの勝ち鞍があり、距離短縮がいい方に出る可能性は十分。前走で水を開けられた相手はいるが、斤量据え置きでの出走は有利で、追ってから渋太く確実に脚を使えるため大崩れは少ないタイプ。スタートを決められれば前走以上にやれていい。
(競馬ブック・森田昌樹)
牝5 大井 市村誠厩舎 通算19戦4勝
父:ディスクリートキャット
母:ニシノケイト
母の父:ゴールドアリュール
JRA在籍時、4勝全てを左回りで挙げたサウスポー。南関東転入初戦の前々走は得意とする左回りの川崎で持ち味の先行力を存分に発揮。2着に好走した。前走は右回りの大井1400mで5着だったが、川崎マイルへのコース替わりはこの馬にとって間違いなく好材料。市村誠調教師は「川崎へのコース替わりは歓迎だし、調整も問題なくきている。距離も1600mまでは大丈夫だと思う。早めにリードを取って粘り込む形になれば」と話した。強敵がそろうダートグレードの舞台だけに、得意の形に持ち込めるかどうかが鍵になりそうだ。
(スポーツニッポン・大澤太久)
注記
当ページは、7月4日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。