牝3 JRA 柄崎将寿厩舎 通算4戦3勝
父:ナダル
母:ルミエールカフェ
母の父:マンハッタンカフェ
関東オークス(JpnII)からの交流重賞連勝を目指し、中間は北海道の三嶋牧場に一度放牧されていた。「戻って来たら馬がしっかりしてドシッとしてきました」と柄崎将寿調教師。ひと回り大きくなって戻って来たという体は帰厩後、調教を積んで、引き締まって来たため「数字的には大きく変わらないかもですが、身体的にしっかりと強化されて来たのは間違いない」と続ける。スピードで押し切るのではなく、古馬のように上手に立ち回れる強みもあり、今回も期待は大きい。そのあたりを指揮官は「入厩当初から精神面では大人びたところがあり、コントロールのしやすいタイプ」だと語った。前走の勝ちっぷりから今回も当然、期待は大きい。
(平松 さとし)
牝3 愛知 宇都英樹厩舎 通算15戦3勝
父:コパノリッキー
母:アンジェラスベル
母の父:Oratorio
ご存じ、グランダム・ジャパン2025・3歳シーズンの女王。2歳時は距離不足でタイトルを逃し続けたが、2~3月の中央武者修行と名古屋・宇都英樹厩舎移籍でブレーク。前走の6月・関東オークスでは初のダートグレード競走挑戦ながら、セールスポイントのスタミナ満点の末脚で鋭く追い上げ、いきなり2着に好走した。「初めての左回りもこなしたし、中・長距離適性が改めて分かった」と宇都調教師。迎えた秋・始動戦。「(放牧休養で)体重は10キロ増えて帰ってきたし、成長している。本番に向けて楽しみになる走りを見せてほしい」と同師。本番とは同舞台同距離で開催されるJBCレディスクラシック。胸を張って参戦するために、内容に結果もほしい。
(西尾 敦)
牝3 船橋 川島正一厩舎 通算9戦5勝
父:ニューイヤーズデイ
母:スリーメロディー
母の父:ネオユニヴァース
半兄にフジノウェーブ記念を連覇したギャルダル、半姉にローレル賞馬で、関東オークス2着のミスカッレーラ。生まれた時から活躍を期待された良血馬は、東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、桜花賞と重賞3連勝で思いに応えてきた。桜の女王として、前走は関東オークスに参戦。好スタートから2番手を追走。3コーナーで早め先頭に立ち、3着に踏ん張り南関代表としての意地を見せた。ダートグレード戦でもひるまず積極策に出た内容に、川島正一調教師も「自分の競馬をしてくれた」と評価する。秋初戦に向け、「中間の動きはいい」とトレーナーは状態の良さを感じており、「一戦ごとに環境が変わっても結果を出してきている。対応力が高い」と、JRA馬との再対戦に意欲を燃やす。大目標は地元・船橋で行われるJBCレディスクラシック。大一番に向けての弾みをつけたいところだ。
(スポーツ報知・志賀浩子)
牝3 JRA 上原佑紀厩舎 通算5戦3勝
父:ナダル
母:プロミストリープ
母の父:ヘニーヒューズ
前走は最内1番枠からのスタート。発馬に課題のあるタイプだけに、この枠順がカギになるかと思えたが、終わってみれば強い勝ちっぷりを披露した。その競馬ぶりを上原佑紀調教師は次のように述懐する。「スタートの不安だけでなく、器用さにも欠けるタイプなので、正直、少しの不安がありました。ただ、そのあたりは手綱を取る戸崎騎手も把握してくれているので、うまく対応してくれました」。それでも4角まではズブさを見せていたが、エンジンがかかってからは豪脚を披露。レース後はノーザンファーム天栄へ放牧されたが「早めに戻して臨戦過程は整っています」と調教師。ゲート練習では発馬もだいぶ良くなったとの事で、1800メートルの距離に関しては心配なさそうだ。
(平松 さとし)
牝3 JRA 須貝尚介厩舎 通算6戦3勝
父:オルフェーヴル
母:クリノエリザベス
母の父:プリサイスエンド
新馬戦、2戦目を芝で連勝。阪神JFではテンションの高さからゲートで立ち上がってしまい、外枠発走になって力を出し切れず、桜花賞では前めの位置を取りにいった分、最後に苦しくなってしまった。GIでは崩れたものの、チューリップ賞を勝ち切る素質の持ち主である。そして、前走は目先を替えて関東オークスに出走。父はウシュバテソーロやマルシュロレーヌなどを輩出したオルフェーヴル、母はダートで5勝し、道営で重賞を勝った馬で、血統的にダートをこなせる下地があった。最後は流れ込んでしまったが、2着馬とは0秒2差で、うまく流れに乗って運べたことは今後につながるはず。距離短縮はいい方に出そう。ダート2戦目で更に力発揮へ。
(研究ニュース・森田美菜)
牝3 JRA 田中克典厩舎 通算6戦2勝
父:サトノダイヤモンド
母:サイマー
母の父:Zoffany
デビュー戦は後方のまま7着となったが、2戦目では先行して2着。2歳時はこの2戦で切り上げると、3歳緒戦の3戦目、忘れな草賞と連勝。しかし、オークスでは17着と大敗。秋緒戦の紫苑Sが9着。レース序盤で行きたがってしまい、失速するレースが続いている。今回は新味を求めてダートグレード競走に挑戦。ひとつ上の半兄にダートで重賞を3勝し、今年のフェブラリーS2着のサンライズジパングがいるという血統面だけではなく、忘れな草賞では馬場が掘れるような力が要る状態を苦にしなかったように、馬体は細身でもパワーがある。初のダート戦がプラスに出る可能性は十分。課題の折り合い面をクリアできれば面白い存在となる。
(研究ニュース・石井大輔)
牝3 船橋 矢野義幸厩舎 通算9戦2勝
父:ディスクリートキャット
母:プレイアップ
母の父:Redoute's Choice
初勝利まで3走を要したが、これまで9戦して【2・2・3・2】で5着以下はなしと崩れ知らず。前走のアレキサンドライトCでは好スタートを切ったものの、すぐに囲まれ終始押し込められる苦しい展開に。しかし、直線で外に持ち出すと底力を発揮。ジリジリと脚を伸ばし大接戦に持ちこんだ。結果は0秒1差の3着。ここへの切符をしっかり手に入れた。矢野義幸調教師も、この走りを「良く走った」と評価する。その後は「小柄だが飼い葉はしっかり食べて少しづつ体重は増えている。中間も順調」と、今年の猛暑も克服。まだ気温は高いが、ここまでの備えは万全。前走の上位2頭が不在なうえ、実績から1800m戦への適性も高そうだ。初重賞参戦がダートグレード戦となったが、好レースへの期待が高まる。
(スポーツ報知・志賀浩子)
注記
当ページは、9月27日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。