レースの見どころ
初めて3歳牝馬限定戦となった昨年は6頭立てと寂しい頭数だったが、勝ったテンカジョウはその後もダート牝馬戦線を歩んで3・3・1・1・3着。当時無敗のオーサムリザルトを破るなどの活躍を見せた。アンデスビエントに競られて4着だったアンモシエラは次走のJBCレディスクラシックを制覇。今年は同じ舞台でJBCレディスクラシックが行われるため、昨年以上に注目度は高まる。今年は6月に行われた関東オークスの上位4頭が秋緒戦を迎えることになり、昨年よりも層は厚くなった。
デビュー戦は楽に逃げた勝ち馬に36秒7でまとめられて2着までだが、直線は際立つ脚いろで負けて強し。前走の関東オークスは初めてのナイターを不安視されながら、危なげない内容で5馬身突き放して力の違いを見せつけた。前々走は4コーナーで他馬に接触されながら直線で豪快に伸びて着差以上の完勝。前走は馬群で我慢しており、底知れぬ能力とともに精神力の強さも兼備している。追い切りでは3頭併せで豪快に先着と態勢は整っており、初コースでも死角は見当たらない。
デビューから5戦全てで№1の上がりタイムをマーク。ヒヤシンスSはケンタッキーダービーに出走したルクソールカフェに肉薄と能力は確か。母プロミストリープはJRAデビューで新馬、500万下を連勝して南関東へ移籍。桜花賞を勝利して、東京プリンセス賞2着の実績。稽古でも前向きな走りを見せて休み明けの不安はなし。出遅れが目立つが、「ダート発走は二の脚がつく」とのコメントがあり、初ナイターを気にせず早目にメモリアカフェに並びかける形なら逆転の目も。
上位2頭が抜けており以下は混戦と見たが、兄に芝とダートで一線級の走りを見せているサンライズジパング(父・キズナ)がいる同馬に未知の魅力を感じて食指が動く。同馬の父はサトノダイヤモンドだが、JRA産駒の連対率と3着内を調べると昨年、今年は芝よりダートが数字は上回っている。何より魅力なのは軽快な先行力で、砂を被らずに競馬ができそう。初ダートを気にしなければ一角崩しもありそう。
以下は関東オークス組を重視。一番手は重賞3連勝で桜花賞を制したプラウドフレール。東京プリンセス賞は距離というより展開が厳しく5着だが、前走はハイペースを早目先頭で3着に粘る渋太さ。久々の地元でも立ち回り次第では。前走は展開が向いたことを考慮しても初めてのナイターとコースで2着は評価できるコパノエミリア。初ダートの前走で一定のメドを立てたクリノメイがダート二度目でもありマークしたい。
提供 ケイシュウNEWS 若林 幹治
注記
当ページの情報は、10月1日(水)17時現在のものです。
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