牡7 JRA 松下武士厩舎 通算28戦13勝
父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル
3走前に59kgを背負って黒船賞3連覇を達成し、前々走のかしわ記念はフェブラリーS勝ち馬を相手に押し切り勝ち。そして、さきたま杯は後続を引きつけて逃げ、直線で5馬身差も突き放す圧勝。不良馬場とはいえ、レコードを大きく更新する結果となった。脚抜きのいい馬場は得意。先行力があるが、ハナにはこだわらず、他馬の動きを見て運ぶことができるのは強みだ。本レースは4歳時に挑戦して0秒1差の3着で、今回はそれ以来の盛岡となる。距離は重賞6勝の1400mがベストかと思われるが、1600mは③④①①着でJpnI・2勝と、こちらも素質は十分。7歳馬でもパワフルな馬体をキープしていて、勢いは増すばかり。重賞4連勝の可能性は十分ある。
(研究ニュース・森田美菜)
牡7 JRA 武英智厩舎 通算25戦8勝
父:キングカメハメハ
母:クイーンオリーブ
母の父:マンハッタンカフェ
前走はドバイのゴドルフィンマイルで初の海外遠征を経験。結果は出せなかったが、環境や長距離輸送など、これまでとは違う面に戸惑うところもあったであろう。今回は走り慣れた国内。昨年のマイルCS南部杯はコンマ1秒差の2着。勝ったレモンポップはチャンピオンズCを連覇するなど、当時の砂界の王者。3着以下には5馬身の差をつけていたことを考えれば負けて強しといえる内容だった。ペプチドナイル自身も今年のフェブラリーSは4着に敗れたが、昨年に勝利しており、実績からも最右翼の存在。春以来の実戦となるが、帰厩後も坂路で好時計をマークしているように、7歳でも衰えは感じさせていない。昨年2着の雪辱を果たしたい。
2025/04/05 メイダン 左1600mゴドルフィンマイル GII
11
2025/02/23 東京 左1600mフェブラリーS GI
4
2024/12/01 中京 左1800mチャンピオンズC GI
5
(競馬ブック・三宅俊博)
牡6 JRA 高木登厩舎 通算24戦8勝
父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo
帝王賞(JpnI)以来の出走。その前走は中東を転戦した後の帰国初戦。「長距離輸送後の検疫等もありましたが、牧場ですっかり疲れを取れて良い状態と思って送り出しました」と高木登調教師は振り返る。しかし、結果的には万全までは一歩足りなかったか5着に敗れた。年齢的に大幅な上がり目があるかは分からないが「今回も状態は悪くないので距離が鍵になるでしょう」との事。転厩前も含めた実績だが、昨年は帝王賞の他、韓国のコリアC(GIII)、チャンピオンズC(GI)、東京大賞典(GI)で全て2着に加え、佐賀で行われたJBCクラシック(JpnI)は見事に優勝。能力的には文句なく、距離短縮さえこなせれば勝ち負けだろう。
(平松 さとし)
牡4 JRA 新谷功一厩舎 通算16戦5勝
父:キズナ
母:サイマー
母の父:Zoffany
2戦目でダートに路線を変更して4馬身差の圧勝劇。その2着馬アンモシエラはのちにJBCレディスクラシックを勝ち、4着馬エートラックスは兵庫CSを勝つなどハイレベル戦だった。この時点でダートでの活躍は約束されていたようなもの。続くJBC2歳優駿では2着、ジャパンDCでは3着だが、フォーエバーヤング相手に上位の力を証明したと言える。チャンピオンズCは外を回らされた分伸びを欠いたが、距離不足と思われたフェブラリーSでは35秒2の末脚を使って2着と瞬発力勝負でも通用したのは大きな自信になったはず。前走は不良馬場で前有利の馬場と見るや早めに動いて押し切った。走る毎に武器を増やす成長力は見逃せない。久々でも。
(競馬ブック・信根隆二)
牡7 兵庫 新子雅司厩舎 通算32戦13勝
父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング
5月の地元重賞・兵庫大賞典勝利後から休養、今回はそこからのぶっつけ本番に。この経緯について管理される新子雅司調教師は「2月のサウジアラビア遠征から来る疲れだったのかなんなのかハッキリしたことは分かりませんが、本来の調教気配がなかなか戻ってきませんでした。大賞典後も疲労や暑さの影響が見られていたので、北海道でゆっくり休ませていました。今は体調面も回復していますし、乗り込むにつれて気力も湧いてきたように感じます」とコメント。南部杯は2022年に4着、2023年に2着と2年連続で上位争いを展開。今回はそれ以来、一昨年振りの挑戦に。「盛岡は全国のなかでも相性の良い馬場だと思っています。勝負になる時は、自然と好位置に付いてくれるタイプ。そういうシーンが今年も見られるのではと期待しています」と師談。好相性舞台で再び闘志に火が灯るか、注目したい。
2025/05/05 園田 右1400m兵庫大賞典
1
2025/02/22 サウジ 左1200mリヤドダートスプリント GII
11
2025/11/04 佐賀 右1400mJBCスプリント JpnI
4
(中司 匡洋)
牡6 兵庫 保利良平厩舎 通算29戦17勝
父:コパノリッキー
母:バヤル
母の父:フレンチデピュティ
前走の佐賀・サマーチャンピオン(JpnIII)は、向正面ペースアップの場面で一瞬置かれる形になったが、直線は盛り返し3着。単勝7番人気の低評価を覆す走りを見せた。同馬を管理される保利良平調教師は「キックバックに怯んだ側面もありますが、騎手の話では流れの速さも影響したとのこと。とはいえ、最後の伸びには見どころがありましたし、直線スムーズに捌けておればもっとやれていたのではと思える内容でした」と当時を振り返った。今回は初の岩手遠征だが、師は「やってみないと分からないですが……」と前置きしながらも「遠征競馬に関しては心配のないタイプです。全弟ゴールドボンドがワンターン戦に高い適性を示してくれていますし、兄にも似た部分があるのではと思っています。ワンターンのマイル戦は合いそうなイメージを持っています」と期待感を滲ませるコメント。再度の激走に要注意だ。
(中司 匡洋)
牡6 JRA 新谷功一厩舎 通算21戦6勝
父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
母の父:キングカメハメハ
大敗から立て直して臨んだ前走。連覇は逃したが2着と2年連続の好走。JBCクラシック2着を含め盛岡ダートは3戦3連対。行きっぷり自体はかなりいい馬で毎回のように4角までは手応え十分に回ってこられるが、ここ2年ほど中距離のGI級では直線で伸びを欠いている現状で、2度のマーキュリーCでも早めに脚を使ったとはいえラストのラップは落ち込んでいる。1600mでは6、12着と結果が出ていないが、前者は出遅れに加え不利。後者も1角で落馬寸前の躓く不利。距離不適の判断はまだ早計だろう。相性のいい盛岡でコーナーまでが長いワンターンの1600m、流れに乗ってうまく脚がたまるようなら直線でもうひと伸びが効いてもおかしくない。
(競馬ブック・森田昌樹)
牡6 JRA 新谷功一厩舎 通算21戦9勝
父:ラニ
母:サリエル
母の父:キングカメハメハ
コリアスプリント(G3)の連覇を筆頭に国内外でスプリント重賞を5勝。コリアスプリントの3連覇を期待された今年は残念ながら選出されず。この秋は東京盃という選択肢もあったが、22年ユニコーンS以来となるマイルへと矛先を向けてきた。その当時はゲートで突進し、スタートでも躓くなどスムーズな発馬ができずに敗戦。ただ、直線での伸びもひと息だった。それだけに今回の一番の懸念材料は距離だろう。確かにベストではないだろうだが、世界のトップスプリンター相手に追走一杯の結果が続いている今なら、距離延長でむしろ脚がたまるかも。豊富な乗り込みで気配は良化中。今後に向けて試金石の一戦となりそう。
2025/04/05 メイダン 左1200mドバイゴールデンシャヒーン GI
10
2025/02/22 サウジ 左1200mリヤドダートスプリント GII
7
2024/11/02 デルマー 左1200mブリーダーズCスプリント GI
11
(研究ニュース・小野颯真)
牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算14戦7勝
父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム
一昨年の盛岡のダービーグランプリを制して以降、勝ち星から遠ざかっているが、昨年の南部杯では好位から直線もしぶとく食い下がり4着好戦。渡邉和雄調教師が「速い時計が出やすい盛岡の馬場は合っているし、体形、走りからもマイルから1800mぐらいがベスト」と語るように高い舞台適性を見込み、2年連続で参戦する。夏場を無理せずしっかりリフレッシュしたことで「昨年もこの時期は状態が良かったけど、今年も体に張りがあって元気。順調に進めてこれた」と同師の言葉から仕上がりに抜かりはない。課題のスタートに関しても「爪に不安がある時は影響したけど、今はいい状態なので、ゲートも出てくれると思う」。地元のエース・山本聡哉を新コンビに迎え、反撃の準備は整った。
(スポーツ報知・松井中央)
セン9 岩手 千葉幸喜厩舎 通算49戦10勝
父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ
今年春、ヘリオスのビッグトレードで岩手競馬は湧いた。中央ダート7勝。2022年マイルCS南部杯でハナ差2着などダートグレードの常連で名を馳せ、高知1戦1勝を経て転入。初戦の栗駒賞で単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたが、伸びを欠いて4着。続くシアンモア記念も4着にとどまり、年齢的な衰えかと思わせた。しかし重賞・あすなろ賞で出遅れながらもロングスパートを決めて快勝。復活をアピールした。千葉幸喜調教師「さきたま杯後は自きゅう舎で休養。青藍賞4着だったが、一度叩いて状態はかなり上がった。さすがに今回のメンバーでは強気なことは言えないが、今の力は出せる状態。やれることはすべてやり切って臨みます」
(松尾 康司)
注記
当ページは、10月8日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。