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レースの見どころ

 38回目を迎える今年の南部杯。例年ならリピーターが秋の初戦を迎える一戦として出走してくるケースが多かったが、今年はちょっと様相が違う。G2毎日王冠を回避してまで初ダートを試みる芝の大阪杯1番人気馬シックスペンスの参戦が特に注目度を高くしている。果たして地方ダートコースでどんなパフォーマンスを見せてくれるんだろうか?レモンポップが引退した後も交流グレード重賞3連勝中シャマルを筆頭にJRAから7頭参戦だが、どの馬にも勝つチャンスがある猛者を揃えてきた層の厚さはさすがとしか言いようがない。南関東ミックファイア、兵庫イグナイター、エコロクラージュと一角を崩す強さを秘めた地方選出馬3頭を含めて今年はフルゲート16頭。傑出した馬はおらず、競馬ファン必見のメンバーが揃った秋のダートマイル王決定戦だ。

本命

  • 510ペプチドナイル

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 昨年レモンポップとの一騎打ちにわずか3/4馬身の惜敗だった昨年のフェブラリーS馬。昨年は5月船橋・かしわ記念からの秋初戦だったが、今年は4月UAE・ゴドルフィンマイルからとレース間隔が1か月違うところだけは若干気になる。ただマイルでの強さは誰もが認めるところで、久々がどうかという事になってきそう。相手が骨っぽい今年のメンバーではあるが戦法は自在。どんな相手であれ自身の走りができれば軸として信頼したくなるG1馬。

対抗

  • 611ウィルソンテソーロ

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 昨年のドバイWC4着からメキメキと頭角を現し、帝王賞2着→韓国・コリアC2着からついに佐賀・JBCクラシックを制してJpnI馬に。その後チャンピオンC、東京大賞典とも2着惜敗と充実の1年ではあったが、今年になってサウジC4着、ドバイWC7着、帝王賞5着ともがき苦しんでいる。ダートG1路線で常に上位争いを演じるようになってきた猛者が昨年のフェブラリーS以来となる1600mにステージチェンジをして復活を期す。

単穴

  • 816サンライズジパング

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 フォーエバーヤングなどダート最強馬の多い現4歳世代。2月フェブラリーS2着以降は音無厩舎から今の新谷厩舎へと移籍して川崎記念3着、名古屋GP優勝と着実に力をつけている。盛岡もJpnⅡ不来方賞の完勝劇から相性は良いが、総じて勝つ時は馬場が渋ってる事が多く、当日パサパサの走路になった時にどうか?かも。行き脚がないタイプゆえ今回の大外枠はいい方で出てくれそうで、武豊Jを鞍上に迎えて戴冠も狙える一戦。

連穴

  • 47シャマル
  • 35ミックファイア
  • 714シックスペンス
  • 36イグナイター

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 ダートグレードJpnIを連勝中シャマルの今の勢いはものすごい。相手が一気に強化した船橋・かしわ記念、極悪馬場の浦和・さきたま杯でのパフォーマンスは7歳にしてようやく成熟した感じ。今回は川須J負傷で石川倭Jが手綱を任される事になったが、正攻法レースに迷いがなければ好勝負。地方の雄ミックファイアは常に爪の不安がつきまとうが、今はその不安がなく調教負荷を強化している事で昨年4着以上の仕上がりには期待できそう。ダート未知数シックスペンスは芝G2を3勝。連覇も狙える毎日王冠を回避してまでここに挑んできた陣営の意気込みが何より不気味だが、母が米マディソンSを制したダートG1馬であるなら矛先を変えてきた事に納得感ありいきなりあるかもしれない。兵庫イグナイターはひとまずここがラストランとの事だが22年4着、23年2着と南部杯との相性は抜群。

提供 栄冠 千田 正明

注記

当ページの情報は、10月12日(日)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。