当コーナーでは、地方競馬に関するイベントや注目レース等の気になる話題を写真と共にご紹介します。

第24回かしわ記念(JpnⅠ) 参考レース&注目馬解説

2012年05月01日
第24回かしわ記念(JpnⅠ)
2012年5月2日(水)船橋競馬場 1,600m
(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

かしわ記念JpnⅠ(11年5月5日|船橋)
 1着:フリオーソ
 3着:エスポワールシチー
 8着:トウホクビジン
 10着:グランシュヴァリエ
 1番人気エスポワールシチーが出遅れ、それでもすぐに中団につけた。ラヴェリータがハナに立ち、グランシュヴァリエが続き、フリオーソは3番手から。3~4コーナーでフリオーソが先頭のラヴェリータに並びかけ、エスポワールシチーも外からフリオーソに並びかけた。直線を向いてフリオーソが先頭に立つと、そのまま押し切って勝利。内で粘ったラヴェリータが3/4馬身差2着。直線で遅れたエスポワールシチーは1馬身半差で3着だった。

佐賀記念JpnⅢ(12年2月8日|佐賀)
 1着:ピイラニハイウェイ
 タカオノボルがハナを奪い、1番人気のオオエライジンが2番手、これまで重賞勝ちがなくJRA勢ではもっとも人気がなかったピイラニハイウェイはそのうしろの内々を進んだ。3~4コーナーで後続が迫ったが、直線でもタカオノボルが先頭で粘るところ、4コーナーでも内を回ってきたピイラニハイウェイが前日の雨で馬場が軽くなったギリギリのところを通り、タカオノボルの内からゴール前で鮮やかに抜け出した。

フェブラリーステークス(12年2月19日|JRA東京)
 1着:テスタマッタ
 2着:シルクフォーチュン
 5着:エスポワールシチー
 ハナに立ったのはセイクリムズンで、トウショウカズンが直後を追走、断然人気のトランセンドは4番手、好スタートのエスポワールシチーは5番手に控えた。直線でトランセンドが伸びあぐねるところ、4コーナーで後方3番手だったテスタマッタが大外一気で鮮やかに抜け出し勝利。さらにうしろから伸びたシルクフォーチュンが2馬身差2着。エスポワールシチーは馬群の中で流れ込んで5着だった。

ダイオライト記念JpnⅡ(12年3月14日|船橋)
 1着:ランフォルセ
 2着:ピイラニハイウェイ
 5着:フリオーソ
 9着:グランシュヴァリエ
 先頭はフリオーソで、ワンダーアキュート、ランフォルセが直後でマーク。道中は息の入らない厳しいペースで、4番手以下は離れた。直線に入ると、フリオーソ、ワンダーアキュートが徐々に後退。単独で抜け出したランフォルセが押し切って勝利。離れた4番手集団からゴール前で2頭が一気に迫り、ピイラニハイウェイが半馬身差で2着。フリオーソとの兄弟対決が注目されたトーセンルーチェがさらに半馬身差で3着。フリオーソは5着だった。



<注目馬解説>

テスタマッタ(JRA)
 重賞初挑戦となった09年のジャパンダートダービーJpnIを勝利。翌年のフェブラリーステークスGIで2着に好走するなど期待されたがその後はなかなか結果が出ず、昨年のマーチステークスGIIIが1年9か月ぶりの勝利。前々走根岸ステークスGIIIで直線追い込む競馬で3着と好走すると、前走フェブラリーステークスGIでも4コーナー後方3番手から直線一気。根岸ステークスではうしろから交わされたシルクフォーチュンに2馬身差をつける完勝で久々のGI制覇となった。

フリオーソ(船橋)
 昨年は川崎記念、かしわ記念でのJpnI・2勝に、フェブラリーステークスGIでも2着に好走し、4度目のNARグランプリ年度代表馬となった。しかしかしわ記念以降は脚部不安のため長期の戦線離脱。復帰戦となった川崎記念JpnIは、スマートファルコンの直後を追走するも直線失速して3着。前走ダイオライト記念JpnIIでもランフォルセに突かれる厳しい展開で直線後退して5着。今年3戦目での巻き返しと、2歳時から7年連続ダートグレード制覇の期待がかかる。

エスポワールシチー(JRA)
 一昨年のかしわ記念JpnI制覇でGI・JpnIを5連勝の快進撃。ダートの頂点に上り詰めた。しかしその後のタイトルは昨年の名古屋大賞典JpnIII、みやこステークスGIIIの2つのみと、全盛時の活躍に比べると物足りない成績。とはいえ、アメリカのブリーダーズカップ遠征を別とすれば、GI・JpnI戦線でも掲示板を外さない堅実な走りを続けている。前走フェブラリーステークスGIは、先行馬総崩れの厳しいペースで流れ込んでの5着。2年ぶりのJpnIタイトルを狙う。

シルクフォーチュン(JRA)
 昨年7月のプロキオンステークスGIIIで、4コーナーでもほとんど最後方という位置から衝撃の追い込みを決めて重賞初制覇。その後も直線勝負に徹した競馬で、根岸ステークスGIIIで重賞2勝目。前走フェブラリーステークスGIも先行馬総崩れでこの馬の展開になったが、一瞬早く仕掛けたテスタマッタとは同じ上り3ハロン35秒7で2馬身差2着。今回は初の地方遠征。スパイラルコーナーから直線308メートルの船橋コースでどこから仕掛けるかが見どころ。

ピイラニハイウェイ(JRA)
 オープン入りした10年から昨年までの2年間での勝ち星は、昨年2月のアルデバランステークスでの1勝のみ。しかし6番人気で臨んだ今年2月の佐賀記念JpnIIIでは、川田騎手の好判断もあって7歳にして重賞初制覇。続く前走ダイオライト記念JpnIIでは、前3頭から離れた4番手集団を追走、4コーナーでも前とは差があったが、直線一気に差を詰め、勝ったランフォルセに半馬身差まで迫って2着。同じ船橋コースで今度はどんなレースを見せるか。

ランフォルセ(JRA)
 ダートで堅実な成績で勝ち上がり、昨年7月のマリーンステークスをレコード勝ち。続くエルムステークスGIIIで重賞初制覇を果たした。今年の川崎記念JpnIでは、勝ったスマートファルコンからは離されたものの、フリオーソを交わして2着。前走ダイオライト記念JpnIIでは、フリオーソ、ワンダーアキュートと競り合う厳しい展開ながら、2頭を振り切って抜け出し、追い込んできたピイラニハイウェイを半馬身差でしりぞけた。6歳にして本格化と見るかどうか。



文・構成:斎藤修(サイツ)



※ 当コンテンツの内容は、編集時点(5月1日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。