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第36回 2014年9月10日(水) グランシャリオショコラ(門別競馬場)

門別競馬場
「小径カフェ」 グランシャリオショコラ(250円)

小径カフェ
 北海道に来ると食が進むというのは、旅行で北海道に行ったことがある人ならばなんとなくわかる感覚だと思う。私も御多分に漏れずのクチで、お昼に苫小牧でカレーラーメン大盛りを完食したら腹パンパン。もうこりゃ明日の昼まで断食でも支障ないわ、というくらいの状況に反省をしつつ、しかしこれまでは同じものを食べてもこんなに苦しくならなかったんだけどなあと、寄る年波を図らずも実感してしまいながら、門別競馬場にレッツゴー。
 というわけなので、4コーナー近くにある入場門からスタンドまでを結ぶ電気自動車「ホクトくん」の世話にはならず、歩く距離を増やしてカロリーを消費する作戦に。でも400mを歩いたくらいでは、ごはん茶碗10分の1にもならないのよね。という膨満感がおさまらない状況のままパドックで馬を見る。しかし個人的に満腹感があると感性が鈍って、これから好勝負するぞという馬のオーラが見えてこない傾向があるんですよ。
グランシャリオショコラ
 だからというわけではないけれど、なかなか馬券はヒットせず。逆に脳みそがだんだんと疲労してきた。なにか甘いものを……という欲求にかられたそのときに思い出した。この4月に入れ替わったお店には、そんな雰囲気があるじゃない。
 門別競馬場の新スタンド、ポラリスドームのなかにはお店が2つあり、ともに今シーズンの開幕からリニューアルされた。そのうちの馬場側にあるのが「小径Café」。カウンターで馬のポストカードが展示販売されているのは、競馬場内のお店でもなかなか見られないものだ。その横には「イタリアンジェラート」の文字が。さすが「カフェ」ですなあ。でも私の今の状況ではジェラートという気分にはなれない。おっ、ショコラもあるのか。だったらこれが最適かな。
大きさはこんな感じ
 ということで、カウンターに置いてあったショコラを店のおねえさんに手渡してもらい、さっそく外のポラリスデッキに出て写真を撮影。うん、ちょうどいい感じの大きさだなあ。そして包み紙を開くと、ケーキの上に馬のクッキーが載っている。ありゃ、馬の首のところが折れている……って、こりゃショック。でも結局は食べてしまうんだからまあいいか。
 写真撮影の作業が終わり、それではショコラをゆっくりといただきましょう。うーん、ほんのり甘いケーキの生地はなんだかオトナの味がする。予想と観戦で熱くなった心身をリセットするのにもうってつけですな。おかげでメインレースは大的中。やっぱり競馬場で戦うときには、適度なブレイクがすごくたいせつ!



浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。