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第20回 2010年3月10日(水) 今川焼(川崎競馬場)

川崎競馬場
喜多屋 今川焼き

日刊競馬 小山内 完友

 いつか回ってくるだろうとは思っていたが、まさか大木TMから来るとはこりゃ想定外。大木TMは、ご存知の通り今はなき上山競馬場の上山競馬ニュースの天才トラックマンとして活躍されていて、その当時より大変お世話になっていました。今は競馬ブックの大井トラックマンとして、大井でもまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍をみせている方ですが、さすがに落とした鳥を焼き鳥丼として食べているとは、思いませんでした。
 さて、競馬場に常駐しているトラックマンと違い、私は南関東4競馬場をぐるぐると徘徊するのが仕事。常駐していれば昼食、あるいは夕食ということになるのですが、私の場合、競馬場で食するときは主に「おやつ」が主であります。競馬場の「おやつ」の類は数多あるのですが、やはり「粉もの」は外食の常道。その中でも今回は王道とも言うべき「今川焼」をご紹介いたします。
 南関東4競馬場には「4大今川焼」というものが存在しまして(勝手に命名)、いくつかある内で、船橋、川崎に1つずつ、大井に2つ、愛用している「今川焼」があります。
 よく食する船橋の「菊屋」(スタンド1階)さんの今川焼(120円)と、大井の「かしわや」(2号スタンド1階)さんの今川焼(130円)は、まあ、よくあるタイプのこんがりキツネ色に焼かれて、餡もつぶ餡。若干焼きすぎかな? ぐらいで、歯ごたえは十分。特に船橋の「菊屋」さんはパドックやゴールに近い場所柄か人気で、焼きたてを食することが出来ます。ただ、急いで食べると中の餡がニュルッと出た時に、口腔内に火傷を負いやすいので注意が必要です。
 大井には、前述の「かしわや」さんの他に、4号スタンド1階に「GI焼き」(130円)があります。これは通常の今川焼に蹄鉄と馬の絵の焼印が押されてあります。まあ、それ以外に今川焼としての機能に変わりはないのですが。ちなみに、大井の2店舗にはクリーム味もあります。
 
 私のイチオシは、川崎競馬場3号スタンド1階「喜多屋」さんの今川焼(120円)です。今川焼とコーヒーのお店なのですが、ここの今川焼は絶品です。他の店と違い、皮は焼きすぎず柔らかく、ガブッと噛むと、モチモチした食感が味わえます。餡もこし餡ではないのですが、よく煮込まれて、粒々感を感じさせない滑らかさ。川崎競馬場は今年60周年。喜多屋のお姉さんにお店を出してどのくらいになるのか伺うと、「いつ頃からやっているか忘れた」とのこと。もしかして60周年か?、と思いましたが、さすがにそこまでは古くはないようです。小腹が空いた時は、ぜひ1度お試し下さい。


※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
 
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