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第121回 2018年8月20日 オリオンザサンクス

(提供:高橋華代子)

Profile
 オリオンザサンクスが新ひだか町の荒木育成牧場さんで、荒木牧場功労馬サポーターズの功労馬の1頭として、余生を過ごしていくことになりました。

 オリオンザサンクスは1998年4月にホッカイドウ競馬からデビュー。その後は南関東へ移籍すると、翌年のクラシックは3冠(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)を制覇。今でいえば3冠馬ですが、当時は東京王冠賞も含めての4冠で行われていました。スピードとパワーあふれる走りで、役者ぞろいだった1999年南関東クラシック戦線の主役として君臨。

 2001年11月に地方競馬の登録を抹消すると、それ以降は荒木さんの牧場で種牡馬生活に入りました。2008年九州ダービー栄城賞では愛息のオリオンザナイトが優勝。今年22歳になり種牡馬生活を引退することになりましたが、地方競馬出身馬が父としてここまで息長く過ごすことができたのは稀有なことと言ってもいいでしょう。

 「サンクスはずっと一緒にいて苦楽も共にしてきたので、思い入れもあるし家族みたいな感じですね。22歳になっても健康状態は変わりません。年齢を重ねたことで、性格は丸みが出ておっとりした感じはします。健康が一番だと思っているので、このまま健康で1日でも長生きして欲しいですね」(荒木貴宏さん)。

 荒木牧場功労馬サポーターズには、当時の地方競馬最多勝54勝(重賞7勝)を樹立した高知のエスケープハッチも名を連ねています。

 荒木さんの牧場にはサポーターズのオリオンザサンクスやエスケープハッチの他にも、トーシンブリザードやブライアンズロマンも暮らしていて、いつおじゃましても地方競馬ファンにはたまらない豪華な空間が広がっています。オリオンザサンクスも現役時代以上に大きくなった体をゆさゆさ揺らしながら、のんびりと青草を食んでいる姿は幸せな光景。とても穏やかな時間が流れています。

 荒木牧場功労馬サポーターズは会員を随時募集中で、オリオンザサンクスやエスケープハッチを支えています。1口月額2000円(半口や複数口も可)で、一時的なご支援も受け付けているそう。なお、功労馬のかけこみ寺のようなお手伝いも行っているそうです。

 *詳しいことはこちらこちらを参照にしてください。

 *フェイスブックはこちらです。

高橋華代子(たかはしかよこ)

元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など

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