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浦和

ゴールドカップ

2024年12月24日(火)17:35発走
浦和競馬場 ダ1400m
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    南関東・短距離路線の締めくくり

    2021年に南関東グレードSIに昇格し、南関東のスプリンターやマイラーにとっては1年を締めくくるレースとなった。15、17年と隔年Vのソルテ(大井)。19年のNARグランプリ年度代表馬ブルドッグボスと、22年の覇者スマイルウィ(船橋)は翌年も勝ち連覇を達成した。17年からは現在の1400mで行われるなど近年は条件が変化。ここでは1500m時代も含めた過去10回の結果から傾向を探っていく。

    1番人気の信頼度大

    1番人気は3着内率100%と3連勝式馬券の軸には申し分なく、連対率も80.0%と連争いにおいても高い期待が持てる。過去10回のうち9回は3番人気以内が勝利を収めており、6番人気のトキノエクレセント(川崎)が勝った2016年以外は、いずれも3連単の配当は万馬券に届いていない。基本的に伏兵の上位進出は望みにくく、特に距離が1400mに変わった17年以降は、その傾向が顕著。6番人気以下の馬券圏内は21年に7番人気で3着ベストマッチョ(川崎)1頭に留まっている。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 4 4 2 0 40.0% 80.0% 100.0%
    2番人気 3 1 1 5 30.0% 40.0% 50.0%
    3番人気 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
    4番人気 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
    5番人気 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
    6番人気以下 1 0 3 63 1.5% 1.5% 6.0%
    浦和・小久保厩舎は買い

    船橋は近2年のスマイルウィの活躍で成績を上げているが、同馬以外はあまりいい成績を残せているとは言えない。数字の上では4勝の浦和と3勝の大井がほぼ互角。その中でも数多くの好走馬を送り出しているのが浦和の小久保智厩舎。2021年1着、22年3着のティーズダンク(水野貴史厩舎)を除く浦和所属の3着以内馬は全て小久保厩舎で、23年は2、3着。ちなみに同厩舎の人気別成績は、1~3番人気【3-2-2-1】に対して、4番人気以下は【0-1-2-15】と分かりやすく差が出ている。同厩舎の上位人気馬は積極的に狙いたい。[表2]

    [表2]所属別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    浦和 4 3 5 35 8.5% 14.9% 25.5%
    大井 3 5 1 20 10.3% 27.6% 31.0%
    船橋 2 1 3 23 6.9% 10.3% 20.7%
    川崎 1 1 1 9 8.3% 16.7% 25.0%
    さきたま杯、オーバルスプリント3着以内が力示す

    同じ舞台で行われるダートグレードのさきたま杯JpnI(2023年まではJpnII)とテレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIとの関係性を見ていきたい。同じ年の前述2レースで馬券圏内に好走した馬の一覧が[表3]。21年に12着と大敗したアランバローズ(船橋)以外の延べ8頭がゴールドカップでも好走していた。19年以降は毎年該当馬が出走し、3勝を含む5連対とJRA相手に互角に渡りあった実力を見せている。ちなみに前述2レースで連対していた馬は【3-2-1-0】と高確率で連争いに加わっている。

    [表3]同年のさきたま杯、オーバルスプリント3着内馬の成績(過去10回)
    馬名 さきたま杯 オーバル
    スプリント
    ゴールド
    カップ
    14年 トキノエクセレント 2着 不出走
    15年 リアライズリンクス 3着 3着
    16年 ソルテ 1着 2着 不出走
    16年 レガルスイ 3着 不出走
    17年 ブルドッグボス 3着 不出走
    18年 キタサンミカキヅキ 2着 不出走
    18年 アンサンブルライフ 3着 不出走
    18年 ノブワイルド 1着 不出走
    18年 トーセンハルカゼ 3着 不出走
    19年 キタサンミカキヅキ 3着 不出走
    19年 ノブワイルド 1着 2着
    20年 ブルドッグボス 2着 1着
    20年 ノブワイルド 3着 3着 3着
    20年 ベストマッチョ 2着 不出走
    21年 ティーズダンク 2着 1着
    21年 アランバローズ 3着 12着
    22年 サルサディオーネ 1着 2着
    22年 ティーズダンク 2着 3着 3着
    23年 スマイルウィ 2着 2着 1着
    連対するには重賞V歴がほぼ必須

    2014~16年の連対馬のうち重賞ウィナーは、14年2着、15年1着のソルテ(大井)のみ。1500mで行われていた時には、そこまで実績は求められなかった。ただ、ダートグレードが2つ行われる1400mに舞台を移してからは傾向が一変。延べ14頭の連対馬のうち重賞勝ち馬は13頭で、例外は23年2着のブラックパンサー(重賞不出走)のみだった。また、南関東グレードSI昇格後の近3回は、さきたま杯JpnIかテレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIを0秒4差以内の差で連対か、同年に複数の重賞を勝っていた馬が制した。1400mへの距離短縮、SI昇格を経て、敷居が高くなっている。

    勝つのはこういう馬

    まずは1番人気を軸に据えることが的中への近道。同年のさきたま杯JpnI、テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIの連対馬は高確率で連争いに加わっている。また過去の重賞V歴や、3番人気以内の支持を受けた浦和・小久保厩舎所属馬も首位候補になる。

    (文・スポーツ報知・浅子 祐貴)