レース情報
RACE GUIDE
データ分析
高知3歳戦線を占う重要な一戦
今年で46回目を迎える伝統の2歳重賞。2023年に創設されたネクストスター高知のほうが賞金は高いものの、同レースに出走資格のないJRAデビュー馬も出走できることから、“高知の2歳チャンピオン決定戦”として相応しいレースが毎年繰り広げられる。また22年1着ユメノホノオ、23年1着プリフロオールインがともに翌年3歳三冠を達成しているように、3歳戦線を占ううえでも重要な一戦。ここでは2014~23年の過去10回から傾向を見ていく。
人気には逆らえない
単勝1番人気が7勝、2・3着各1回と圧倒的。2番人気も7頭が3着以内に入っており、人気2頭だけで3着内馬の半数以上(16頭)を占めている。そのため馬券も平穏に収まることが多く、3連単の最高配当は2→1→10番人気の決着となった2020年で3万6720円。万馬券も2度しかなく、人気には逆らわない方がよさそうだ。[表1]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7 | 1 | 1 | 1 | 70.0% | 80.0% | 90.0% |
2番人気 | 2 | 3 | 2 | 3 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
5番人気 | 0 | 2 | 2 | 6 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
6番人気以下 | 0 | 1 | 1 | 62 | 0.0% | 1.6% | 3.1% |
近年は牡馬が活躍
かつては牝馬の出走頭数が多く、2014、17年には牝馬のワンツー決着もあったが、18年以降は牡馬が活躍。連対馬12頭中、牡馬が11頭と圧倒的だ。この期間、唯一牝馬で連対した19年1着のレインズパワーは北海道の2歳オープンで2勝の実績があり、このレースでは1番人気に支持されていたことから、それほどの実績がないと牝馬の好走は難しい。[表2]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 7 | 6 | 5 | 43 | 11.5% | 21.3% | 29.5% |
牝馬 | 3 | 4 | 5 | 41 | 5.7% | 13.2% | 22.6% |
通算4勝以上の馬が好成績
キャリアが浅い2歳戦だけにここまでの勝利数は重要で、1・2着馬はすべて通算2勝以上。3着馬も10頭中8頭がこれに該当していた。勝利経験がある馬については、勝利数が多いほど信用でき、特に4勝以上の馬は【5-2-1-2】(3着内率80.0%)と好成績。なお4勝以上の馬で着外になった2頭はともに牝馬だったことから、4勝以上を挙げている牡馬がいれば軸馬として申し分ない。[表3]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5勝以上 | 3 | 1 | 1 | 0 | 60.0% | 80.0% | 100.0% |
4勝 | 2 | 1 | 0 | 2 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
3勝 | 2 | 3 | 2 | 6 | 15.4% | 38.5% | 53.8% |
2勝 | 3 | 5 | 5 | 19 | 9.4% | 25.0% | 40.6% |
1勝 | 0 | 0 | 0 | 38 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
0勝 | 0 | 0 | 2 | 19 | 0.0% | 0.0% | 9.5% |
ネクストスター高知上位馬に注目
ダート競馬の体系整備により、2023年から高知競馬の2歳重賞は22年まで実施されていた黒潮ジュニアチャンピオンシップに代わり、10月下旬にネクストスター高知を実施。その23年はネクストスター高知の1、2着馬がこのレースでも1、2着。同じ1400メートルが舞台で、約2カ月という間隔から今後も関連が強いレースになりそうだ。
- 勝つのはこういう馬
-
1・2番人気馬を軸に、勝利数も多ければ多いほど信頼度は高い。具体的には通算4勝以上の牡馬。同じ1400メートルで争われるネクストスター高知の上位馬にも注目したい。