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高知

金の鞍賞

2024年12月28日(土) 18:15発走
高知競馬場 ダ1400m
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    高知3歳戦線を占う重要な一戦

    今年で46回目を迎える伝統の2歳重賞。2023年に創設されたネクストスター高知のほうが賞金は高いものの、同レースに出走資格のないJRAデビュー馬も出走できることから、“高知の2歳チャンピオン決定戦”として相応しいレースが毎年繰り広げられる。また22年1着ユメノホノオ、23年1着プリフロオールインがともに翌年3歳三冠を達成しているように、3歳戦線を占ううえでも重要な一戦。ここでは2014~23年の過去10回から傾向を見ていく。

    人気には逆らえない

    単勝1番人気が7勝、2・3着各1回と圧倒的。2番人気も7頭が3着以内に入っており、人気2頭だけで3着内馬の半数以上(16頭)を占めている。そのため馬券も平穏に収まることが多く、3連単の最高配当は2→1→10番人気の決着となった2020年で3万6720円。万馬券も2度しかなく、人気には逆らわない方がよさそうだ。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 7 1 1 1 70.0% 80.0% 90.0%
    2番人気 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
    3番人気 0 2 1 7 0.0% 20.0% 30.0%
    4番人気 1 1 3 5 10.0% 20.0% 50.0%
    5番人気 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
    6番人気以下 0 1 1 62 0.0% 1.6% 3.1%
    近年は牡馬が活躍

    かつては牝馬の出走頭数が多く、2014、17年には牝馬のワンツー決着もあったが、18年以降は牡馬が活躍。連対馬12頭中、牡馬が11頭と圧倒的だ。この期間、唯一牝馬で連対した19年1着のレインズパワーは北海道の2歳オープンで2勝の実績があり、このレースでは1番人気に支持されていたことから、それほどの実績がないと牝馬の好走は難しい。[表2]

    [表2]性別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    牡馬 7 6 5 43 11.5% 21.3% 29.5%
    牝馬 3 4 5 41 5.7% 13.2% 22.6%
    通算4勝以上の馬が好成績

    キャリアが浅い2歳戦だけにここまでの勝利数は重要で、1・2着馬はすべて通算2勝以上。3着馬も10頭中8頭がこれに該当していた。勝利経験がある馬については、勝利数が多いほど信用でき、特に4勝以上の馬は【5-2-1-2】(3着内率80.0%)と好成績。なお4勝以上の馬で着外になった2頭はともに牝馬だったことから、4勝以上を挙げている牡馬がいれば軸馬として申し分ない。[表3]

    [表3]通算勝利数別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    5勝以上 3 1 1 0 60.0% 80.0% 100.0%
    4勝 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
    3勝 2 3 2 6 15.4% 38.5% 53.8%
    2勝 3 5 5 19 9.4% 25.0% 40.6%
    1勝 0 0 0 38 0.0% 0.0% 0.0%
    0勝 0 0 2 19 0.0% 0.0% 9.5%
    ネクストスター高知上位馬に注目

    ダート競馬の体系整備により、2023年から高知競馬の2歳重賞は22年まで実施されていた黒潮ジュニアチャンピオンシップに代わり、10月下旬にネクストスター高知を実施。その23年はネクストスター高知の1、2着馬がこのレースでも1、2着。同じ1400メートルが舞台で、約2カ月という間隔から今後も関連が強いレースになりそうだ。

    勝つのはこういう馬

    1・2番人気馬を軸に、勝利数も多ければ多いほど信頼度は高い。具体的には通算4勝以上の牡馬。同じ1400メートルで争われるネクストスター高知の上位馬にも注目したい。

    (文・吉田 総一郎)