岩手競馬は、小回りで平坦な水沢競馬場（右回り）と、高低差も大きく地方最大規模の1周1600mのダートコースに芝コースも備えた盛岡競馬場（左回り）と、異なる個性の2場を使用している。年によって競馬場と距離が変わる重賞もあるが、当レースはサラブレッドの重賞となった2000年以降すべて水沢1600mで行われている。1975年にアラブ系3歳馬（現表記）の重賞としてスタートし、明け4歳馬の限定戦だった年もあるが、05年以降は明け3歳馬の重賞として行われた。12月一杯でシーズン終了となった23年からは、12月30日に2歳馬の重賞として実施されている。05年以降は毎年不良か重馬場で、22年は走路状況悪化のため取り止めになったように、冬季の道悪馬場への対応もポイントになる。 （文・栗田　勇人）