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水沢

桐花賞

2024年12月31日(火) 16:50発走
水沢競馬場 ダ2000m
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    大晦日の岩手グランプリレース

    大晦日に行われる岩手競馬のグランプリレース。出走馬はファン投票と専門紙記者による推薦によって選出され、近年の優勝馬では、2015年ナムラタイタン、19年ヤマショウブラック、23年ノーブルサターンらがその年の岩手年度代表馬に選ばれている。ここではレースが実施されなかった18年、21年を除く過去8回のデータを元に分析する。

    1番人気は連対率100%

    過去8回で2頭が連覇を果たしており、15・16年ナムラタイタン、22・23年ノーブルサターンはいずれの年も1番人気に支持されての勝利だった。1番人気の連対率は100%と、驚異の信頼度に加え、3番人気以内の3着内率も83.3%と非常に高い。最も人気薄で馬券絡みしたのは、5番人気で3着だった22年グランコージー。基本的に上位人気馬での堅い決着と考えていいだろう。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(実施されなかった18、21年を除く過去8回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 4 4 0 0 50.0% 100.0% 100.0%
    2番人気 2 2 2 2 25.0% 50.0% 75.0%
    3番人気 1 1 4 2 12.5% 25.0% 75.0%
    4番人気 1 1 1 5 12.5% 25.0% 37.5%
    5番人気 0 0 1 7 0.0% 0.0% 12.5%
    6番人気以下 0 0 0 48 0.0% 0.0% 0.0%
    リピート馬が多い一戦

    人気決着になりやすい一方で、3着以内馬の年齢は幅広い。ヤマショウブラックが3歳で勝った2019年もあれば、16年ナムラタイタンは10歳での勝利だった。その一因はリピート馬が多いこと。過去8回で5頭が複数回3着以内に入り、3回連続で馬券絡みという馬も3頭いた。そのぶん好走馬の年齢も上がっていく。[表2]

    [表2]年齢別成績(実施されなかった18、21年を除く過去8回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    3歳 1 1 2 6 10.0% 20.0% 40.0%
    4歳 2 0 1 12 13.3% 13.3% 20.0%
    5歳 0 2 2 8 0.0% 16.7% 33.3%
    6歳 0 3 2 11 0.0% 18.8% 31.3%
    7歳 1 1 0 10 8.3% 16.7% 16.7%
    8歳 1 1 1 5 12.5% 25.0% 37.5%
    9歳 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
    10歳以上 1 0 0 4 20.0% 20.0% 20.0%
    先行有利の中距離戦

    中長距離の重賞では逃げの勝率は多くの競馬場で低下する傾向にあり、桐花賞も然り。ただ、3着内率は50.0%。勝つまでは難しくとも3着以内の可能性は高いということは頭に入れておきたい。好成績なのは4勝を挙げる先行。2着馬はすべて先行からとなっており、ある程度前のポジションで運べる馬が当レースでは好ましい。[表3]

    [表3]脚質別成績(実施されなかった18、21年を除く過去8回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    逃げ 1 0 3 4 12.5% 12.5% 50.0%
    先行 4 8 4 12 14.3% 42.9% 57.1%
    差し 3 0 1 27 9.7% 9.7% 12.9%
    追込 0 0 0 20 0.0% 0.0% 0.0%
    トウケイニセイ記念から距離延長が有力か

    岩手競馬はレースの実施時期や距離の変更が多いが、好走馬が多いローテーションを探る。まず北上川大賞典(2500または2600m)で同年3着以内の馬は【2-3-4-5】で3着内率64.3%。21年から11月に前倒しとなったが、同年にはそれまで年明けに行われていたトウケイニセイ記念(水沢1600m)が12月に移動し、北上川大賞典と桐花賞の間に実施されている。21年は桐花賞が積雪による走路悪化で競走取り止めとなったため、サンプルとしては22、23年のみだが、トウケイニセイ記念3着以内馬は【2-0-1-1】で3着内率75.0%。23年ノーブルサターンは、北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝を決めた。北上川大賞典、トウケイニセイ記念とも桐花賞と距離は異なるが3着以内に入った馬は重視したい。

    勝つのはこういう馬

    1番人気馬を素直に信頼したい一戦。北上川大賞典やトウケイニセイ記念で3着以内に入っていれば、さらに信頼度は高まる。馬番としては5番が過去8回で3勝を挙げており、好枠。リピート馬にも注目したい。

    (文・大恵 陽子)