レース情報
RACE GUIDE

データ分析
大晦日の決戦は2500m戦へ
東海ゴールドカップは、笠松競馬場で毎年大晦日に行われる古馬重賞。例年、笠松・名古屋所属馬入り乱れての激戦が展開されている。過去10年のデータを振り返るが、これまで1900mで行われてきた距離が、今年は2500mへ距離延長となった。
伏兵の台頭で波乱の余地あり
過去10年で1番人気は4勝。3着以下に敗れたのは2022年のタニノタビト(4着)だけだが、勝率4割は微妙な成績だ。一方、5番人気以下が3勝、2着3回と大暴れ。18年には3連単44万円を超える高配当が出るなど、過去10年で3連単は万馬券が7回出現。ずばり“荒れる”レースと言って過言ではない。[表1]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4 | 3 | 2 | 1 | 40.0% | 70.0% | 90.0% |
2番人気 | 2 | 3 | 0 | 5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
3番人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
5番人気以下 | 3 | 3 | 5 | 55 | 4.5% | 9.1% | 16.7% |
高齢馬の活躍目立つ
過去10年で6歳以上馬が8勝。とりわけ目を引くのが8歳以上馬の4勝で、一方“働き盛り”と思える4・5歳馬の勝利はゼロ。高齢馬の活躍が顕著なレースと言える。ただ、サンプルの少ない3歳馬も2勝しており、3歳馬は健闘していると言っていいだろう。[表2]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 2 | 2 | 0 | 7 | 18.2% | 36.4% | 36.4% |
4歳 | 0 | 3 | 5 | 15 | 0.0% | 13.0% | 34.8% |
5歳 | 0 | 1 | 1 | 12 | 0.0% | 7.1% | 14.3% |
6歳 | 3 | 2 | 2 | 10 | 17.6% | 29.4% | 41.2% |
7歳 | 1 | 1 | 1 | 19 | 4.5% | 9.1% | 13.6% |
8歳以上 | 4 | 1 | 1 | 13 | 21.1% | 26.3% | 31.6% |
当年の重賞勝利馬に注目
各馬の重賞経験について調べてみると、やはり実績があるに越したことはない。とりわけ、その年に重賞を勝っている馬が活躍しているのは、“1年の総決算”となるレースらしい特徴だ。一方、重賞出走経験がない馬で当レース3着内に入った5頭全てがJRAからの転入馬で、転入後負けなし。16年のナムラカグヤヒメ以外の4頭は全て1番人気に推されていた。これは、重賞実績のない馬を取り上げる手がかりになるだろう。[表3]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
当年に重賞勝利 | 4 | 6 | 1 | 13 | 16.7% | 41.7% | 45.8% |
前年以前に重賞勝利 | 2 | 1 | 1 | 11 | 13.3% | 20.0% | 26.7% |
重賞出走経験も勝利なし | 3 | 1 | 6 | 36 | 6.5% | 8.7% | 21.7% |
重賞出走経験なし | 1 | 2 | 2 | 16 | 4.8% | 14.3% | 23.8% |
笠松・名古屋がっぷり四つ
所属別で見ると、出走頭数に違いはあるが、勝利数では名古屋6勝に対し笠松4勝。3着内数の合計は各々15で全くの互角だ。3着内に入った各15頭の人気順の平均値を計算すると、名古屋が3.0に対して笠松が4.2。笠松の方が人気薄の活躍がやや多いことがわかる。18年の3連単44万馬券は、上位3頭全て笠松所属馬で6→1→10番人気での決着。人気薄の馬を狙うなら笠松所属馬が面白いかもしれない。[表4]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
名古屋 | 6 | 4 | 5 | 21 | 16.7% | 27.8% | 41.7% |
笠松 | 4 | 6 | 5 | 55 | 5.7% | 14.3% | 21.4% |
- 勝つのはこういう馬
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3歳または6歳以上の高齢馬で、重賞勝利経験のある馬が有望。とりわけ、当該年の重賞勝利があることが望ましい。