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園田

園田ジュニアカップ

2024年12月31日(火) 16:05発走
園田競馬場 ダ1700m
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    大晦日恒例の兵庫2歳の限定重賞

    毎年、大晦日に行われる兵庫の2歳馬による重賞。過去10回中7頭が当レースで重賞初制覇を果たした。かつては地元馬限定で牡馬が出走可能な2歳重賞は兵庫若駒賞と当レースのみで、ほか3頭は兵庫若駒賞に続く重賞2勝目だった。しかし、昨年ネクストスター園田が新設され、今年から兵庫若駒賞は明け3歳の重賞になった。そうした中で、好走馬の条件とは。ここでは2014~23年の過去10回から傾向を見ていく。

    1番人気は信頼度大だがヒモ荒れの年も

    キャリアの浅い2歳馬同士の重賞ではあるが、単勝1番人気の信頼度は高く3着内率80.0%。1番人気が4着以下に敗れたのは2回のみで、2019年エイユーキャッスルは1番人気でも2.7倍、2番人気3.2倍とやや混戦模様で7着、23年ウェラーマンはデビュー2連勝中で1倍台の人気に支持されたが6着だった。3連単万馬券は4回。15年と17年は1番人気が勝ちながらも3着にそれぞれ10番人気、7番人気が入っての好配当だった。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 7 1 0 2 70.0% 80.0% 80.0%
    2番人気 1 1 3 5 10.0% 20.0% 50.0%
    3番人気 0 5 2 3 0.0% 50.0% 70.0%
    4番人気 1 1 2 6 10.0% 20.0% 40.0%
    5番人気 1 1 1 7 10.0% 20.0% 30.0%
    6番人気以下 0 1 2 64 0.0% 1.5% 4.5%
    8番より外が好成績

    舞台となる園田1700メートルは向正面に入ったところからスタートし、コーナー6回、コースを1周半する。外枠(7~12番)が8勝を挙げる。内枠(1~6番)が3着内率20.0%に対し、外枠は31.6%。外枠は多少の距離ロスが生じる可能性はあるが、砂を被ったり揉まれずスムーズにレースを運べることが好成績に繋がっているのだろう。[表2]

    [表2] 重賞での3着内数(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1~6番 2 5 5 48 3.3% 11.7% 20.0%
    7~12番 8 5 5 39 14.0% 22.8% 31.6%
    白砂に変わって以降は450kg以上が有利

    過去10回すべての勝ち馬が体重450kg以上と馬格があった。特に2020年4月にオーストラリア産の白砂に変わり、従来に比べてパワーを要する馬場になって以降は3着まですべて450kg以上の馬。過去10回で最軽量での馬券絡みは415kgの牝馬・キクノウィングで、砂入れ替え前の19年に不良馬場を逃げ粘って2着だった。[表3]

    [表2] 重賞での3着内数(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    400kg未満 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%
    400~449kg 0 2 1 34 0.0% 5.4% 8.1%
    450~499kg 6 8 9 45 8.8% 20.6% 33.8%
    500~530kg 4 0 0 6 40.0% 40.0% 40.0%
    連勝中の馬が出走してくれば中心に

    例年、10月(2023年のみ8月)に実施され好相性だった兵庫若駒賞が3歳戦へ移行。では、どんな戦歴を持つ馬が好成績なのだろうか。2歳重賞ならではなのが、デビューから連勝中(1戦1勝を除く)の馬が出走してくること。過去10回でも6頭が無敗で当レースに出走し、4勝、3着1回、4着以下1回。勝率は66.7%(ダートでは無敗だった15年1着ノブタイザンも含めると勝率は71.4%)だった。

    勝つのはこういう馬

    該当馬がいれば、まずはデビューから連勝中の馬を狙いたい。特に、外枠に入った時の信頼度は絶大で、過去10回で8~12番の無敗馬は勝率100%。また、牡馬9勝、牝馬1勝で、体重450kg以上と馬格のある牡馬を狙いたい。

    (文・大恵 陽子)