レース情報
RACE GUIDE

データ分析
大晦日恒例の兵庫2歳の限定重賞
毎年、大晦日に行われる兵庫の2歳馬による重賞。過去10回中7頭が当レースで重賞初制覇を果たした。かつては地元馬限定で牡馬が出走可能な2歳重賞は兵庫若駒賞と当レースのみで、ほか3頭は兵庫若駒賞に続く重賞2勝目だった。しかし、昨年ネクストスター園田が新設され、今年から兵庫若駒賞は明け3歳の重賞になった。そうした中で、好走馬の条件とは。ここでは2014~23年の過去10回から傾向を見ていく。
1番人気は信頼度大だがヒモ荒れの年も
キャリアの浅い2歳馬同士の重賞ではあるが、単勝1番人気の信頼度は高く3着内率80.0%。1番人気が4着以下に敗れたのは2回のみで、2019年エイユーキャッスルは1番人気でも2.7倍、2番人気3.2倍とやや混戦模様で7着、23年ウェラーマンはデビュー2連勝中で1倍台の人気に支持されたが6着だった。3連単万馬券は4回。15年と17年は1番人気が勝ちながらも3着にそれぞれ10番人気、7番人気が入っての好配当だった。[表1]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7 | 1 | 0 | 2 | 70.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
3番人気 | 0 | 5 | 2 | 3 | 0.0% | 50.0% | 70.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 0 | 1 | 2 | 64 | 0.0% | 1.5% | 4.5% |
8番より外が好成績
舞台となる園田1700メートルは向正面に入ったところからスタートし、コーナー6回、コースを1周半する。外枠(7~12番)が8勝を挙げる。内枠(1~6番)が3着内率20.0%に対し、外枠は31.6%。外枠は多少の距離ロスが生じる可能性はあるが、砂を被ったり揉まれずスムーズにレースを運べることが好成績に繋がっているのだろう。[表2]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1~6番 | 2 | 5 | 5 | 48 | 3.3% | 11.7% | 20.0% |
7~12番 | 8 | 5 | 5 | 39 | 14.0% | 22.8% | 31.6% |
白砂に変わって以降は450kg以上が有利
過去10回すべての勝ち馬が体重450kg以上と馬格があった。特に2020年4月にオーストラリア産の白砂に変わり、従来に比べてパワーを要する馬場になって以降は3着まですべて450kg以上の馬。過去10回で最軽量での馬券絡みは415kgの牝馬・キクノウィングで、砂入れ替え前の19年に不良馬場を逃げ粘って2着だった。[表3]
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
400kg未満 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
400~449kg | 0 | 2 | 1 | 34 | 0.0% | 5.4% | 8.1% |
450~499kg | 6 | 8 | 9 | 45 | 8.8% | 20.6% | 33.8% |
500~530kg | 4 | 0 | 0 | 6 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
連勝中の馬が出走してくれば中心に
例年、10月(2023年のみ8月)に実施され好相性だった兵庫若駒賞が3歳戦へ移行。では、どんな戦歴を持つ馬が好成績なのだろうか。2歳重賞ならではなのが、デビューから連勝中(1戦1勝を除く)の馬が出走してくること。過去10回でも6頭が無敗で当レースに出走し、4勝、3着1回、4着以下1回。勝率は66.7%(ダートでは無敗だった15年1着ノブタイザンも含めると勝率は71.4%)だった。
- 勝つのはこういう馬
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該当馬がいれば、まずはデビューから連勝中の馬を狙いたい。特に、外枠に入った時の信頼度は絶大で、過去10回で8~12番の無敗馬は勝率100%。また、牡馬9勝、牝馬1勝で、体重450kg以上と馬格のある牡馬を狙いたい。