ダート競馬の体系整備に伴い、南関東の重賞体系にも変更が加えられた。そのなかで2023年まで5月に実施されていたこのレースは24年から正月開催に移動。これまで正月開催に行われていた報知オールスターカップは2月に移動した。ここでは施行時期は異なるものの、14～23年の過去10回から傾向を見ていく。

単勝1番人気は4勝、2・3着各1回で着外が4回。人気3頭での決着は2021、24年と2度あるが、5番人気以下が14頭も馬券絡みしているように伏兵の台頭も目立つ。特に17年は5→8→13番人気の決着で3連単の配当は107万超となっている。［表1］

所属別の成績を見ると大井が最多の5勝。3着内数を見ても半数の15頭を占めている。大井所属馬は2020年1着グレンツェント、19年2着トロヴァオがそれぞれ8番人気で好走しているように、人気薄でも警戒は必要。一方、劣勢なのは意外にも地元川崎で、勝利は22年ファルコンビークのみとなっている。［表2］

過去10年の勝利調教師で現役は8人。その中で小久保智調教師が唯一2勝（2017、18年）を挙げ2着も1回。的場直之調教師、坂井英光調教師は、出走数こそ少ないものの2度の出走でともに1勝、3着と馬券に絡んだ。また1着こそないものの荒山勝徳調教師は4頭の馬で2着5回と好走が目立つ。［表3］

枠番別成績を見ると、1、4枠が最多の3勝。2枠の馬も馬券圏外が2頭のみと好成績で、内枠が有利のレースと言えそう。2024年こそ人気3頭での決着ではあったが、近2年はともに馬番1～3番での決着、22年も1・2番のワンツー決着というのも面白いデータだ。［表4］