名古屋記念は、東海地区（名古屋・笠松）の新春を彩る重賞競走。旧競馬場の1400mから、新競馬場に移転したことで2023年から1500mで行われている。なお、負担重量が19年までのハンデから、20年が定量、21年以降が別定と推移しているが、それ以外に過去10年間で大きな条件変更はない。

過去10年で1番人気は6勝。絶対的とは言えないが、3着内率8割なら信頼度は高いと言える。2～5番人気までは活躍も見られるが、6番人気以下となると3着が4回あるだけ。無理な穴馬を狙うのは避けたいレースだ。ただ、3連単の平均配当は10,275円と決して低くはないので、3着ヒモ荒れや微妙な順番違いの好配当を狙うのはアリかもしれない。［表1］

明け4歳馬の出走は少ないが、8頭中2勝、3着内率50％なら他の年齢層に比べて悪くない数字だ。5歳以上の馬は率において大きな差はなく、高齢馬の活躍にも注意が必要なレース。極めつけは、高齢馬が多かったとは言え、8歳→8歳→9歳で決まった21年。狙えそうな馬を高齢だからと言って軽視するのは避けたい。［表2］
なお、性別で見ると牡馬・セン馬が【10-7-8-47】に対して、牝馬は【0-3-2-22】と明らかに劣勢。1番人気で勝てなかった4頭のうち3頭が牝馬であることからも、牝馬は割り引いて考えるべきだろう。

馬体重レンジで見ると、優勢なのは480kg以上。勝ち馬の半数以上が500kg以上であることからも、大型馬を重視すべきと言える。小柄な馬は、20年ポルタディソーニ（440kg、2番人気4着）や18年ドリームアロー（423kg、3番人気4着）など人気馬の敗退例もあり、割り引いて考えたい。［表3］

データ数は少ないものの、名古屋または笠松の重賞からの転戦馬が6勝。3着内率も高く優勢と言える。一方、平場または特別戦からの転戦馬は、19頭中15頭がその前走で2着以内。格下のレースであれば活躍していることが条件となりそうだ。［表4］