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佐賀

佐賀若駒賞

2025年1月5日(日) 17:00発走
佐賀競馬場 ダ1750m
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    栄城賞を目指す佐賀デビュー馬たちの戦い

    佐賀デビュー馬限定の3歳オープン競走として2014年に創設され、その年は3月に2000mで行われたが、15年からは1月上旬に1800mで実施されている。23年に格付が準重賞となり、距離が1750mに変更。24年には重賞へ昇格し、回次はこの年を第1回としている。出走馬からは15年キングプライド、20年トップレベル、22年イカニカンが栄城賞を勝利している。ここでは重賞昇格以前を含めた15~24年の過去10回から傾向を見ていく。

    1番人気が近5年で4勝も波乱傾向

    1番人気は6勝しているが、うち4勝はここ5年(2022年は4着)でのもの。近年は特に信頼度が高い。一方、2・3番人気は未勝利で、4・5番人気が各2勝。6番人気以下も計8回3着以内に入っている。1~3番人気が上位を独占したのは20、21年の2度しかなく、1番人気の3着内率が80.0%と高いにも関わらず、波乱の傾向が強い一戦。[表1]

    [表1]単勝人気別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1番人気 6 2 0 2 60.0% 80.0% 80.0%
    2番人気 0 4 1 5 0.0% 40.0% 50.0%
    3番人気 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
    4番人気 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
    5番人気 2 0 1 7 20.0% 20.0% 30.0%
    6番人気以下 0 2 6 45 0.0% 3.8% 15.1%
    牝馬がやや優勢

    勝利数では牡・セン馬が4勝、牝馬が6勝。出走頭数、勝率・連対率・3着内率のいずれも牝馬が上回っているが、さほど大きな差はない。優秀な牡馬はJRAや高額賞金地区に入厩するケースが多く、佐賀デビュー馬では牝馬の比率が高くなる傾向がそのまま出ている印象だ。[表2]

    [表2]性別成績(過去10 回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    牡・セン 4 3 4 33 9.1% 15.9% 25.0%
    6 7 6 40 10.2% 22.0% 32.2%
    勝ち馬は重賞上位馬から

    勝ち馬はすべて2歳重賞への出走経験があり、うち9頭には5着以内の実績があった。重賞のいずれかで勝ち星のあった馬は計9頭出走して3着内率55.6%とあまり信頼度が高くないが、九州ジュニアチャンピオン(佐賀デビュー馬限定)が1400m戦となった2018年以降は、勝ち馬が出走してきた場合【3-1-0-1】と安定している。[表3]

    [表3]重賞実績別成績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    重賞1着 4 1 0 4 44.4% 55.6% 55.6%
    重賞2~5着 5 7 3 13 17.9% 42.9% 53.6%
    重賞6着以下 1 1 4 21 3.7% 7.4% 22.2%
    重賞未出走 0 1 3 35 0.0% 2.6% 10.3%
    距離経験を積めるレースが減少

    佐賀の2歳中距離戦は、九州ジュニアチャンピオンが1750mだった2017年までは、その前哨戦から1750mの特別が組まれていたが、1400mとなった18年以降は中距離戦の編成が遅くなり、レース数自体も減少。23年には中距離特別の編成がなく、重賞のカペラ賞(1800m)1レースのみとなった。24年の佐賀若駒賞にはカペラ賞5着以内馬が3頭出走し、1、2、4着といずれも上位を確保。今年もカペラ賞での距離経験が重要となりそうだ。[表4]

    [表4]1750m以上での実績(過去10回)
    1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
    1着 3 0 0 5 37.5% 37.5% 37.5%
    2~5着 6 7 5 27 13.3% 28.9% 40.0%
    6着以下 0 2 3 18 0.0% 8.7% 21.7%
    未出走 1 1 2 23 3.7% 7.4% 14.8%
    勝つのはこういう馬

    九州ジュニアチャンピオンの勝ち馬が出走してくれば、同じ佐賀デビュー馬限定戦である当レースでも有力となる。転入馬が出走可能なカペラ賞で敗れていても、上位を確保できていれば巻き返しは可能だろう。

    (文・上妻 輝行)