2023年9月7日(木) 園田競馬場
園田オータム
トロフィー
右1700m 16:15発走
園田オータムトロフィー ゴール前

データ分析 Data Analysis

遅れてきた大物の出現期待

今年の兵庫ダービーを制したスマイルミーシャ、2着だったベラジオソノダラブ、そして3着のグロリアドーロは兵庫デビュー。つまり当レースの3日後の9月10日に佐賀競馬場で行われる西日本ダービーへの出走資格がある。その点を考えると“遅れてきた大物”が登場する可能性がありそう。2022年は3歳2月にデビューしたエコロクラージュが重賞初挑戦で勝ち、楠賞制覇へつなげた。はたして今年はどのような顔ぶれになるのだろうか。まずは18年(第1回)~22年の過去5回の成績をもとに傾向をみていくことにしたい。

■2、3着には伏兵が入る可能性

過去5回の優勝馬はすべて単勝3番人気以内だが、3年連続で2着には6番人気以下が入っている。ちなみに2022年は2→8→5番人気で、21年は2→9→1番人気、20年は1→6→2番人気。それ以前は3→2→8番人気、3→4→1番人気となっていて、5回中4回で「1~3番人気のうち2頭が3着以内に入る」結果となっている。【表1】

[表1]単勝人気別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 0 2 2 20.0% 20.0% 60.0%
2番人気 2 1 1 1 40.0% 60.0% 80.0%
3番人気 2 0 0 3 40.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 1 0 4 0.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0 0 1 4 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気以下 0 3 1 22 0.0% 11.5% 15.4%

■内枠が好成績

園田競馬場の1700mは、スタートから最初のコーナーまでが短い。そのため内枠の先行馬がいい位置を取れる傾向で、2022年の当レースでは途中から先頭に立っ2枠の8番人気馬が粘って2着。結果は1→2→3枠となった。20年は8→7→5枠の順だったが、上位2頭はともに先行策を取っていた。その点を踏まえても逃げ先行タイプが有利。そういう脚質の馬が内枠だったらなおさら有利だ。【表2】

[表2]枠番別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 2 0 1 2 40.0% 40.0% 60.0%
2枠 0 2 0 3 0.0% 40.0% 40.0%
3枠 0 0 1 4 0.0% 0.0% 20.0%
4枠 1 0 0 4 20.0% 20.0% 20.0%
5枠 0 2 2 2 0.0% 33.3% 66.7%
6枠 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 1 1 0 7 11.1% 22.2% 22.2%
8枠 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%

■牡馬が成績良好

2020年は兵庫ダービー2着のステラモナークが勝ち、3連勝中の勢いがあったユウキラフェールが2着で牝馬のワンツーだったが、最近2年の3着以内は6頭中5頭が牡馬。今年の兵庫ダービーは牝馬のスマイルミーシャが制したが、牡馬のほうが優勢という傾向。【表3】

[表3]性別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
4 3 3 21 12.9% 22.6% 32.3%
1 2 2 15 5.0% 15.0% 25.0%

■通算勝利数別での成績にも注目

勝利数ごとに成績を分類してみると、6勝以上でも勝ち馬は2頭だけ(2020年ステラモナーク=6勝、21年エイシンビッグボス=7勝)。ただし、7勝馬は2頭とも2着以内に入っている。逆に2勝以下の馬は未勝利で、2着と3着も各1頭と苦戦傾向を示している。【表4】

[表4]通算勝利数別成績(過去5回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
2勝以下 0 1 1 14 0.0% 6.3% 12.5%
3勝 1 2 0 10 7.7% 23.1% 23.1%
4勝 1 0 3 5 11.1% 11.1% 44.4%
5勝 1 1 0 5 14.3% 28.6% 28.6%
6勝以上 2 1 1 2 33.3% 50.0% 66.7%

勝つのはこういう馬!

まず、単勝3番人気以内というのが必須条件。そしてなるべく内側の枠からスタートすることが望ましい。そして通算勝利数が多いほど、信頼度が高くなると考えていいだろう。

(文・浅野靖典)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。