ホッカイドウ競馬ではデビュー戦での勝利のみだったが、兵庫転入後からは重賞２勝を含む計３勝、昨年の兵庫ジュニアグランプリでもＪＲＡ勢相手に逃げて小差４着と健闘。菊水賞では持ち味であるテンのダッシュ力が鈍ってしまっていたが、前走の兵庫チャンピオンシップでは復調をうかがわす逃げ競馬を披露。全国屈指の速力を武器に三冠戦最後のタイトルを狙う。
「春先ごろから比べて普段の気配に落ち着きが出てきましたし、その分でこの中間は初めてシッカリと攻めることができました。馬体は締まり、動きにも素軽さが出てきました。これで負けたら仕方なしと言えるぐらいのデキです」とは新子調教師。

兵庫クイーンセレクション＆のじぎく賞の兵庫３歳牝馬重賞二冠馬。菊水賞では最後の直線で失速したが、当時は休み明けに加えて大きく減ってしまった馬体回復に中間時間を費やす形にもなってしまっていた。今回は万全の態勢で再び牡馬に立ち向かう。
「菊水賞時は坂路調整の反動が大きく、体調回復中心の調整となっていましたが、前回はシッカリ仕上げることができていました。この中間も変わりない調整ができていますし、寧ろ気配は更に上向いたように感じます。牡馬相手でも期待しています」とは松平調教師。

ホッカイドウ競馬ではデビューから４戦して未勝利だったが、兵庫転入後から怒涛の４連勝で一気に重賞戦線へ名乗りを上げた。前走の菊水賞は２着に敗れたが、人気の先行勢を早めに捕えに行っての結果、負けて尚強しとも言える走りだった。
「これまでは出走枠に入るため獲得賞金を考慮したローテーションでしたが、前走優先出走権を得たことで、この中間は短期放牧を挟むことができましたし、フレッシュな状態です。追い切りもこれまでで１番と言える動きでした。あとは鞍上に託します」とは橋本調教師。

ベルレフォーンは道中自ら動く展開では直線もうひと伸びに欠ける面もあるが、菊水賞時のような後半までタメが作れる落ち着いた展開となれば抜群の切れ味を発揮するタイプ。注文通りの流れとなれば好機十分。ベラジオボッキーニは終盤で内へモタれてしまう面が課題だが、陣営のお話ではその点を考慮して今回ハミを替えて行くとのこと。これがハマれば上位進出も。ニフティスマイルは近走あと一歩の内容続いているが、どんな展開でもキッチリ寄せてくる器用さを備えている。牡馬相手の重賞戦でも侮れない存在。