2023年6月15日(木) 門別競馬場
北海優駿(ダービー)
右 2000m 20:40発走
北海優駿(ダービー) ゴール前

データ分析 Data Analysis

全国交流で争う北の“ダービー”

ホッカイドウ競馬3歳三冠の二冠目で、外回り2000メートルが舞台となる。北海道の3歳路線は、当レースが最長距離となっており、ほとんどの出走馬にとって初距離になるが、過去10年の勝ち馬のうち5頭が一冠目の北斗盃との二冠を達成。特に2019年リンゾウチャネル、21年ラッキードリームは王冠賞も勝利し、三冠馬となっている。また、当レースは地方全国交流で実施されており、17年には岩手のベンテンコゾウが地元のクラシックに出走せず、北斗盃との二冠を制している。ここでは13年~22年の過去10年のデータから傾向を探る。

■上位人気馬は信頼できるが…

過去10回のうち単勝1番人気が7勝を挙げているが、2、3着はなし。2番人気は3着内率30.0%とやや不振も、3番人気の3着内率が70.0%と高いことから基本的に上位馬は信頼できる。ただ、上位人気3頭で決着したのは2021年のみ。13年、19年には4番人気以内で決着しているが、ほかの7年では少なくとも1頭は5番人気以下の馬が3着以内に入っていることから伏兵馬の台頭にも警戒したい。【表1】

[表1]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 7 0 0 3 70.0% 70.0% 70.0%
2番人気 0 1 2 7 0.0% 10.05 30.0%
3番人気 1 1 5 3 10.0% 20.0% 70.0%
4番人気 0 2 2 6 0.0% 20.0% 40.0%
5番人気 1 2 0 7 10.0% 30.0% 30.0%
6番人気以下 1 4 1 55 1.6% 8.2% 9.8%

■北斗盃組が圧倒

一冠目・北斗盃と関連が強い。特に北斗盃が1600mに延長となった2015年以降の過去8回の連対馬16頭のうち22年の2着馬を除く15頭はすべて同レース組。北斗盃1着馬が5勝と好成績だが、3着内率は3着馬の71.4%が最も高い。また15年はフジノサムライが8着から、20年はアベニンドリームが6着からそれぞれ巻き返しており、着順を問わず馬券対象として検討する必要がある。【表2】

[表2]北斗盃出走馬の成績(北斗盃が1600mになった過去8回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
北斗盃1着 5 0 0 3 62.5% 62.5% 62.5%
北斗盃2着 0 1 1 5 0.0% 14.3% 28.6%
北斗盃3着 0 3 2 2 0.0% 42.9% 71.4%
北斗盃4着 1 0 1 5 14.3% 14.3% 28.6%
北斗盃5着以下 2 3 1 20 7.7% 19.2% 23.1%
北斗盃不出走 0 1 3 29 0.0% 3.0% 12.1%

■前走を勝利した好調馬が狙い

過去10年の勝ち馬のうち、前走でも勝利していた馬は実に9頭。3着内率も54.8%と好成績を残しており、2017年には前走1着だった3頭での決着となっている。また22年は出走10頭全馬が前走3着以内と好調馬ぞろいだったが、そのなかでも前走1着馬が1着、3着を確保していたことから、迷った際には前走の着上位馬を狙いたい。【表3】

[表3]前走着順別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1着 9 4 4 14 29.0% 41.9% 54.8%
2着 0 1 2 14 0.0% 5.9% 17.6%
3着 0 3 1 18 0.0% 13.6% 18.2%
4着 1 0 2 9 8.3% 8.3% 25.0%
5着 0 1 0 7 0.0% 12.5% 12.5%
6着以下 0 1 1 19 0.0% 4.8% 9.5%

■逃げ先行馬に注目

過去10年の連対馬20頭のうち、2014年1着馬を除く19頭は4コーナーで4番手以内に付けていた。そのなかには18年の勝ち馬カツゲキジャパンのようにコーナーの通過順が11-11-4-2と一気にまくった馬もいるが、勝ち負けになるには勝負どころで前めにつけていることが前提条件といえる。直線一気は決まりにくく、逃げ先行馬を重視したい。

勝つのはこういう馬!

まず狙うのは北斗盃組。同レースで着順を落とした馬の巻き返しもあるが、基本的には4着以内に入っていた馬を重視したい。また、前走着順にも注目。1着馬がこのレースでも好走する可能性は高く、それが上位人気馬であれば心強い。

(文・吉田総一郎)

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。