レースの見どころ
2017年から全国交流競走となり、ダービーシリーズの一環としてより注目度がアップ。その2017年以降で他地区馬の勝利は2018年の佐賀スーパージェットのみで、ここまでは圧倒的に地元馬有利なデータが残っている。昨年の覇者ガルボマンボはその後に黒潮菊花賞、年末の高知県知事賞を制して年度代表馬に輝くまで出世。今年も地元馬への期待は高まるが、他地区馬も巻き返し可能なラインナップ。各陣営の思いが詰まった梅雨の大一番が幕を開ける。
昨年末の金の鞍賞を大差で圧勝。世代の顔として明け3歳でもその役目を担い、連勝街道を驀進中。三冠初戦の黒潮皐月賞に至っては僅差の競馬となったが、陣営の話によると当時は100%の出来でなかったと聞く。その後は再び順調さを取り戻し、前哨戦にあたる山桃特別は豪快に捲り切っての圧巻パフォーマンス。本番前に1800メートル戦を試走できたのもプラスだろうし、ほぼ不安なく二冠目へ駒を進められるのが何よりの強味。スケールはガルボマンボ以上!?壮大な夢を描きつつ、まずはダービー馬の称号を手に入れる。
ホッカイドウ競馬でJRA認定戦を含む3勝をマーク。兵庫ジュニアグランプリでも3着と実績を積み重ね、2歳時暮れに高知へ移籍。今年2月には古馬のB級選抜戦を制す等、評判通りの実力を示している。ユメノホノオとの初顔合わせは三走前の土佐春花賞。当時は3馬身差の2着で完敗を喫するも、黒潮皐月賞ではゴール前まで叩き合いを演じるアタマ差の大接戦。まだ勝負付けが済んでいない事は少なからず証明できたハズ。前走後は一旦リセットして、ここを照準に調整。打つ手は打って、逆転Vを目論む。
北海道、南関重賞で常に上位を形成。2歳時のハイセイコー記念では米遠征で一世風靡したマンダリンヒーローとクビ差の接戦を演じている。重賞初制覇を果たしたのが年明けの浦和ニューイヤーC。出入りの激しい競馬をひるまず勝ち切り、着差以上に強さを際立たせた。その後は川崎クラウンCで重賞2勝目をマーク。前走羽田盃も果敢にハナを主張したが、東京ダービーをも圧勝したミックファイアに早めに交わされる形では大敗もやむを得なかった。高知へ矛先を向けてきたのは小久保厩舎らしい選択。強気に攻めて南関勢に初タイトルを。
大井所属のタイガーチャージはダート中距離で3勝。2歳時にはJBC2歳優駿で入着歴もある。持久力勝負が適していそうで、型にハマれば台頭一考。佐賀所属ネオシエルは佐賀皐月賞の勝ち馬。前走九州ダービーは逃がされる形で後続の目標にされてしまい、組み立てが難しかった部分も。相手強化にはなるが、かえって今回の方が競馬はしやすいかもしれない。2強以外の地元勢からは前走、JRA交流桂浜盃で快勝したヘニーレット、黒潮皐月賞3着馬グラティアスグーを取り上げる。挑む立場には変わりないが、馬券内の望みは繋がっている。
提供 福ちゃん 山﨑 伸浩
注記
当ページの情報は、6月17日(土)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。