予想情報 Predict Information

レースの見どころ

 SII格時代からもソルテやトロヴァオなど後の活躍馬がこのレースを勝ってきたが、SI格に昇格した前2年の出走馬から続けて翌年の東京ダービー馬が誕生。20年2着のランリョウオーは今年の古馬SIを2勝するなど、思惑どおり「出世レース」としてレベルも一段とアップした印象だ。今年は10頭立てと存外に出走頭数は少なくなったが、ここまで4戦4勝で前走SIIIゴールドジュニアを制しているリベイクフルシティを筆頭に好素質馬が集結。このレースの結果は言わずもがな、各馬の将来性まで予測しレースを俯瞰で楽しむのも一考かもしれない。

本命

  • 78ナチュラルターン

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 道営2戦1勝の戦績で南関東へ転入。その初戦となった前走は、軽い相手だったことはあるが初の1600メートル戦をスピードの違いでハナに立つとそのままハイペースの逃げを打ち、3~4コーナーでは追い上げてくる他馬を尻目に追い出しを待つほどの余裕をみせての楽勝劇。450キロ台とダート馬としてはやや小柄な馬体からはまだまだ成長途上の印象だしもっと距離が延びたほうがよさそうな馬だが、ここは先物買いで狙ってみたい。逃げにこだわる馬でもなく、出走メンバーから今回は好位の外目でレースを運べそうな面も有利とみる。

対抗

  • 22リベイクフルシティ

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 デビューから1200→1600→1400メートルと距離を変えながら3連勝の競馬センスに加えて、前走のゴールドジュニアではそれまでの逃げ・先行策とは打って変わり後方からの競馬、さらには雨馬場で道中泥だらけになりながら直線外に持ち出すとレース上がり3ハロンタイムを1秒8上回る36秒8の強烈な末脚を繰り出しての差し切り勝ち。脚質の自在性と根性も示した。あえて死角を探せば、その爆発力が外回りコースがベターのイメージをより濃くしたことか。強さは認めつつ、今回は対抗評価としたい。

単穴

  • 66ポリゴンウェイヴ

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 道営デビュー時から当地一線級と戦い早々に南関東へ転入。先行力を武器に通算(2-2-2-0)とまだ複勝圏を外していない。ゴールドジュニアでも逃げ馬が刻んだ前半3ハロン34秒2のハイラップを道中2番手で追走し直線はいったん先頭、最後はリベイクフルシティに屈したものの3着馬には3馬身と決定的な差をつけた。今回焦点になるのは距離で、道営時のブリーダーズゴールドジュニアカップで1700メートルを逃げて勝ち馬から1秒差3着の走りをどう判断するか。脚質から外回り→内回りコース替わりはプラスだろう。

連穴

  • 89マンダリンヒーロー
  • 44ピノホホッア
  • 55ブルマリンシェール

CHECK!

 マンダリンヒーローはデビューから1200→1400→1600メートルと距離を延ばして3戦3勝。3カ月の休養を挟み、14キロ馬体を増やして成長力もみせた。潜在能力は前述3頭にも見劣らないし、今回は叩き2戦目で上積みも確実だ。ピノホホッアは先着2頭には離されたといえ新馬勝ちのみで挑んだゴールドジュニアの3着は額面通りの評価をしていいし、前走では1500メートルをクリアと距離にも対応。今回も上位争い可能だ。ブルマリンシェールは末脚に魅力。10頭立てでも極端なスローはなさそうで、前崩れの展開になれば出番もありそう。

提供 日刊競馬 鎌田 智也

注記

当ページの情報は、11月15日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。