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レースの見どころ

 地元馬のみだった昨年を除くグランダムジャパン2歳シーズンとして行われた第1回~第5回は北海道3勝(2着4回)・金沢2勝(内1勝は道営デビュー馬)。認定勝ちや2勝の実績ある北海道勢の好走傾向が強い重賞と言える。ただ、今年は第1戦の園田プリンセスカップが道営2勝馬に兵庫2頭が先着。路線は違うが、大井のゴールドジュニアは大井所属馬が、川崎の鎌倉記念は浦和所属馬が道営重賞好走馬たちに勝利。盛岡の南部駒賞は制したように、決して北海道勢も崩れてはいないが、例年より2歳重賞は地元デビュー馬が上回る流れもあり、本重賞も不透明な状況。各馬の戦績・走りを見ても、現時点で有力4頭の順序付けは難しい。

本命

  • 44ショウガタップリ

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 初距離の2戦目が圧巻の強さ。続く認定戦も鐙が外れて鞍上が追えない競馬になりながら好時計勝ち。4戦目1500mは着差こそ1馬身半だが最後は減速する余裕ある完勝で認定2勝目、そして前走で重賞制覇。その金沢プリンセスカップは時計的には3戦目より遅くなったが、斤量2キロ増で1コーナーでかなり外を回って向正面先頭の強引な競馬だった分。とにかく内容が強く、他地区勢に見劣るとは思えない。決して早熟気もなく、むしろまだ伸びしろを残す感触。粗を探すなら、数日早く本追い切りを消化する調整・鞍上がこれまでと違うことくらい。頭数的にも不安は少ない。

対抗

  • 55カタラ

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 レース映像を見ると、タフな流れの競馬でも直線半ばからもうひと伸びしている。休養というより鍛え直した面も大きかったかもしれないが、園田プリンセスカップは3ヵ月ぶり・一気の相手強化で後方からの競馬を余儀なくされても2着浮上。追って味がある非凡な走力は伝わってくる。その前走3着馬は道営でデビュー連勝の実績。このメンバーでも上位と断言できるし、差す競馬を苦にしない点も展開的に魅力。小柄な馬体だが、長距離輸送を控えていても追い切りを強化して臨んでくる攻めの姿勢も注目に値。大きな馬体減りや平常心を欠くことがない限り好勝負に。

単穴

  • 77キモンアップル

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 半姉が南関東の1000m以下重賞で活躍中のキモンルビー。スピードで押して逃げ切った未勝利・認定アタックの2勝のレースを見ると本馬もスプリンター色が濃いようで、好走の鍵は初のコーナー4回・1500mの克服。ただ、門別1200mで好走できている馬なら当地1500mまではこなすもの。初オープン・1200mに距離延長の前走が外2番手で我慢して2着に踏ん張ったし、馬体増で臨めたのも大きい。まず揉まれて力を出し切れないケースは考えられない顔ぶれ・頭数・枠順。金沢は熟知している名手を鞍上に迎えたのも大きく、純粋なスピードの違いで圧倒するシーンも十分。

連穴

  • 22フィリピーヌ
  • 11カレイジャス

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 大井のフィリピーヌの前走3着は無敗でゴールドジュニアを制したリベイクフルシティと0秒3差。ここ2走がゆったり・スンナリの競馬だった点で他が速くなる内枠の対処、そして2ヵ月ぶりの臨戦過程は懸念も、その2点と輸送をクリアできれば上記3頭と差はないはず。金沢のカレイジャスもJRAの新馬戦で3番人気に推されたほどで素材はいい馬。気性面の未熟さでゲート再検・プリンセスCでの崩れはあったが、前走は後方待機から道営認定勝ち馬を負かすかの猛チャージを見せた。進境を見せて臨む点は更に強敵となるここでも魅力。

提供 競馬カナザワ 大井 明洋

注記

当ページの情報は、10月17日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。