千四の新馬を勝利後にひと息入り、そして今回も二か月半の休み明け。まだ体質が弱く馬の状態を見極めながら使われているが、乗り込み不足で距離延長の前走も快勝。砂を被る競馬にも難なく対応と非凡な素質とレースセンスを兼ね備える。まだシャキッとはしてこないが、今野騎手が連日攻め馬をつけて本馬場で最終追い切りも及第点の動き。完成はもう少し先になりそうだが、南関東馬同士なら無傷のＶ３で重賞制覇が狙える。

新馬戦を圧勝劇で飾り、２戦目はクビ差での勝利だったが、レースぶりからは着差以上の強さ。その後にひと息入れたことで馬体に幅が出て２歳馬らしく成長。前々の競馬で競り負けたが、余裕残しの仕上げで後続に４馬身差と改めて素質の高さを証明。最終追いは遅れたものの、３歳の実力馬の外で１秒以上も追走したためで時計は優秀。当然前走を使った上積みが見込めるし、自在に立ち回れる強味を生かせれば主役の座を射止める可能性あり。

前々走の７回川崎は大きく着順を落としてしまったが、砂を被って怯み大きく置かれて走る気を失くしてしまったのが敗因。前走はインで脚を溜め、向正面でステッキが入りながらも前述のマカゼに追い比べで競り勝ち２勝目。10番人気での勝利で二番が利くかが今回の焦点だが、正攻法の競馬でフロック視は禁物だしレースぶりから千六になるのは良さそう。最終追いも反応の良さが目立って仕上げに抜かりはなく連勝も十分視野に。

サーフズアップは休養前にコンビを組んでいた御神本騎手が先週の大井から復帰。まだワンターンの競馬しか経験ないが、いずれも時計は優秀でメンバー中でも潜在能力は一、二を争う。今年も猛威を振るっている道営からの移籍馬トーケンエミスターは豊富なキャリアで応戦。休み明けを使って上積み十分のショコラクイーンは南関縁の良血馬。前走の大敗だけでは見限ることはできないし、森騎手騎乗も力強い。混戦向きの末脚が魅力のマインドユアミモザなど展開や位置取りで着順が変わりそうな百花繚乱の戦い。