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第52回　2016年1月8日（金）　かき揚げ丼Ｗ（川崎競馬場）

川崎競馬場
「春風」　かき揚げ丼Ｗ（600円）

　川崎競馬場がある場所は、繁華街や市役所の近く。そこに広大な土地があるわけだから、以前から有効利用をしようといろいろ考えられてきた。
　それが最近になってようやく実を結び始めてきたようだ。その最大の変化が、4コーナー寄りにあった3号スタンドの跡地できる「マーケットスクエア・川崎イースト」。
　3フロアからなるショッピングモールは2月下旬にオープン予定で、大小あわせて27のショップが入るとのこと。そのなかには飲食店も含まれているが、いわゆる飲食店街が形成されるわけではないので、競馬場内のお店への影響はあまり考えなくてもよさそうだ。
　それに先立って、真ん中の2号スタンドの1階が改装された。ここにはバーカウンターっぽい場所が作られており、生ビールの販売（600円）もされている。正月開催時には川崎競馬オリジナルクラフトビール「ロジータ」も販売されたが、3日までにすべて完売。私が行った1月4日は通常の生ビールだけの販売だったが、その色は茶色から黒に近いという感じで、いわゆる居酒屋の生ビールとは違う様子。次に行くときは飲んでみよう。

いかにも売店という雰囲気

　というのも、1月4日はおしごとで川崎競馬場に行ったから飲めなかったんですね。というわけで、このコーナーのネタは飲み物ではなく食べ物ということにして、選んだお店はパドックの近くにある小さな売店。ここでは以前、甘酒を買ったことがある。
　私の前に3人ほど並んでいたが、間口が狭いのですごく混雑しているように見える。それでもカウンターの奥にいる4人のおばさまはテキパキと動いていて、私が頼んだ「かき揚げ丼Ｗ」とはそれほど待たずに対面できた。
　その味は、私における「かき揚げ丼」史上、もっとも甘いタレ。最初はそのインパクトに「むむ？」と思ったが、すぐに慣れて「これもアリだな」という気分になった。使い捨ての容器は味気ないけれど、この店の広さでは仕方がないかな。
　しっかりと満足して、改めて近くにあった「場内グルメマップ」を見ると、「豆腐屋直営店なので油揚げがデカくてうまい！」というキャッチコピー。とするとここは以前、1号スタンドの2階にあった店では？

入場者が多いときは出店もやります

　と思って店先のおばさまに聞いてみると、
「そう。ここに移ったんですよ。でも店が狭くなっちゃったから、メニューは変えましたけどね」
　とのこと。確かに以前は、肉豆腐などがあったような記憶がある。それを提供できなくなった代わりが「びっくりきつねそば・うどん」ということですか。
　それも「ロジータ」と同じく、次に川崎競馬場に行くときの個人的な宿題かな？