注目馬情報 Attention

パライバトルマリン

牝3 JRA 林徹厩舎 通算4戦3勝

父:Malibu Moon
母:Private Jet
母の父:Smart Strike

CHECK!

デビューから東京ダート1600メートルばかりで3戦2勝だったため、初めての川崎競馬場でしかも距離が2100メートルに延長される前走は課題点も多かったはず。しかし、終わってみれば、難無く快勝。通算成績を4戦3勝とし、見事に関東オークス馬となった。管理する林徹調教師は「初めての距離でも戸崎騎手がうまく力を引き出してくれました」と言い、引き続き同騎手が乗れる今回も良いと続けた。それまでの2勝がいずれも逃げる形だったが、番手で我慢出来たのも好材料となったようだ。「あえてキックバックを被せる調教などはしていましたけど、実際に競馬へ行ってああいう形で勝てたのは良かったです」と同師。前走後はノーザンファーム天栄でリフレッシュした後、再入厩。「帰厩した時点で良い状態」との事。

(平松 さとし)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算34戦6勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

CHECK!

前々走の平安S(GIII)で最下位16着に沈んだ時は何があったか?と思われた。しかし、田島俊明調教師は、大敗の原因を「先手が取れず、道中、脚を使ってしまったため、最後に息切れしてしまっただけ」と言っていた。実際、状態の問題でなかった事を証明したのが前走のマーキュリーC(JpnIII)だ。勝ち馬にこそ突き放されたが、途中からハナを奪ういつも通りの積極的な競馬で、同レース2年連続の2着に粘ってみせた。「勝ち馬には脚を使われてしまったけど、最後まで3着馬にかわさせなかったのは立派」と田島師。中間の状態に関しては「放牧には出さず在厩していますが、夏負けする事もなく元気です」と続けた。引き続き江田照男騎手とのコンビで、今回もブリンカーを装着し、先行する形になりそうだ。

(平松 さとし)

プリティーチャンス

牝6 JRA 野中賢二厩舎 通算23戦5勝

父:シンボリクリスエス
母:フューチャサンデー
母の父:サンデーサイレンス

CHECK!

交流重賞で安定した成績を残していて、今年緒戦のTCK女王盃では3着と堅実な走りを見せた。中央での近2走は前半の進みがひと息だったが、重賞初制覇を果たした昨秋のレディスプレリュードで上がり最速の脚を駆使しているように、うまく流れに乗れればラストにいい脚を使えるタイプ。差し脚の利く展開が理想だ。全5勝が1800mだが、昨年の本レースでは1着とクビ差の2着で、門別のコースと距離は問題ない。マリーンSからの臨戦は昨年と同じで、力を出せるローテーションと言えるだろう。また、重賞を重馬場で勝っていて、不良馬場での良績もあるため、道悪はこなせるはず。中間は函館競馬場で順調に調整され、いいデキで臨めそう。

(研究ニュース・森田美菜)

カラフルキューブ

牝4 JRA 高野友和厩舎 通算17戦4勝

父:ドレフォン
母:カラフルデイズ
母の父:フジキセキ

CHECK!

初勝利は21年11月のデビュー4戦目、阪神ダート1400m。3馬身差の圧勝だった。その後はやや苦戦を強いられたが、距離を延ばして内容が良化。今は1700mか1800mが主戦場となり、今年7月のポプラSを勝利し待望のオープン入りを果たした。重賞への出走、そして2000mという距離自体も今回が初めて。コース経験もないだけに、楽な競馬にはならないだろうが、前半じっくりと構えれば確実に脚を使えるタイプ。ここ1年で掲示板を外したことがない堅実派でもあり、4走前の茨木Sではペルアア(その後のマリーンC勝ち馬)と0秒3差。ここでも能力差はそうなく、相手なりに走れていい。中8週の前走を叩いた上積みも見込めそうだ。

(競馬ブック・広瀬健太)

グランスラムアスク

牝4 JRA 矢作芳人厩舎 通算21戦4勝

父:ディープインパクト
母:ジェニサ
母の父:Storm Cat

CHECK!

3歳時は忘れな草賞3着、スイートピーS・5着とリステッドでも活躍した。秋に1勝クラスを勝ってから低迷が続いたが、春の新潟で逃げて2連勝。前走は休み明けで初めての重賞。これまでと違う流れ、不利な外を回らされる競馬で敗戦も仕方なし。ここまで21戦すべて芝に出走したが、今回は目先を替えてダートへ。全4勝が左回りなのは気になる点ではあるが、ディープインパクトの産駒にしては切れるタイプではなく、母系はアメリカのダート血統。札幌ダートでの追い切り時も、しっかりと地面を捉えて走れていただけに、向く可能性は秘めている。スタートしてからコーナーまでの距離が長いコースなので、スムーズに先行できれば、あっと驚く結果があっても。

(研究ニュース・小野颯真)

ネーロルチェンテ

牝6 北海道 米川昇厩舎 通算39戦10勝

父:ベルシャザール
母:アデュラリア
母の父:クロフネ

CHECK!

ブリーダーズゴールドカップは3年連続の出走。一昨年は、JRA勢4頭から離されたとはいえ5着だった。昨年は7着に終わったが、前年より走破時計は速く、地元馬では最先着を果たした。「夏場ですが、体重が増えることを気にしなければいけないほど元気です。JRA勢が相手ですから、調教の負荷をしっかりと掛けられる食いの良さがあることは何より。頑張りたいと思います」と米川昇調教師。2021年以降の5勝は、すべて520キロ台。馬体が絞れれば、過去最高のパフォーマンスを期待できる。

(古谷 剛彦)

ウワサノシブコ

牝5 北海道 佐久間雅貴厩舎 通算35戦6勝

父:アイルハヴアナザー
母:スマートシンパシー
母の父:ダンスインザダーク

CHECK!

2021年ユングフラウ賞の勝ち馬。昨夏にデビューの地へ戻ると、オープンで常に上位争いを演じている。前走のノースクイーンカップは、レスペディーザとの叩き合いの末、惜しくも2着に敗れた。「使いながら体調が良くなっていたので、7番人気でしたが好レースになることを期待していました」と佐久間調教師。「激走後ですが、さらに調子が上がっている印象で、今季では最高の状態で大一番に向かえます」と、体調の良さを強調する。南関東での実績と前走の内容を加味すると、地方馬最先着の期待が膨らむ。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、8月12日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。