予想情報 Prediction

レースの見どころ

牝馬限定競走となって10回目を数えるブリーダーズゴールドカップ。今年はJRA所属馬5頭、北海道所属馬3頭の計8頭によって争われる。過去9年で地方所属馬が馬券圏内を確保した例はなく、中央勢が圧倒的優位な傾向にある。今年も地元勢に卓越した力量を備える馬はおらず、中央勢が上位を占拠しそうだ。昨年の2、3着馬であるプリティーチャンス、テリオスベルが2年連続2度目の参戦。この2頭が実績上位の存在だが、関東オークスを制して勢いに乗るパライバトルマリン、右回りで全4勝を挙げているカラフルキューブ、初ダートに挑むグランスラムアスク、いずれも魅力的な特長があり、どの馬も侮れない。重視するファクターによって様々な予想が組み立てられそうだ。

本命

  • 66テリオスベル

CHECK!

昨年のブリーダーズゴールドカップで3着に敗れた後も交流重賞を主体とした路線を歩み、クイーン賞優勝、川崎記念4着、ダイオライト記念2着など、数々の良績を挙げてきた。2000m以上の距離での好走実績は現役牝馬のなかで屈指と言えるものである。テンから動き切れない点がネックになっているが、途中から主導権を奪取するスタイルを確立しており、この形になると持ち味の渋太さを発揮できる。昨年は12頭立ての2番枠でうまく進出できなかったが、今年は8頭立ての6番枠であり、理想に近いレース運びが可能であろう。昨年3着からのジャンプアップは必至と見る。

対抗

  • 22パライバトルマリン

CHECK!

デビューから3戦連続で東京1600mに使われてきた馬だけに、関東オークスでは距離延長、ツーターンへの対応、初ナイターなど様々な克服すべき課題を抱えていた。そのなかで堂々たる勝ちっぷりを見せた点にポテンシャルの高さが窺える。唯一、敗北を喫した2戦目は砂を被る形になったことに加え、テンションの高さも敗因のひとつと考えられるだけに、パドックでの様子は注視したいところだ。また、古馬との初対決とあって力関係も問題となるが、関東オークスの勝ち馬が同年のこのレースに出走した際の成績は【1.2.3.1】と上々だ。通用の余地は十分にあるだろう。

単穴

  • 77プリティーチャンス

CHECK!

2着に好走した昨年と同様、マリーンSを使ってからの臨戦。そのマリーンSでは着順こそ9着と大きくなってしまったが、終いの伸びに見どころを作り、能力に衰えがないことを感じさせた。末脚を生かすレース運びを得意とするこの馬にとって、理想は上がりのかかる展開であることから、グランスラムアスク、パライバトルマリン、テリオスベルがやり合うようならチャンスが広がりそう。昨年に比べて負担重量が2キロ増え、未経験の57キロを背負わされる点は不安材料となり得るが、展開面から推せる一頭と言えよう。

連穴

  • 55グランスラムアスク
  • 11カラフルキューブ

CHECK!

グランスラムアスクは初ダート、初ナイター、実績のない右回りと不安要素は多いが、未知の魅力に溢れているのも確かだ。胎内川特別と弥彦Sの内容から、先手を取ってリズム良く運べた際のパフォーマンスレベルはオープン級に達していると見ていい。カラフルキューブはオープン入りに17戦を要したわけだが、距離を延ばされてからは大崩れしたケースがなく、相手なりに走れる点が強みと言える。全4勝を右回りで挙げていることも強調材料であり、初重賞挑戦でも上位進出のチャンスはありそう。

提供 競馬ブック 岡田 紘幸

注記

当ページの情報は、8月16日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。