注目馬情報 Attention

ドライスタウト

牡4 JRA 牧浦充徳厩舎 通算8戦4勝

父:シニスターミニスター
母:マストバイアイテム
母の父:アフリート

CHECK!

前走のかきつばた記念はレコード決着でのハナ差2着。結果的に勝ち馬のいい目標にされた感はあるが、発馬を決めて前で流れに乗り、4角で相手が来てからの反応も良く、2.5キロの斤量差を感じさせなかった。負けて尚強しといえるものだ。超のつく大型馬だが小回りにはまったく不安はなく、1400mもオープンを含め2勝を挙げている距離。走り慣れた左回りに戻るのはもちろんのこと、斤量が大幅に減るのが何より大きな強調点。条件設定が大きく好転する。今回は4カ月半ぶりの実戦となるが、6カ月半ぶりの休養明けを快勝したことがあるほどで、帰厩後もコースと坂路を併用してしっかりと乗り込まれてもきた。実力発揮を見込んでいいだろう。

(競馬ブック・坂井直樹)

ラプタス

セン7 JRA 松永昌博厩舎 通算25戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

CHECK!

7歳になるが、ここまでゆったりとしたローテーションで使われてきて、年齢の割にまだ馬は若い。三浦助手も「いつも通りのメニューをこなして順調に調整してこられていますし、馬は元気一杯です」と衰えを感じさせないコメント。前走の敗因に関しても明白で「テンションが高くて本来の走りができなかったですね。相変わらず輸送に課題が残ります」と。やはり輸送は相変わらずの課題に。そこをクリアできるかが最大の鍵。ただ、それ以外は経験豊富な馬。三浦助手も「引き続きこの馬に関して熟知しているジョッキーに乗ってもらえますし、ここも自分の競馬をしてどこまでやれるかですね」と鞍上にも最大の信頼を寄せて、虎視眈々と巻き返しを狙う。

(研究ニュース・井尻雅大)

スマイルウィ

牡6 船橋 張田京厩舎 通算28戦14勝

父:エスポワールシチー
母:アップライジング
母の父:コマンズ

CHECK!

ポテンシャルの高さに定評はあったが、体質の弱さや緩さなどでゆっくりと育てられた。5歳になった昨年3月の京成盃グランドマイラーズで初めての古馬重賞を獲得。それ以降は重賞でも3着以下がなく、高いレベルで安定した走りが続く。ダートグレード競走に初挑戦した2走前のさきたま杯はクビ差の2着。3コーナーで先頭に立ち、ゴール寸前で兵庫のイグナイターにかわされたが、全国区の力があることを示した。前走は地方馬同士のスパーキングサマーCに参戦。力の違いを見せつけ、重賞4勝目をあげた。「前走の疲れもなく、順調ですね。大人しくて無駄なことに力は使わない、競走馬のお手本のような馬です」と調教パートナーの庄司大輔騎手。ダートグレード競走を狙いたい馬であることは張田京調教師も以前から話しており、さきたま杯と同じ浦和・1400mでリベンジを果たす。

(高橋 華代子)

オーロラテソーロ

牡6 JRA 畠山吉宏厩舎 通算35戦8勝

父:Malibu Moon
母:For Passion
母の父:Not For Love

CHECK!

交流競走クラスターCに走った前走はリメイク、ドンフランキー、リュウノユキナといった実績のある馬たちに続く4着。「良い状態は維持していたし、決して悪い内容ではありませんでした」と畠山吉宏調教師は言う。事実、前々走では58.5キロのハンデを背負いながら強い競馬でオープン勝ちをしているのだから、状態は良いのだろう。今回は久しぶりの1400メートル戦になるが、その点に関しても「元々この距離が合うと思って使い続けた時期もあったくらい。決してマイナス材料にはならないと思います」と続ける。「先行しようと思えば前へ行けるスピードもあるので小回りコースも気にならない」との事なので「期待は大きい」と語る。元来大崩れもあまりないタイプだけに、今回も軽視は禁物だ。

(平松 さとし)

テイエムサウスダン

牡6 JRA 蛯名正義厩舎 通算26戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:ムービングアウト
母の父:Langfuhr

CHECK!

転厩前の5歳時には根岸S(GIII)を勝ってフェブラリーS(GI)でも2着に善戦。「ポテンシャルの高さという意味では疑いようのないところ」と管理する蛯名正義調教師も語る。それだけに精彩を欠く近走の競馬ぶりがもどかしいが、これに関しては「精神面かな?」と言い、更に続ける。「決して気性が悪いというわけではありません。ただ、気持ちが戻って来ない感じで、持っている力を出し切らないでいる感じなのです」。当然、ただ手をこまねいてこの様を見ているわけではなく「返し馬で工夫をしてもらう等、色々手を打って、何かきっかけが掴めるように努力はしています」との事。それらのどれかが奏功し、中央のGIでも連対した能力が発揮されるようなら、いつ巻き返しても不思議ではないだろう。

(平松 さとし)

アポロビビ

牡7 浦和 小久保智厩舎 通算28戦6勝

父:アポロキングダム
母:ウインドクラスト
母の父:スペシャルウィーク

CHECK!

JRA時代は千葉S&ジャニュアリーSの2つのオープンを含む1200mで通算6勝。昨年秋から浦和に移籍し、1200mから1400mの重賞にチャレンジしている。後方2番手から進めた2走前のさきたま杯は、馬群をさばきながら脚を伸ばし0秒8差の4着。9番人気だったが掲示板を確保した。その時に初めて手綱を取った御神本訓史騎手が今回も騎乗予定。「(さきたま杯は)スタートが出なくて後ろからになりましたが、最後はつめてきているので、脚は使えそうなイメージです。実績からはもうちょっとやれていい感じはありますね」とコメント。小回りでも器用に脚を伸ばせるタイプで、末脚を生かせる流れになればチャンスも出てくるだろう。4年ぶりの地元馬Vを狙う。

(高橋 華代子)

エコロファルコン

牡5 兵庫 保利良平厩舎 通算15戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:サクラヴィッキー
母の父:ダンスインザダーク

CHECK!

兵庫転入初戦だった前走は、勝負どころの3~4コーナーで一旦抜け出すも、ゴール前で脚色一杯となり3着。管理される保利良平師は「1コーナー手前で後続に触られたことで引っ掛かってしまいました。あれがなければ結果も違っていたと思います」と振り返る。続けて「道中追走から外に張る面も出ていました。調教の段階からその面は見られていましたし、右回りでは少し不安も感じられる動きでした」と談。JRA在籍時には3勝を挙げているが、そのすべては東京ダート1600m戦。デビューから東京開催を狙ったかのような出走履歴にも左回り適性を感じさせる。「前走の走りっぷりから、1度左回り競走に挑戦したいという気持ちになり、そこで今回の重賞を選択しました。先行力はありますし、小回りの左回りコースはベストの舞台なのではと思っています」と師も愛馬の変わり身に期待を寄せる。

(中司 匡洋)

クラティアラ

牝3 浦和 藤原智行厩舎 通算13戦3勝

父:タイセイレジェンド
母:クラフィンライデン
母の父:ワカオライデン

CHECK!

ホッカイドウ競馬で2勝をあげると、昨年暮れに浦和へ移籍した。重賞勝ちはないが、出遅れた若潮スプリントで0秒3差の3着に追い上げ、前走のハヤテスプリントでも早め先頭からクビ差の2着に粘る好内容。どんなポジションからでも競馬ができるのは強みだ。今回はB2からの格上挑戦になるが、3歳牝馬は斤量50キロと軽量で挑めるのも魅力。調教パートナーでもあるデビュー2年目の室陽一朗騎手が初騎乗する。「普段から入れ込まないように気をつけていますが、牧場から帰ってきて馬もリフレッシュできています。牝馬でも馬っぷりがいいし、力強さがある馬。軽量を生かせるように頑張ります!」(室騎手)。フレッシュコンビが地元の大一番に挑む。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、9月15日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。