注目馬情報 Attention

ウシュバテソーロ

牡6 JRA 高木登厩舎 通算29戦9勝

父:オルフェーヴル
母:ミルフィアタッチ
母の父:キングカメハメハ

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前走は日本調教馬として初めて、ダートで行われたドバイワールドカップ(GI)を優勝。日本のダート王から一気に世界のトップホースへと登り詰めた。そもそもそれ以前も東京大賞典(GI)や川崎記念(JpnI)を含む破竹の4連勝。その前2年でドバイワールドカップを2、3着していたチュウワウィザードを物差しに考えても、決して前走の偉業はフロックではなく、充分に計算出来た結果だっただろう。「この秋の大目標はブリーダーズCクラシック(GI)ですが、ぶっつけで挑むのは怖いので、ここを使います。休み明けだけど、立場上、恥ずかしい競馬は出来ないし、実際、力があるので、それなりに走ってくれると信じています」と高木調教師。その表情には時おり笑みも見えていた。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

ミトノオー

牡3 JRA 牧光二厩舎 通算6戦4勝

父:ロゴタイプ
母:シダクティヴリー
母の父:Thunder Gulch

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経験の浅い2戦目に取りこぼしたものの、それを除けば4戦4勝という成績で臨んだのが前走のジャパンダートダービー(JpnI)。「今回は相手が一段と強くなるので、試金石の一戦といえるでしょう」と牧調教師がレース前に語っていたように、3番人気で3着。三冠を達成したミックファイアの牙城は高く、敗れてしまった。強敵に力の差を見せつけられたかと思える結果だが、レース直後の武豊騎手の見解はまるで違った。「良い手応えで直線に向いたし、勝てたかと思いました。ただ、そこで気が逸れてしまったようで、バテてはいないのにブレーキをかける感じになってしまいました」とのことだ。初距離、初コースが影響していたのか分からないが、いずれにしろ実力負けでないとなると、今回の巻き返しが楽しみだ。

(平松 さとし)

セキフウ

牡4 JRA 武幸四郎厩舎 通算19戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:シヤボナ
母の父:Kingmambo

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2歳時に未勝利戦→なでしこ賞→兵庫ジュニアグランプリと3連勝。昨年は海外にも遠征し、サウジダービー2着、コリアカップ3着。国内でもユニコーンS・2着。今年は結果が出ない時期もあったが、8月のエルムSで重賞2勝目を挙げた。前半は急がせずラストに賭けるのがこの馬のスタイル。以前は集中力の持続に課題があり、大敗することも珍しくなかったが、最近は安定して力を出し切れるように。久々の輸送競馬、ナイターと状況は変わるが、うまく対応できそう。心配があるとすれば距離延長か。成績からも1700m以下がベターな印象。展開に左右されやすい脚質でもある。好走には注文がつくが、充実している今なら、あのウシュバテソーロに迫れていい。

(競馬ブック・広瀬健太)

テンカハル

牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算25戦4勝

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again

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半兄に大阪杯勝ちのポタジェ、半姉には重賞4勝、オークス2着のルージュバックがいる血統背景からか、デビューから4歳まで芝のレースを使い続けて3勝。オープン特別で2着の実績もあるが、今年からダート路線に転向。緒戦の金蹄Sはクビ差の2着惜敗だったが、3着馬に7馬身差をつけて適性の高さを見せ、3戦目の横浜Sで初勝利。芝では先行策も多かったが、今は息の長い末脚を使うスタイルに変化。今回は距離短縮となるが、1コーナーまで距離がある船橋の1800mなら慌てる必要はない。2020年のようなハイペースならチャンスは十分。ドバイワールドCの勝ち馬など強豪揃いでも、アメリカのダートGIを6勝した母の血が騒げば、アッと言わせるシーンも。

(研究ニュース・石井大輔)

シルトプレ

牡4 北海道 米川昇厩舎 通算16戦8勝

父:ワールドエース
母:エアディケム
母の父:フレンチデピュティ

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昨季は北海道二冠とダービーグランプリを優勝。初の古馬相手となった道営記念は、2着惜敗でシーズンを終えた。今季は、JRA挑戦を含む遠征を意識したローテーションを組み、芝の巴賞は大敗したが、エルムSは勝ったセキフウに次ぐ上がり3Fを繰り出し、5着に健闘。「当初は瑞穂賞から道営記念と考えていましたが、エルムSの内容からJRA勢と五分に戦えると判断し、左回りの方がよりパフォーマンスが良いことから、日本テレビ盃を選択しました。ウシュバテソーロなど相手は強化され、海を渡る輸送など課題は多々ありますが、シルトプレも逞しくなっていますので、善戦以上の走りを期待しています」と、米川昇調教師。10日は3F37秒0-1F12秒4、1週前の17日は3F36秒5-1F12秒3を坂路でマークし、前走以上の動きを見せている。

(古谷 剛彦)

スワーヴアラミス

牡8 大井 荒山勝徳厩舎 通算43戦10勝

父:ハーツクライ
母:ベイトゥベイ
母の父:Sligo Bay

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8歳となった今年初戦の報知オールスターC・SIIIでの2着を皮切りに、その後も重賞、準重賞で(6)(2)(2)(2)(3)着と衰え知らず。前走は新設重賞のフリオーソレジェンドC・SIIIに参戦。後方3番手と思い切った位置取りから、直線で外に持ち出されるとグングンと脚を伸ばして勝ち馬にコンマ1秒差まで迫った。古豪健在をアピールする、負けて強しの競馬を展開しただけに、「もう少し、積極的な競馬だったら…」と荒山勝調教師は無念の思いを明かす。その後は、ここを目標に定めて調整され、「ここまで順調。まあ、1週前追いきりは、ズブい面が出たけどね」と“泣きの荒山”らしい辛口な前置きをしつつ、「1回使ったことで、状態は良くなっている」と上昇の手応えを感じ取っていた。JRA所属だった昨年に、今回と同じ左回り1800mの東海S・GIIを制していることから、「交流重賞で相手は強いけど、絶好の条件。前走より、前めのポジションで競馬を」と実戦をイメージし、前進に期待している。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、9月22日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。