注目馬情報 Attention

イーグルノワール

牡2 JRA 音無秀孝厩舎 通算3戦2勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:アルティマブラッド
母の父:シンボリクリスエス

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デビュー前の坂路で51秒7の好時計を出し、1番人気に推された初戦。瞬発力の差が出て4着敗戦だったが、立て直し、ダートに替えてまさに一変。正攻法の競馬で抜け出して初勝利。ダートに高い適性を示した。続くプラタナス賞では距離短縮、ハイペースで流れる展開のなか、3番手から抜け出し2連勝。500kgを超える雄大な馬体で走りも実にパワフル。将来性十分。前走の1400m通過が1分24秒5。それを持ったまま追走したことから、初距離も問題ないだろう。4代母が京王杯SC勝ちのスキーパラダイス、3代母、2代母も短距離~マイルの重賞勝ち馬と背景もいい。前走後もボリューム満点の馬体を誇示して坂路で51秒8もマーク。肌艶良く、更にデキはアップ。

(競馬ブック・信根隆二)

サトノフェニックス

牡2 JRA 西園正都厩舎 通算2戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:マーメイドティアラ
母の父:シンボリクリスエス

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デビュー戦は阪神ダート1200m。好位のインにつけ、道中の行きっぷり良好。直線の入り口で外に持ち出すと、終い1Fから鋭く脚を伸ばし、後続に4馬身以上差をつけて快勝。ダート短距離の適性を示した。その後、3カ月半の休養を挟み、馬体が成長。ヤマボウシ賞では出遅れて後方からの競馬になったが、スムーズにポジションを上げていき、ラスト300mで先頭に立つと最後まで渋太い脚を駆使して勝利した。ひと息入ったが、中間はCWで格上馬に追走先着し、自己ベストを更新。いい状態で臨めるはず。初めての舞台だが、前走でこなした距離や2戦2勝の右回りで臨めるのはいい。コーナーで外に張ることがあるため、小回りの対応が鍵になる。

(研究ニュース・森田美菜)

オーキッドロマンス

牡2 JRA 手塚貴久厩舎 通算5戦2勝

父:ロジャーバローズ
母:エキナシア
母の父:スニッツェル

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初勝利までは3戦を要したが、距離を1200メートルに短縮すると、いきなり2着に3馬身の差をつけて圧勝。同距離のオープン特別カンナSも連勝してみせた。更に続く京王杯2歳S(GII)は3着に敗れたが、内容は秀逸。1ハロン延長されて1400メートルになった上、初の重賞挑戦。しかも速い流れでレコード決着となり、差し馬が上位を独占する中、先行策から早目に抜け出す形での3着。負けて強しという競馬ぶりだった。今回は間隔が詰まっている上に、初めてのダート。関西圏への輸送も初めてとなるが、この点について手塚調教師は「母はダートもこなしたけど、正直、挑戦です」と言うと、更に続けた。「スピードはあるので、距離を優先して使う事にしました。間隔は詰っているけど、状態は良いです」。

(平松 さとし)

トラジロウ

牡2 北海道 角川秀樹厩舎 通算6戦5勝

父:ダノンレジェンド
母:ソルシエトウショウ
母の父:マーベラスサンデー

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デビュー戦は、1番人気馬と競り合う形でハイペースを作り、最後は人気薄に差し切られた。2戦目は勝つには勝ったが、最初のゲート入りで立ち上がり、再検査を喰らった。しかし、夏以降は気性面での課題が修正され、快進撃が始まる。イノセントカップ、ネクストスター門別と重賞連勝。1200mの走破時計は、特別から含めると1戦毎に短縮させ、着差も広げている。今季のホッカイドウ競馬で行われた2歳戦で唯一、複数の重賞を制している。「前走から月日は経つので、体重を気に懸けながら調整してきました。まだトモの緩さがある馬なので、小回りコースの対応はポイントと感じています。長距離輸送や距離延長も含め、課題は尽きませんが、北海道の重賞ウィナーとして頑張りたいと思います」と角川調教師。12日の坂路は単走で、3F38秒6-1F12秒1と上がり重点の調整。18日に最終追い切りを行う。

(古谷 剛彦)

ゼルトザーム

牡2 JRA 加用正厩舎 通算3戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:ロザリウム
母の父:キングカメハメハ

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デビューは小回り函館のダート1000m。気の小さい面のある馬の最内枠で、初戦でもあった分、序盤の追走には手を焼いたが、エンジンがかかるとあとは楽。直線で力強く抜け出した。函館2歳Sは一段とタフな洋芝の重馬場だったが、ゴール前でも余力十分。非凡な能力とパワーを示した。京王杯2歳Sの敗因は良馬場の芝の適性の差もあるが、右へササる面が左回りで大きなロスとなった点、また初の長距離輸送でイレ込むなど、持てる力を発揮し切れなかったことも確か。今回はラチを頼れる右回り、輸送競馬も2度目で、距離も比較的近い園田、力のいるダートへ。条件は好転する。前走後も順調で久々を使われての上積みも大きそう。前進あるのみ。

(競馬ブック・坂井直樹)

カプセル

牡2 北海道 田中淳司厩舎 通算7戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:フライトオブスワン
母の父:フレンチデピュティ

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ホッカイドウ競馬の能力検査は、3月16日からスタートした。その初日に800m・49秒1の1番時計を記録し、評判となった。地元重賞では善戦止まりだったが、サンライズカップの敗戦でマイル戦がベストという判断から、平和賞へ遠征することを決めた。その判断が奏功し、待望の重賞制覇を飾った。「能検で1番時計をマークしたとはいえ、割と跳びはゆったりした馬なので、距離はあった方が良いかと思っていました。ただ、JBC2歳優駿の路線では詰めが甘かったので、平和賞を勝つことができてホッとしました。内回りを勝った経験があるので、園田コースの対応も大丈夫だと思います」と田中淳司調教師。帰厩後も順調で、1週前となる11日は単走で、坂路3F40秒9-1F13秒5を馬なりで上った。直前追い切りは、一緒に遠征するストリームと18日に併せる予定。マイル以下のスピード比べなら底を見せておらず、JRA勢を相手に真っ向勝負で挑む。

(古谷 剛彦)

ストリーム

牡2 北海道 田中淳司厩舎 通算5戦3勝

父:ダノンレジェンド
母:メイショウブルック
母の父:ディープスカイ

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フレッシュch、ウィナーズchを連勝。岩橋騎手が惚れ込み、「この馬で栄冠賞を獲りたい」と強く懇願し、間隔がない中で挑んだ栄冠賞でスティールマジックやカプセルらを退け、世代最初の重賞ウィナーに輝いた。その後はネクストスター門別から逆算したローテーションを組み、少し立派な造りだったイノセントカップは2着に敗れた。ひと叩きして上積みが大きかったネクストスター門別だが、結果は4着。「馬体が絞れて確実に状態は上がっていたんですが、2コーナーの合流地点に物見をする馬が多い1番枠が当たった段階で、レースプランが難しくなりました。それに加え、向正面で他馬と接触した場面があり、行きっぷりが悪かったのはその影響です。正味1Fのレースでしたが、よく4着まで追い上げたと思います」と田中淳司調教師。道営記念2着のアナザートゥルースと、5日に併せ馬を行い、1馬身遅れたものの3F35秒2-1F12秒5(直一杯)をマーク。大一番での巻き返しにハードワークを課しており、北の一番星の復権を期待したい。

(古谷 剛彦)

注記

当ページは、11月17日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。