予想情報 Prediction

レースの見どころ

ハンデキャップ重賞とはいえ、過去10年、斤量51kg以下の馬が連絡みしたことは1度もない。同じくJRA・川崎・大井所属以外の馬の連対歴もゼロ。過去5年のデータに絞ると3着以内に入った15頭すべてが前走、同じ年の10月若しくは11月にレースを経験していた。いわゆる休み明けの馬は割り引いて考えたい。年齢別で見ると、7歳以上馬の好走例は21年2着のサルサディオーネ1度だけ。同馬は前年にクイーン賞を制していた力量馬であり、基本、高齢馬は苦戦する傾向にある。また、近5年は先手を奪った馬がすべて連に絡む活躍ぶり。主導権を握れるタイプが絶対的有利な立場にある。

本命

  • 11ライオットガール

CHECK!

過去5年JBCレディスクラシックからの直行してきた馬は(3・3・1・8)。実績面からどうしても重い斤量を背負わされる傾向が強い組ではあるが、それでも、約半数の馬達が馬券に絡んでいる。ハンデキャップ戦でも、このレースは上がり馬より実績馬を狙うべきである。同馬は今年8月、JRA新潟競馬場ダート1800mで牡馬に混じってGIIIレパードステークスを制覇。クイーン賞と同じ左回りダート9Fでタイトルを獲っている点は高く評価できる。出遅れ癖は気になるところだが、ここ2戦より手薄なメンバー構成。54kgも克服済みであり、中心はこれ。

対抗

  • 811テリオスベル

CHECK!

8月のブリーダーズゴールドカップの時はスタートしてからスタンド前のうちに先頭へ立っていたが、JBCの時は3~4コーナーで漸く先頭争いに参戦していた。年齢的なものなのか、この辺が微妙ではあるが、船橋1800mは1コーナーまでの距離が長く、徐々にエンジンがかかる同馬には合うコース形態。更に、昨年のクイーン賞と同じく、他馬に邪魔されにくい大外枠をゲット。ガラリと変わる可能性がある。前2戦よりレース格が下がり相手関係が楽になったのも好都合だ。56.5kgの斤量は比較において不利に見えるが、過去10年で2頭存在してともに2着と良績を残している。

単穴

  • 33パライバトルマリン

CHECK!

2016年以降、3歳馬が4頭馬券対象になっているが、いずれの馬にも共通するのが関東オークスで連に絡んでいたという点。今年の同レース覇者はこの馬だ。脚質を考えてもクイーン賞と相性が良さそうだし、キャリア5戦でまだまだ伸びしろも見込める。53kgで戦える点も有利と言えよう。ただ、前述した通り、このレースは休み明けでいきなり好走するケースが非常に少ない。追い切り内容からも、仕上がりに不安はなさそうだが、データ上、3番手の評価に止める。

連穴

  • 55ゴールデンヒーラー
  • 79ノーブルシルエット
  • 78ティーズハクア

CHECK!

ゴールデンヒーラーは昨年、今年のマイルチャンピオンシップ南部杯でイグナイターに次ぐ地方所属馬2位で入線を果たし、JRA勢にも先着した。一昨年のクイーン賞は7着に終わったが、その後、牡馬混合重賞を3勝。当時より確実に力をつけており、この組み合わせなら十分圏内へ。ノーブルシルエットは馬体重が大きく変動したり、展開に恵まれなかったりと、なかなか波に乗り切れないが、7月のスパーキングレディーカップで0秒5差5着。JRA在籍時には牡馬相手にオープン特別で掲示板を確保するなど、底力は秘めている。型に嵌まれば一発あるかも。ティーズハクアは前で捌いて粘り込む競馬に持ち込めれば、渋太さを発揮する。注文通りの格好になれば穴をあけるシーンも。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、11月28日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。