注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝4 JRA 新谷功一厩舎 通算14戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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初戦はダートの1400mに出走して7着だったが、距離を延ばした2戦目以降、13戦すべて4着以内と抜群の安定感。何と言っても3歳時に1勝クラスを勝ち上がったばかりで関東オークスを制した好素材。その後、勝ち星を重ねて地方の重賞を計4勝。前々走は直線で外から脚を伸ばしたが、後方で楽をしていたアーテルアストレアに差されて2着。前走は勝ち馬が強過ぎたが、接戦の2着争いでアーテルアストレアに先着。とにかく堅実。今度は2100mになるが、同距離の関東オークス、エンプレス杯を勝っているのでむしろプラスだろう。攻めは以前ほど動かないが、馬体重以上に大きく見せて肌艶上々。10日の坂路でパワフルな動き。疲れはなく牡馬相手でも。

(競馬ブック・信根隆二)

ディクテオン

セン5 JRA 吉岡辰弥厩舎 通算19戦7勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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前走はペースの緩んだ向正面、最後方から一気にマクッて出てロングスパート。先行勢をのみ込んでそのまま押し切る力業。地方交流重賞初挑戦で制覇。騎手の好判断も見逃せないが、噛み合えば破壊力は重賞級と再確認。今回は2100mだが、この距離3勝と減点にならず、久々の右回りだが名古屋在籍時に2勝し、小倉でも圧勝の経験があるので問題なし。間隔が詰まるが、疲れも見せず13日は力強い脚取りでいい併走追いを消化し、好気配。展開次第の脚質で仕掛け次第だが、前走がきっかけになれば、母がJBCレディスクラシックを含め地方の重賞6勝のメーデイアだけにポンポンと連勝しても不思議ではない。前走を見る限り地方の砂質にも適性あり。

(競馬ブック・信根隆二)

ミトノオー

牡3 JRA 牧光二厩舎 通算8戦4勝

父:ロゴタイプ
母:シダクティヴリー
母の父:Thunder Gulch

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いつも通り逃げた前走の浦和記念(JpnII)だが、後続にも終始ついて来られ、見た目には厳しい展開かと思われた。しかし、牧調教師はかぶりを振って言う。「この馬にとっては決して激しい流れだったとは思いません」。結果、2馬身半離されたといえ、2着は確保。前々走の日本テレビ盃(JpnII)では離された6着に敗れ、心配されたが、復調すれば走るところは証明してみせた。「丈夫な馬で、とくに疲れも見せず、前走後も良い状態をキープしています。2000メートルであれだけ走れれば、100メートルの延長も問題ないでしょう」と同調教師。となれば、同型との駆け引きがカギになりそうだが、これには「新馬は番手から勝っているので、必ずしも逃げなくても大丈夫です」との事。この馬の出方が展開のカギを握りそうだ。

(平松 さとし)

メイショウフンジン

牡5 JRA 西園正都厩舎 通算26戦6勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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通算成績は26戦6勝。馬体重が500kgを超える大型馬。安定した先行力と無尽蔵のスタミナからくる渋太さが売りだ。特に今年に入ってからの安定感には目を引くものがあり、8戦中7戦が異なるコースにもかかわらず、掲示板外が一度もない。その点から、今回が初めての名古屋競馬場でも心配はいらない。歳を重ねて着実に力をつけており、道悪もこなせるようにはなってきたが、ベストは力のいる馬場。この時期の地方のダートはもってこい。前走はマクッた馬が勝つ展開で、馬場も外が有利。終始内にいて、勝負どころでも動きづらかったこの馬には不利な展開だった。詰まった間隔でも攻めは順調。馬体の張りも近走の好調をキープしている。巻き返せる。

(研究ニュース・小野颯真)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算38戦7勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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出来たら逃げたいテリオスベルだが、前走のクイーン賞(JpnIII)は11頭立ての大外11番枠という事もあり、なかなか先頭に立てず。向こう正面でようやくハナに立ったものの、内にパライバトルマリンが並走する厳しい展開となった。「2コーナーあたりでは先頭に立てればまた違ったのでしょうけど、正直、厳しい展開になってしまいました」と田島調教師も唇を噛んで述懐する。それでも直線では先頭に立つ場面を演出し、最後も2着に粘ったのは“さすが”というところ。中間の状態は変わらず良いそうで、同調教師は「距離も経験しているので心配はありません。とにかく展開次第でしょう」との事。今回もスンナリ逃げる事が出来るか否かがカギになるだろう。自分の流れに持ち込めれば当然、有力だ。

(平松 さとし)

セイカメテオポリス

牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算27戦6勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ボウピープ
母の父:ディープスカイ

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セイカメテオポリスはデビュー前から素質の高さに定評があった。体質の弱さなどがあり出世は遅れたが、3歳の戸塚記念でインから突き抜け初タイトルを獲得。それ以降も高みに向かい挑戦した。勝ち切れないレースも続いたが、今年5歳になり本格化。オグリキャップ記念、大井記念、東京記念と、一気に3連勝をあげた。名古屋グランプリは2年連続の参戦となる。「昨年はブリンカーを着用し、いつもとは違う逃げる形になったので参考外(7着)。今年は乱ペースになって、この馬のスタミナを生かせる競馬になって欲しいです。馬は元気で、いい状態。交流でもやれる力はあると思っています」と渡邉和雄調教師。念願のダートグレード競走制覇を目指す。

(高橋 華代子)

アナザートゥルース

セン9 北海道 田中淳司厩舎 通算44戦10勝

父:アイルハヴアナザー
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ

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2019年アンタレスステークスGIII、2020年ダイオライト記念JpnIIの覇者。2021年はチャンピオンズカップGIで3着に健闘した実力馬が、南関東を経て今夏に北海道へ移籍してきた。転入馬が道営記念に出走するためには、10月12日までに3走以上しなければならない。移籍したタイミングから、間隔の詰まったローテーションで3連勝を飾った。「年齢の割にトモの緩さが改善されておらず、坂路で強い調教をやりづらい状況でした。道営記念は目標のレースでしたから、直前は強い負荷を掛けて挑み、満足のいく状況で臨みました」と田中淳司調教師。しかし、勝負所で6頭の落馬があり、アナザートゥルースは左前の腕節に外傷を負うアクシデントがあった。「恐らく、傷を負った影響でハミが抜けてしまい、2着とはいえ着差が広がったと思います」(田中淳調教師)。幸いにも回復は早く、名古屋グランプリに矛先を向けて調整されてきた。1週前追い切りとなる9日は、僚馬・スペシャルエックスの内に併せて3F35秒1-1F12秒4(直一杯)と、遅れはしたものの前走以上の負荷を掛けた調教を消化した。実績ではJRA勢にヒケを取らず、好勝負を期待したい。

(古谷 剛彦)

マテリアルガール

牝3 浦和 小久保智厩舎 通算14戦5勝

父:コパノリッキー
母:ストレイシープ
母の父:サウスヴィグラス

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今年4月にJRA未勝利のまま浦和へ移籍。5月のJRA交流で9馬身差をつけて初勝利をあげた。7月以降は4連勝。それまでは1400m前後で走ってきたが、2連勝目からは2000mに距離を延ばし、逃げの戦法で圧勝劇。2走前のロジータ記念トライアル・サルビアCは、3歳牝馬戦線の主役・メイドイットマムを相手に8馬身差Vを飾った。しかし、外の3番手につけたロジータ記念は伸び切れずに3着。その後は牧場と野田トレーニングセンターで調教を積み、自身初のダートグレード競走に挑む。「状態は維持できています。前走はいつも通りのレースではなく中途半端な形になり残念。自分のリズムを作った方がもっと動けると思います」(小久保智調教師)。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、12月16日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。