予想情報 Prediction

レースの見どころ

名古屋競馬場において、ナイターでグレードレースが行われるのは今回の名古屋グランプリが初めてになる。凛とした寒空の中、当地では最も格式の高いレースが実力馬と腕達者たちによる競演で盛り上がること必至。なお、全日本的なダート競走の体系整備によって、来年度からは施行時期が5月に移行。代わりに従来は3月に行われていた名古屋大賞典がこの時期に移行することが決まっている。クリスマス直前に開催される最後の名古屋グランプリが歴史に残る好レースになってほしい。

本命

  • 44ミトノオー

CHECK!

馬券の対象外になったのは、出遅れてリズムを崩したオキザリス賞と初の古馬との対戦となった日本テレビ盃のみ。特に他馬に馬体をあわされることなく逃げた場合は無類の強さを発揮する。その観点からすると、テリオスベルやメイショウフンジンの出方が気になるところ。だが、前走・浦和記念ではディクテオンのマクりには及ばなかったものの、それ以外の後続馬の追撃は封じた。前走から100mの距離延長がネックになるとは思えないし、先に触れた展開面でもデビュー勝ちのように外めなら好位からの競馬も視野に。

対抗

  • 812ディクテオン

CHECK!

デビュー当初は気性難が災いしてか、3走とも2秒以上の大敗を喫してしまう。しかし名古屋へ移籍すると、まるで次元が違う競馬で難なく連勝を遂げて中央へ帰参。2勝クラスと3勝クラスを連勝するなど、8走でオープンへ昇格。2走目のブリリアントSで初のオープン特別勝ち、そして休養を挟んで復帰2走目となった前走・浦和記念をひとマクりで決めた。中央での4勝がすべて2000m以上というのは強調できる材料で、久しぶりとなる右回りのコースに戸惑いを見せなければ、自慢の末脚が炸裂するシーンも十分。

単穴

  • 56グランブリッジ

CHECK!

すべてが牝馬限定ながら重賞4勝は中央馬の中でも断トツ。セリ市での価格が341万円と破格の安さで、これほどの活躍をするとはまさに競馬のロマンを体現している。この秋は大井のレディスプレリュードから始動して2着。そして前走・JBCレディスクラシックは勢いに乗るアイコンテーラーにはかなわなかったものの、2着と存在感を示した。取り口に自在性があるのが強みで、前述した重賞4勝中の3勝は2000~2100mということを考慮すれば、初の混合重賞でも臆することはないはず。

連穴

  • 11テリオスベル
  • 811メイショウフンジン

CHECK!

テリオスベルは地方競馬場での交流グレードレースに積極的に参戦。クイーン賞で重賞初制覇を果たした。今年も年明けから川崎記念4着を皮切りに8月のブリーダーズゴールドカップで重賞2勝目をゲット。時に強引とも思える先行策で粘り込むことしばしばで、1枠は得意の「奇襲」に持ち込むには絶好の枠。しかしメイショウフンジンも逃げ作戦を示唆しており、この2頭がどのように折り合いをつけるかが展開面での大きな鍵になる。おそらくテリオスが強硬に主張すればメイショウが番手で我慢とみたが、果たして?

提供 競馬東海 鬼頭 信正

注記

当ページの情報は、12月20日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。