注目馬情報 Attention

サンライズジパング

牡4 JRA 新谷功一厩舎 通算14戦4勝

父:キズナ
母:サイマー
母の父:Zoffany

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GIホープフルSで3着、その後、若駒Sを勝ちクラシック戦線に乗った実績がある。芝、ダートは問わないタイプだが、昨秋からはずっとダートを使われているし、結果も出ているので今はダートが主な活躍の場に。トビが大きく器用に立ち回れる脚がないことから、広くて直線の長いコース向き。ただ、いつも外々を回る大味な競馬しかできなかった馬が、前走のフェブラリーSでは内を突いて2着。ロスのない競馬ができたのは大収穫。最近は稽古でも手前をスムーズに替えるようになり、走りに集中できている。今の感じならコーナーを6回通過する競馬にも対応できそう。中間の動きも軽快で、デキの良さには太鼓判が押せる。スタミナと終いの脚は確実。前走のような競馬ができれば。

(研究ニュース・船津裕司)

メイショウハリオ

牡8 JRA 岡田稲男厩舎 通算28戦9勝

父:パイロ
母:メイショウオウヒ
母の父:マンハッタンカフェ

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22、23年帝王賞、23年かしわ記念とJpnIを計3勝。ほかには21年みやこS、22年マーチSと重賞通算5勝。実績だけで言えばこのメンバーでは抜けている。前走のフェブラリーSは6着に終わったが、そもそも芝スタートの1600mという舞台設定は不向き。本調子ではなかったことも考えれば決して悪くない。レース後に濱中俊騎手は「気持ちの面で衰えはありませんね」と。まだまだ活躍を期待できそうだ。意外にも川崎記念には初参戦。キャリア最長の2100mとなるが、スタートが速くないうえ、ズブさも出てきている現状。むしろプラスに働く可能性は高い。今回は間隔を詰めて追い切りはハードに。休み明けで動き切れなかった前回より気配は良化。上積みも見込めそう。久々の勝利の美酒となるか。

(競馬ブック・広瀬健太)

ライトウォーリア

牡8 川崎 内田勝義厩舎 通算34戦9勝

父:マジェスティックウォリアー
母:スペクトロライト
母の父:ディープインパクト

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昨年は報知オールスターカップからの連勝で川崎記念JpnIを制覇。連覇を狙い、今年も報知オールスターカップを前哨戦に選んだが、逃げた勝ち馬を2番手から捉え切れず、半馬身差の2着に敗れた。吉原寛人騎手は「前走は間を空けた分もあったと思います。勝って川崎記念に行きたかったですけど、それでも2着は確保してくれたので、本番は思い切って乗るだけです」。昨年の報知オールスターカップは勝島王冠からの臨戦だった。今年は浦和記念JpnIIから。2週間ほどの差だが、少なからず影響があったのだろう。昨年は本番の仕上げが抜群だったが、今年も本番でピークを迎えるように調整されているはず。8歳を迎えての衰えがなければ、絶妙なペース配分で逃げ切った昨年の再現がありそうだ。

過去3走の競走成績

(牛山 基康)

グランブリッジ

牝6 JRA 新谷功一厩舎 通算23戦7勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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掲示板を外したのは新馬戦のみで、堅実さが魅力。関東オークス以降は地方でのダートグレード競走に出走し続け、長距離輸送をこなしながらJpnII、JpnIIIで5勝を挙げた。JpnIでの勝ち鞍はないものの、4回2着している。東京大賞典は5着だったが、世界で活躍する馬が相手のなか健闘を見せた。ダイオライト記念は直線で一旦抜け出す見せ場があり、そこから渋太く粘ってクビ差2着。舞台は問わないが、なかでも川崎2100mは2勝、2着2回と良績が目立ち、ベストなコースと言える。本レースはアタマ差だった昨年に続く2度目の挑戦。決め手には欠けるが、勝負根性は素晴らしい。久々を叩いての上積みにも期待できそう。今回も首位争いに加わるだろう。

(研究ニュース・森田美菜)

メイショウフンジン

牡7 JRA 西園正都厩舎 通算36戦8勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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先行しての粘り強さが身上で、マイペースで追い比べに持ち込めれば実に渋太い。4歳でオープン入りしてから息の長い活躍を続け、昨年末からは着用したブリンカー効果で行きっぷりが良くなって、前々走の佐賀記念では初の重賞制覇を果たすなど7歳にして衰えどころか充実している感もある。前走のダイオライト記念はテンに競り合ってハナを切るまでにかなり脚を使ったし、勝ち馬には一気に、2着馬には離れた外から交わされ、持ち味を発揮できなかった。それでもハイペースのなか3着に踏ん張っており、攻め駆けしないが、使ったあとの調整も順調。相手は強くなるが、すんなり先手を取って、並んでの勝負根性を生かせる形になれば好勝負も十分可能。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ミックファイア

牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算12戦7勝

父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム

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23年の無敗の南関東三冠馬が、古馬のGI/JpnIで高みに向かい続けている。12月のチャンピオンズカップ後、4か月ぶりの実戦。常に蹄の不安と戦っている馬だが、牧場での坂路調整を行い、3月下旬に帰厩した。5歳初戦を迎えることに渡邉和雄調教師は「筋肉に厚みも出て、すばらしい体。一戦一戦が勝負の馬なので、休み明けでもいい仕上がりです」とのこと。今回は自身初となる川崎・2100mが舞台。その条件については「器用な馬。小脚も使えるので、小回りはアドバンテージもあるんじゃないかなと楽しみにしています。1600mは一線級に入ると短いですが、2000mはいい結果を残しているし、100mの延長も我慢をしてほしいです」と期待を寄せた。多くのファンの夢も乗せたミックファイアの始動戦に、注目が集まる。

(高橋 華代子)

ディクテオン

セン7 大井 荒山勝徳厩舎 通算27戦9勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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JRA所属で一昨年の浦和記念JpnII、名古屋グランプリJpnIIを連勝。昨年は川崎記念JpnIで0秒2差の4着、帝王賞JpnIで0秒5差の3着と大舞台でも崩れなかった半面、勝ち鞍は白山大賞典JpnIIIの1勝に終わった。昨年の浦和記念JpnIIで4着に敗れたのを最後に大井に移籍。転入初戦のダイオライト記念JpnIIも4着だった。荒山勝徳調教師は「中間は在厩で調整。前回は担当も手探りでしたからね。今回は雰囲気なども分かってきている。前回より距離が短くなるのはいいのかな。あとは良馬場でいってほしいですね。まだまだやれる感じはあります」。距離の2400mも少し長く、雨馬場も良くなかったようだ。転入2戦目の上積みも見込めそう。昨年の着差を考えれば立ち回り次第では逆転も狙えそうだ。

(牛山 基康)

キリンジ

牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算20戦4勝

父:キズナ
母:タイムピース
母の父:ルーラーシップ

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JRAと兵庫在籍時に交流重賞で好走してきた実力馬が、2走前から大井へ移籍した。初戦の金盃は勝負どころで外から動き、後続に6馬身差をつけて念願の初タイトルを獲得。前走のダイオライト記念は中団を追走して5着だった。跳びが大きくきれいな馬のため、雨で馬場が悪くなったことで、終始のめり気味に走っていたという。その後のコンディションについて渡邉和雄調教師は「レース後に疲れも出ましたが順調に回復して、1週前追い切りはさすがの走りをしていました。これまでに近い感じでは出せると思います」とコメント。今回の条件に関しては、「広いコースの方が合う馬なので、タイトな川崎でどんな走りをしてくれるか。左回りは問題ないし、破壊力のある馬なので流れ次第で」と力を込めた。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、4月4日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。