注目馬情報 Attention

ガビーズシスター

牝4 JRA 森一誠厩舎 通算9戦5勝

父:アポロキングダム
母:アンジュデトワール
母の父:スペシャルウィーク

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サウジアラビアで2月に行われたリヤドダートスプリントGII以来の出走となるガビーズシスター。帰国後はJRA白井の競馬学校での輸入検疫、美浦近隣のKSトレセン内にある森本スティーブルでの着地検疫を経て、3月26日には美浦トレセンに帰厩した。牧場へも見に行ったと語る森一誠調教師は「競馬と輸送で多少トモに疲れがあったものの、競馬へ向かえる範囲内でした」と続け、今回の国内復帰戦にはなにも不安がない様子をうかがわせた。世界が相手となった前走でも上々の末脚を披露し、3着に健闘しており「このカテゴリーなら日本のトップクラスになれる」と言う森調教師の言葉も頷ける。いきなりから期待出来そうだ。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

サンライズホーク

セン6 JRA 牧浦充徳厩舎 通算18戦7勝

父:リオンディーズ
母:ローマンブリッジ
母の父:ブライアンズタイム

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連覇を狙ったかきつばた記念は惜しくもクビ差の2着。前々走の兵庫ゴールドトロフィーもハナ差の2着。自身は59kgを背負っており、勝ち馬は54kgと斤量が5kgもの差があった。近走は勝ち切れないレースが続いているが、いい内容の競馬はできている。昨年のかきつばた記念以来、勝ち星からは遠ざかっているが、一時低迷した時期を考えると、近走の走りを見る限り、本調子を取り戻した印象。もともと気性的に難しいところがあり、凡走していた頃はみずから止めていたように、気持ちの面が大きかった。以前は交流重賞を3連勝していたように、実績はここでも上位。自身の能力さえ出し切れれば、ここでも十分に勝ち負けして良さそう。

(競馬ブック・三宅俊博)

エンテレケイア

牡7 浦和 小久保智厩舎 通算39戦9勝

父:アジアエクスプレス
母:スターレット
母の父:ブライアンズタイム

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3、4歳時は波があった戦績は、年齢を重ねるごとに安定し、6歳の昨年は【5・3・1・1】。唯一、馬券圏内を外したのは10月の東京盃だが、コンマ8秒差の4着とJRA馬を相手に互角の勝負を展開。続く船橋記念を制覇した。前走のゴールドCは2着だが勝ち馬とはクビ差。手綱をとった吉原寛人騎手は「前走は連戦の中での出走だった。それに、1400mでコーナーが4つだったが、最後までしっかり走ってくれた」と振り返る。今回は休み明けとはいえ、得意のワンターン・1200m戦に替わる。鞍上は「左回りのほうが進みがいいし、大井の長い直線で集中力が続くのかがカギ。スタートが速いのではなく、二の脚で先頭に立つタイプなので、今回は枠順と、被されないためにも、どの馬が隣に入るかですよね。行けるなら行き切りたい」と、作戦を立てている。東京盃と同舞台で、雪辱を果たせるか注目だ。

(スポーツ報知・志賀浩子)

エートラックス

牡4 JRA 宮本博厩舎 通算13戦4勝

父:ニューイヤーズデイ
母:スパイラルステップ
母の父:シンボリクリスエス

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ダートに矛先を替えて素質開花。3歳春には3連勝で兵庫CSを制した好素材。4連勝を狙った北海道スプリントCでは先団で控えて抜け出す勝ちパターンの競馬。結果的に相手の決め手に屈したが、初の1200mでもスピードは十分に通用することを証明した。東京盃は大きく着順を落としたが、ハイペースで脚がたまらなかっただけ。前々走は上位2頭に目標にされ、前走はスローでの逃げが裏目に出て切れの差に泣いたと敗因は明白だ。今回の注目は4走前以来となる坂路での併走追いを消化してきたことだろう。大阪杯に出走したボルトグフーシュ相手に持ったままで併入し、質の高い調整を課した。大型でも太めなく、調整の変化で一変。

(競馬ブック・信根隆二)

イグザルト

牡6 大井 荒山勝徳厩舎 通算32戦6勝

父:ドゥラメンテ
母:インドリヤ
母の父:Stormy Atlantic

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JRAで3勝を挙げたのち大井に転入。その初戦となったサンタアニタトロフィーで2着に好走し、南関重賞での力上位を示した。続く2戦は案外だったが、1400メートルのオープン特別を圧勝したことで短距離路線に転じ、その後の1200メートルで1、3着。前走のフジノウェーブ記念でも1分24秒1(重)の好時計勝ちを収め、勢いに乗ってここへ駒を進めてきた。「前走は強すぎたね。さすがにスイッチがオフになるまで1週間程度かかったけど、その後はダメージもなく順調に調整できている。距離がどうかだけど、うまく脚をためられれば力を発揮できるので、ここも同様の競馬ができれば」と荒山勝徳調教師。前に壁を作って脚をためられれば、ダートグレードのメンバーでも好勝負が可能だ。

(大貫 師男)

マックス

セン8 大井 福永敏厩舎 通算33戦8勝

父:ゴールドアリュール
母:インプレスゴールド
母の父:ブライアンズタイム

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昨年の東京盃の2着馬。この時は、勢いよくゲートを飛び出すと4番手と絶好のポジションをキープ。直線半ばでいったん先頭に立ちつつ3頭横並びの激闘となった。最後に差されたとはいえ、当時上昇気流に乗っていたチカッパの半馬身差。力のあることを証明した。その後は、JBCスプリントで6着、兵庫ゴールドトロフィーで9着、フジノウェーブ記念は11着と苦戦続きだが、この3戦はすべて1400m。前走にいたっては休養明けに加え、重馬場。うまく先行できずに中団で内に押し込められ、「動くに動けずリズムの悪い走りになった」と敗因を福永敏調教師は分析する。レース後は、ここを目標に調整され、1週前は「コースの状態が良くなかったので、無理をせず坂路を2本やって負荷をかけた。時計は悪くなかった」と順調だ。トレーナーが「1400mよりワンターンの1200mのほうがいいし、大井ならさらにいい」と言うように条件は好転する。実績ある舞台での一変に期待だ。

(スポーツ報知・志賀浩子)

ダノンスコーピオン

牡6 JRA 福永祐一厩舎 通算22戦4勝

父:ロードカナロア
母:レキシールー
母の父:Sligo Bay

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イクイノックス、ドウデュースと同い年のGI馬。21年朝日杯FS・3着のあと、22年アーリントンC→NHKマイルCを連勝。世代のトップマイラーとして名を上げ、香港マイルにも挑戦した。安田隆行厩舎の解散に伴い、昨年の春から福永祐一厩舎へ転厩。福永師は「自分が今までに乗った馬のなかで5本の指に入るほど素晴らしいバネを持っている」とその才能を絶賛。その頃から「いつかダートにも使ってみたい」と可能性を探っていた。そして迎えた前走のマーチS。結果は8着だったが「ダートは凄く良かった」と跨った大野拓弥騎手は好感触。体形的にも1800mは少し長かったようだが、距離を詰める今回はもっと走れていい。もともとが使って良くなるタイプ。更に間隔は詰まるが、むしろ歓迎だろう。

(競馬ブック・広瀬健太)

ラプタス

セン9 JRA 渡邊薫彦厩舎 通算34戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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JpnIやGIなどの大舞台ではワンパンチ足りない印象も、かつては5つの地方交流重賞を勝った実績のある馬。ただ、22年の兵庫ゴールドトロフィーの勝利を最後に2年以上も勝ち星からは遠ざかっている。地方交流レースでは小回りを味方に先行して押し切るのが必勝パターンだったが、以前ほどの行きっぷりの良さがなく、最後の踏ん張りも利かなくなっている。テンションが高いので、すぐに馬体が減る傾向にあり、当日の馬体重には注意が必要。先日の黒船賞では、馬体減もあって見せ場なく惨敗。それでも中間の気配から大きく衰えた感じは窺えなかったし、馬体も回復している。気性的に短期の遠征は決していいとは言えないが、ひと叩きして本来の前進気勢が戻れば一発あっていい。

(研究ニュース・船津裕司)

注記

当ページは、4月11日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。