牡5 JRA 木村哲也厩舎 通算10戦7勝
父:ロードカナロア
母:カラフルブラッサム
母の父:ハーツクライ
外傷で一とん挫あった後の休み明けとなった今年初戦の根岸S・GIIIを快勝し重賞勝利。一転して中2週での出走となったフェブラリーS・GIも優勝し、一気にGIホースへと昇華したコスタノヴァ。「昨秋、厩舎で外傷を負ってしまい、関係者の皆様に迷惑をかけてしまっただけに、今春はしっかり結果を出せてホッとしています」と語ったのが木村哲也調教師。6戦6勝と得意としている東京競馬場から舞台は船橋競馬場に替わるが、フェブラリーS同様、左回りの1600メートル戦。該当距離もこれまで4戦4勝なら何も不安はない。JRAのGIホースとして恥ずかしい競馬は出来ない。
(平松 さとし)
牡7 JRA 松下武士厩舎 通算26戦11勝
父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル
昨年の本レースでは、すんなりとハナを切り、後続を引きつけて、直線でグングンと差を広げる快勝。先行有利の馬場だったとはいえ、強いメンバーを抑えた力は本物だろう。舞台の適性も問題ない。その後、もうひと息のレースが続いていたが、前走は逃げの競馬をして4馬身差の完勝。脚抜きのいい馬場の方が向いているが、良馬場でもやれるところを示した。これで黒船賞3連勝。そして、昨年と同じ黒船賞からの臨戦でかしわ記念へ。7歳馬でも元気一杯で、500kg超えの大きな馬体は今もしっかりしていてパワフル。中間は川須栄彦騎手も多く騎乗して調整。良績のある馬は他にも出走予定だが、自分のペースで競馬ができれば、十分に勝ち負けできるはず。
(研究ニュース・森田美菜)
牡8 JRA 西園正都厩舎 通算40戦8勝
父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク
朝日杯FS4着、シンザン記念6着と芝でも走れる馬だが、それ以降はずっとダート路線を歩んできた。初めてオープンを勝ったのは4年前のオアシスS。同レースを含め、オープンでは4勝を挙げている。重賞勝ちは昨年のJBCスプリントのみだが、かしわ記念に関しては23、24年と連続2着。24年フェブラリーSでの僅差4着などからも、左回りのマイル戦はかなりマッチした条件である。8歳でも自慢の末脚に目立った衰えはなし。間隔が詰まっていた前回は坂路主体だったが、今回はCWで長めからやって意欲的。実戦タイプとあり、併走での遅れも心配無用。前後躯が逞しく、年齢を感じさせず馬体も若々しい。現状の力を出せる状態で出走できそうだ。
(競馬ブック・西村敬)
牡7 JRA 上村洋行厩舎 通算21戦8勝
父:ミッキーアイル
母:ダイアナバローズ
母の父:シンボリクリスエス
ダートで17戦8勝。昨年は東海S、日本テレビ盃を制覇。JpnIへの出走も果たし、着実に経験値を上げている。前走のフェブラリーSは大敗してしまったが、もともと芝スタートのワンターンは不向き。直線の長い東京では脚質的にも分が悪かった。度外視できる一戦だろう。ベストはコーナー4回の舞台。昨年のこのレースは6着に終わったが、上村洋行師は「ドロドロの馬場で下を掴まえづらかった。良馬場なら違ったと思う」と敗因を分析。今年も天気予報が気になるところだが、ガラッと変わっても驚けない。ただ、実績が示す通り1800mが最適で、ゆったり運べるペースが理想。スピード型のシャマルなどがいてどうか。少し忙しい流れのなかで息を入れられるかが鍵になりそう。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡5 JRA 安田翔伍厩舎 通算15戦6勝
父:ロードカナロア
母:オーシュペール
母の父:ダイワメジャー
芝でデビューしたが、ダートに替わった2戦目で初勝利。それ以降も左回りのダート1400mを狙って使われ、1勝クラスは3戦、2勝クラスは4戦、3勝クラスは3戦で卒業した。昇級緒戦の霜月Sも連勝し、根岸Sではコスタノヴァの2着に好走。かきつばた記念は初の距離、右回り、1周競馬だったが、うまく対処して重賞制覇となった。口向きの関係で左回りばかりを使われていたが、右回りで勝てたことで今後の選択肢がグンと広がった。折り合い面でも徐々に進境が見られ、馬込みも苦にしなくなってきた。充実期を迎えて着実にパワーアップしており、今なら1600mにも対応できそう。久々を苦にしない気性で仕上がりも良好。更なる相手強化でも侮れない。
(競馬ブック・牟田雅直)
牡8 大井 渡邉和雄厩舎 通算32戦5勝
父:メイショウボーラー
母:グリーンオリーヴ
母の父:サンデーサイレンス
デビューから一貫してダートを使い、4歳秋に3勝クラスを突破してオープン入り。重賞勝ちはないが、堅実な末脚を武器に長きにわたって存在感を放った。中でもキラリと光るのが昨年のマイルCS南部杯3着。中団から伸びてレモンポップ、ペプチドナイルの両GI馬に続いた。8歳になった今年、JRAで1戦したのち、大井・渡邉和雄厩舎へ移籍。南部杯のパフォーマンスを見る限り、もうひと花咲かせる余力は残っていそうだ。渡邉師も「馬は若い」と評価する。「体はかなりすっきりしているし、本追い切りをしっかりいければ態勢は整うと思う」と状態面の不安はなさそう。持ち前の末脚で上位進出を目指す。
(スポーツニッポン・大澤太久)
牡5 大井 渡邉和雄厩舎 通算13戦7勝
父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母の父:ブライアンズタイム
25年始動戦となった4月の川崎記念は9着。スタートダッシュひと息で後方からの競馬を余儀なくされると、直線も見せ場をつくることはできなかった。トーシンブリザード以来22年ぶりに無敗の南関東三冠馬に輝いた3歳時から一転、苦境が続くが、渡邉和雄調教師は巻き返しに向けて前を向く。「一度使って体が締まってきた。良化してきたのは間違いない。ツメの状態も問題ない」。デビュー初黒星を喫した一昨年の東京大賞典からスタートで後手に回るレースが続くだけに「スタートを決めてこの馬本来の競馬をしてほしい」と完全燃焼を祈る。浮上のきっかけをつかめるか注目だ。
(スポーツニッポン・大澤太久)
注記
当ページは、4月30日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。