注目馬情報 Attention

ナチュラルライズ

牡3 JRA 伊藤圭三厩舎 通算5戦4勝

父:キズナ
母:レディマドンナ
母の父:Distorted Humor

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前走の羽田盃では2着に5馬身、3着には11馬身もの差をつけて圧勝。その後も短期放牧などには出さず、厩舎で調整を重ねている。「中間の追い切りは計3本になりますが、元気が良すぎて坂路でもそれなりの時計が出てしまいます」と語る伊藤圭三調教師。ただ、それがマイナス材料にはならず「変わらず好調という事」と笑みを見せる。ここまで5戦4勝で唯一の敗戦が左回りの川崎競馬場。右回りは3戦3勝で大井も2戦2勝となれば不安材料はなさそうだが、先出の伊藤調教師は慎重に次のように語る。「前進気勢の強い馬なので、距離が伸びる点は気掛かりです。折り合ってゆったり走れるような調教は課していますが、その通り走れるかどうかがカギになりそうです」。

(平松 さとし)

ナイトオブファイア

牡3 大井 渡邉和雄厩舎 通算6戦4勝

父:ホッコータルマエ
母:ノーズトウショウ
母の父:ブラックホーク

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前走、羽田盃は好位から力強く脚を伸ばし、勝ち馬ナチュラルライズから5馬身差の2着。3着のジャナドリアに6馬身の差をつけており、相手が悪かったとしか言いようがないレースだった。その後は東京ダービーに向けて調整。渡邉和雄調教師は「状態はいい感じに上がってきている。体つきも少し大人になった」と話した。大井2000mはデビューから無傷の4連勝を決めた3走前・スターバーストカップで経験済み。渡邉師も「自在に折り合えて思いのままに動いてくれるので距離が延びるのはいい」とプラスに捉える。逆転戴冠へ向け、地元・大井のエースが虎視眈々と爪を研いでいる。

(スポーツニッポン・大澤太久)

カナルビーグル

牡3 JRA 佐藤悠太厩舎 通算5戦3勝

父:リアルスティール
母:ソブラドラインク
母の父:Include

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現3歳世代のJRA中距離ダートのカテゴリーではトップと言っていい実力馬。好位でうまく立ち回って、そこから抜け出す機動力も備えている。そして追えば追うほど伸びる末脚はこの馬にとって最大の武器と言える。仕上がり途上だった新馬戦と直線で前が壁となり脚を余した2歳1勝クラスでの敗戦はあるが、それ以外はほぼ完璧のレースぶりで5戦3勝。初重賞制覇となったユニコーンSでは、決め手をいかんなく発揮し着差以上に強いレースぶり。この中間も、とにかく馬体の良さが目につくし、稽古の動きも上々。デキは高いレベルで推移している。広い大井競馬場なら競馬はしやすく、各地から強豪が集うここでもいいパフォーマンスを見せてくれるだろう。

(研究ニュース・船津裕司)

クレーキング

牡3 JRA 中舘英二厩舎 通算5戦2勝

父:ナダル
母:クインアマランサス
母の父:キングカメハメハ

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新馬戦を快勝すると、年頭の1勝クラスでは2着に8馬身もの差をつけて圧勝。ここまで5戦2勝、2着2回、3着1回と安定しているが、中舘英二調教師は「負けたレースは全て理由があります」と語る。例えば前走2着だったユニコーンS(GIII)は「ゲートのタイミングが合わずジャンプスタートみたいになってしまったため、苦しい位置での競馬になりました」。その結果、「終始外を回る形になったのが敗因だと続けた」。脚元等の不安は皆無で中間も順調に来ているとの事。当然、ゲート練習もしており「全く問題なくこなせています」(中舘調教師)との事。勝ったレースでの競馬ぶりから潜在能力の高さは明らかで、自分の力をしっかり出せる走りが出来ればここに入っても期待出来そうだ。

(平松 さとし)

スマイルマンボ

牡3 大井 坂井英光厩舎 通算6戦3勝

父:デクラレーションオブウォー
母:ハルサンサン
母の父:サウスヴィグラス

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昨年のSIハイセイコー記念を6馬身差で制した南関のトップマイラー。前走の羽田盃は逃げて4着だった。好スタートから楽に主導権を奪ったが、道中はジャナドリアにマークされる厳しい展開。直線も勝ったナチュラルライズに早めにかわされたが、戦意喪失することなくゴールまで3着争いを演じた。吉原寛人騎手は「プレッシャーがあって、動かされるような形の逃げになった」と振り返った。今回さらに1F距離が延びて大井2000mが舞台。「距離は長いかなという感じはするが、前走よりも楽に逃がしてくれるなら好走のチャンスも出てくると思う。出るからにはしっかりと仕事をする」と気合を込めた。巧みにペースを操って上位を目指す。

(スポーツニッポン・大澤太久)

アメージング

牡3 JRA 中舘英二厩舎 通算7戦2勝

父:Kitten's Joy
母:サーレップティシャス
母の父:Speightstown

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前走の羽田盃はいつもの先行策ではなく好位に控える競馬。結果、そのまま5着に終わったが、中舘英二調教師は悲観していない。「そもそも行かなくてはダメという馬だとは思っていません。前走も勝ち馬には離されたものの、3着馬あたりとは差がなかったし、差す競馬も目処が立ったと感じています」。そう語るように実際3着馬とは3/4馬身+ハナの差なら、馬券圏内も流れ一つとみて良さそうだ。「大井も3回目になるし、中間の調教の感じも徐々に良くなっています」と中舘調教師は続ける。坂路でもウッドチップコースでも軽快な動きを披露しているので、その言葉に嘘はない。そもそも指揮官が「経験して成長するタイプ」と評していた馬。使いつつ、虎視眈々と逆転を狙う。

(平松 さとし)

ウィルオレオール

牡3 北海道 小国博行厩舎 通算10戦3勝

父:レッドベルジュール
母:カゼノボレロ
母の父:フサイチコンコルド

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昨秋の平和賞を制覇。北海道のオフシーズンは、果敢にダートグレードへ挑み、ブルーバードカップJpnIIIで3着に健闘した。ソルジャーフィルドが出走するレースは、全日本2歳優駿JpnIと京浜盃JpnIIでも6着に敗れ、その差を詰めることすら許してもらえなかったが、内回りマイル戦で争われた北斗盃は積極的なレースでひと泡吹かせたが、アタマ差の2着に敗れた。「外回りで距離が延びれば、相手のパフォーマンスはさらに上がります。ウィルオレオールの将来を考えた時、厳しいレースを経験させることで力をつけていき、改めてソルジャーフィルドに挑戦しようと決めました」と小国博行調教師。以前は調教で動かないタイプだったが、輸送を考慮した直前追い切りでも、京浜盃の時は3F36.6秒ー1F12.3秒を叩き出した。今回も1週前となる1日に3F35.4秒-1F12.1秒(直一杯)をマークし、ここに来ての充実ぶりは目を見張る。

(古谷 剛彦)

ミーヴァトン

牡3 川崎 佐藤博紀厩舎 通算10戦3勝

父:スマートファルコン
母:ヴァンジェーロ
母の父:アイルハヴアナザー

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ここまで10戦3勝。2戦目に初勝利を挙げてからしばらくは勝ち星から遠ざかっていたが、3走前に浦和で豪快な差し切り勝ちを決めると、勢いそのままに2走前のクラウンカップで初重賞制覇。3コーナー最後方から追い込んだ。その末脚を武器に前走は羽田盃JpnIに挑戦。勝ち馬からは3秒6差、2着馬からも2秒6差の6着に敗れたが、その上位2頭に次ぐ、メンバー3位の上がり時計で追い上げた。佐藤博紀調教師は「前走は斤量も馬場も右回りも初めて。それがオールクリアだったので、2回目で上積みがあるんじゃないかと思っています。距離延長も歓迎。難攻不落の強敵が相手ですけど、なんとしても一矢報いたい気持ちです」。乱戦になるようなら浮上もありそうだ。

(牛山 基康)

ケンシレインボー

牡3 船橋 佐藤裕太厩舎 通算9戦4勝

父:レインボーライン
母:グローリアスイリス
母の父:メイショウサムソン

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1000mのデビュー戦を快勝、3戦目に1500mで2勝目を挙げ、重賞戦線へ。ここまで9戦4勝。鎌倉記念3着からなかなか着順を上げられなかったが、3走前に東京湾カップトライアルの準重賞を制すると、2走前のクラウンカップこそ届かず4着に終わったものの、内々をうまく立ち回った前走の東京湾カップは直線で突き抜けた。騎乗した山中悠希騎手とともに初重賞制覇。目下の勢いは侮れない。佐藤裕太調教師は「右回りも問題なく、距離が延びても対応できると思います。もまれても大丈夫なので、それを生かしたいですね。自分の競馬に徹して展開がはまってくれれば」。雲取賞JpnIIIは9着に終わったが、そこで大井は経験。流れが向けば出番があるかもしれない。

(牛山 基康)

シーソーゲーム

牡3 大井 藤田輝信厩舎 通算6戦3勝

父:Daaher
母:Bear Now
母の父:Tiznow

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前走、盛岡競馬場で行われた岩手3歳三冠競走の第1弾・ダイヤモンドカップで重賞初制覇。11頭立ての10番枠からダッシュを利かせて2番手につけると、直線で力強く抜け出して2着に4馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。「左回りの軽い馬場が合うと思っていた。輸送も問題なかった」と藤田輝信調教師は完勝劇を振り返った。その後は東京ダービーを目指して調整され「いい感じに追い切りをこなしている」と藤田師。ダメージなく遠征を終えたこともあって調整過程は至って順調だ。「出るだけで終わらせるつもりはない」と師は力を込める。JRAで新馬勝ちを決めた素質馬がさらなるパワーアップを遂げて大舞台へ挑む。

(スポーツニッポン・大澤太久)

注記

当ページは、6月6日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。