レースの見どころ
ここ10年でもクリソベリルやウシュバテソーロなど優勝馬に名馬が名を連ねており、JpnⅠに近いレース。ここを使ってJBCクラシック、チャンピオンズカップ、最近ではブリーダーズカップクラシックという選択肢もあり、毎年レベルの高いレースが繰り広げられている。前日に金沢競馬場で白山大賞典が行われるため分散した感じで、加えてフォーエバーヤングの参戦ということもあって10頭立てに。注目はやはり世界を相手に戦ってきたフォーエバーヤングの走りになるが、昨年の川崎記念の覇者ライトウォーリア、長期休養明けで割引は必要だが実力馬キングズソードが参戦。母に名牝クイーンマンボを持つレヴォントゥレットは4歳でこれから成長してきそうだし、先手が取れれば渋太いマーブルロックにも注意が必要。地元船橋からは船橋1800mがベストのギガキング、サウンドトゥルーの半弟ホウオウトゥルースは末脚に賭ける作戦なら上位進出もありそうだ。
説明の必要がないくらいの実力馬で、現在世界ランキング2位タイ。国内に限れば無敗だし、海外でサウジダービー、UAEダービー、サウジカップと重賞3勝。ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップクラシック、ドバイワールドカップでも敗れたとはいえ3着。確勝と思われたドバイワールドカップ3着は案外だったが、改めて海外での調整の難しさを思い知らされた。ここを叩いて昨年に続いてブリーダーズカップクラシックに挑戦となるのだろうが、仕上げに不安はない。しっかり休養してフレッシュな状態にあり、ここは休み明け、58キロでも負けられないところ。
中央時は重賞勝ちこそなかったが、ダート1800mで5勝を挙げ、川崎転入後は昨年の川崎記念など重賞5勝の実力馬。今年の川崎記念は8着に敗れたが、次走大井記念では転入後3連勝中だったキングストンボーイを破っている。マーキュリーカップは6着と振るわなかったが、流れが厳しかったのも確か。前走後体調が上向き、トップコンディションにあるとのことなので、吉原寛人騎手を背にやってくれそうな予感。
ここまでデビューから8勝しているが、重賞は2023年の大井JBCクラシックと昨年の帝王賞。8勝全てが右回りでのもので、実は左回りでは連対ゼロ。しかし昨年のフェブラリーSで5着があるし、かしわ記念でも4着と善戦できており、あまり気にする必要はない。今回は長期休養明けということが課題になる。ここに向けてかなりの本数の追い切りを消化できており息はできていると思われる。レース勘がどこまで戻っているか難しいところではあるが、実績的にも上位争いに加われる。
レヴォントゥレットは、デビューが3歳の4月と遅く、初戦は7着に敗れてしまったが、その後は4連勝してオープン入り。オープン入り後はブリリアントS4着、重賞初挑戦の平安Sが3着で、前走のBSN賞が3着と勝ち切れない。母クイーンマンボは関東オークスとレディスプレリュードを3歳時に制しているが、この仔は遅咲きのタイプ。これからの成長が期待でき、休み明けを叩かれた今回は相手は揃ったが上位争いに加われる。マーブルロックは、2歳の10月にデビューしたが、勝ち上がるのに5戦を要しているし、1勝クラスを勝ち上がるのも6戦を要している。本格化したのは今年で、3勝クラス、オープンと連勝。その後はアンタレスS、平安Sと重賞に挑戦したが結果は出ていない。しかしこれまで通り使いつつ慣れてくるタイプで前進は可能。血統的にも祖母はサニーブライアンの半妹。逃げてこその馬なので、すんなり先手が叶えば渋太い走りができる。
提供 勝馬 山形 宗久
注記
当ページの情報は、9月30日(火)17時現在のものです。
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