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第71回 2017年8月10日(木) メンチ・コロッケ定食(川崎競馬場)

川崎競馬場
「堀久」 メンチ・コロッケ定食(800円)

堀久さんは開放的なお店
いろいろなメニューが揃っています
 私が川崎競馬場に行くと、だいたいの居場所はパドックとゴール地点付近を結ぶ帯状のエリア。上の階にある指定席のエリアには業務上の関係で入ることはありますが、基本的にほとんど近寄らない場所ですね。
 これはJRAの競馬場でもそうですが、指定席の人は指定席、地面付近をウロウロの人はウロウロの人と、ハッキリ客層が分かれている感じがします。私の友人知人でも“指定席をたまに利用する”という人は少ないような。もちろん私は常にウロウロ系。そんなわけでこの「馬美味行脚」では、上の階にある飲食店の登場回数が少なくなっております。
 ただ、川崎競馬場の4階にはちょっと気になるお店があるのですよ。さらに場所は2号スタンド。普段は無料バスを降りてパドックに向かうために通過するだけの2号スタンド。その4階はガラス張りの指定席エリアになっていますが、そこにある「堀久」さんは、指定席券の検札カウンターの手前にあるので、入場券だけの人でも行くことができます。
 さて気になった理由はというと、そこが定食系のメニューを提供しているお店だから。上の階になると地べたよりも人口密度が減るわけで、営業的に厳しいような気がするのですが、それでも定食を何種類も用意しているということを1月に確認していたのです。
 そのときはすでに食事済みだったので、外からチェックしただけ。というわけで、久しぶりの2号スタンド4階であります。
 席に着いてメニュー表を開くと、おお、思ったよりもラインナップが多彩。つまみ系も用意されている点は、売店も兼ねているというところでしょうか。
 すこし迷った末に選んだのは、メンチ・コロッケ定食。添えられている写真は小鉢付きで「ちゃんとした食堂」の雰囲気がします。
 どうやら注文してから作り始めるらしく、到着までは5分少々。それまで店内のモニターでパドックの様子を観察しましょう。しまった、馬券を買うためには下のフロアまで降りなければならないのか!
 でもそれは仕方なし。運ばれた食事を楽しみながらレースを見ることにしましょう。
メンチ・コロッケ定食
 目の前に現れた「定食」はまさに“清く正しく美しい”という姿。メンチカツとコロッケには厚みがあって、清らかに揚がっている感触がありました。私は「フライには醤油」派なので、テーブルに置かれている醤油がうれしかったですね。あっ、定食にはお豆腐がついているからか!?
 盛り付けも美しく、ひとつひとつが丁寧に作られているという印象。すべてきれいにいただいたあと、お皿に添えられていたカラシも箸先につけて味見してみました。そしたらそれがおいしくてビックリ。最後の最後まで大満足!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。