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第116回　2018年3月20日　ロッキーアピール

　ダートグレードレースで活躍したロッキーアピールが、今年20歳になったという嬉しい便りが届きました。１９９８年３月４日がお誕生日。

　ロッキーアピールは中央の松田國英厩舎からデビューし４勝を挙げ、その後は北海道競馬で１戦した後に、川崎の山崎尋美厩舎へ移籍。さきたま杯やかきつばた記念、アフター５スター賞と３つのタイトルホルダーに輝きました。

　ロッキーは９歳まで現役生活を続け、引退後は千葉県成田市 の成田ゆめ牧場で、引き馬などをしてお客様との触れ合いをお仕事にしていた時期もありました。

　２０１２年３月下旬から静岡県富士宮市にあるSTホーストレーニング（オーナー　常田修児さん）で余生を過ごしています。松本真実さんと現役時代に担当をしていた暮部厩務員が、ロッキーの親代わりとなり見守り続けています。

　STホーストレーニングは富士山の麓にあり、鹿もやって来るようなとても静かな環境だそうです。ロッキーは大きな馬場で放牧されることが好きで、そこで動き回るわけでもなく、お気に入りの場所で佇んでいるそう。日向ぼっこをして、カイバを食べて、お水も飲んで、おしっこをして、ボロもして、普通の日常を穏やかにのんびり過ごしているそうです。

　松本さんは忙しいお仕事の傍ら１か月に１度はロッキーに会いにいくそうで、「今年になって、顔つきが年を取ったなぁと思います。角度によってはより感じますね。でも、無事に成人式を迎えられました」と松本さん。

　今回、松本さんからロッキーが20歳になったことを教えて頂きました。ロッキーが引退してからこれほどの時間が経ったことに驚き、とても幸せな馬だなぁと心から思いました。普通の日常を送るのがどれほど大変な世界であるかは、皆さんもご存知のことでしょう。

　「引退した競走馬はいろんな新しい馬生を歩みますが、自分で言うのもなんですが強運な馬だと思います。ロッキーのことも時々思い出して頂ければ嬉しいです。このまま好きなようにボーッと日常を楽しんでもらいたいです」（松本さん）。

　ロッキーアピールの見学については、引退名馬のホームページをご覧ください。
　https://www.meiba.jp/horses/view/1998110134