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第109回　2017年8月18日　トーセンアドミラル

　先日、地方競馬の卒業生トーセンアドミラルのうれしいニュースがありました！！！

　トーセンアドミラルは父がキングカメハメハ、母はサンデーピクニックという良血のお坊ちゃま。中央デビュー馬で５勝を挙げると、船橋の川島正行厩舎に移籍（最終的には川島正一厩舎）。

　川島正太郎騎手とのコンビで２０１３年スパーキングサマーカップ優勝を皮切りに、通算３つのタイトルを奪取。南関東の重賞レースやオープンレースなどでその存在感を示してきました。

　今年２月に現役生活を引退後は、福島県の前田ステーブルで過ごしているそうです。しばらくはこれまでの疲れを癒してのんびりしていたそうですが、ゴールデンウィーク明けからは入念なトレーニングを開始。７月下旬に実施された国の重要無形民俗文化財『相馬野馬追』に参加したそうです。

　先日、大井競馬場で行われた恒例の相馬野馬追甲冑競馬の実演にも登場し、久しぶりのお里帰りとなりました。２０１３年マイルグランプリを制した思い出の場所です。

　実演前に出張馬房へおじゃましてみると、トーセンアドミラルは甲冑姿で待機中でした。そもそもがとても端正な顔立ちですが、その姿がより凛々しく勇ましい。久しぶりの競馬場でも、周りが準備をしてバタバタしている時でも、どっしりと落ち着き払っていた姿も印象的でした。

　甲冑と馬具、さらには騎乗する人の重さを合計すると１００キロ以上を背負って走る甲冑競馬。

　３コーナー手前付近から８騎の騎馬武者が一斉にスタートすると、紺野聡さんを背にしたトーセンアドミラルは２番手から先頭に立ち、そのまま力強く先頭でゴールしました。思い出深い舞台に帰ってきて、再び先頭でゴールした姿は、大きな感動を呼びました。

　この後は相馬野馬追振興秋季競馬大会などにも参加予定ということです。これからもうれしい便りを届けて欲しいと思います！