さて、今までご自身が騎乗された中で、この馬はやっぱり強かったなという印象的な馬はいますか?
僕の場合はナイキジャガーとかマルゼンアデイアルっていう馬ですかね。
マルゼンアデイアルは本当にバネがあって強かったです。
ジャパンカップで2着したロッキータイガーより全然強かったと思います。
ロッキータイガーがひとつ年上だったんですけど、羽田盃(2000m)の時計を見てもマルゼンアデイアルの方が上でしたからね。
ひょっとしたらマルゼンアデイアルがジャパンカップに挑戦していたらと思います。羽田盃まで騎乗したんですけど、その後故障してしまって、結局東京ダービーは出走できなかったんです。本当に残念でした。
的場さんをここまで熱くさせる馬だったってことですね。
武さんはいかがですか。思い出に残る馬はいっぱい居ると思いますが。
本当にいい馬にたくさん乗らせてもらってきたんですけど、ディープインパクトは改めてすごかったなと思います。
よく飛ぶような走りと表現されていましたけど。
ちょっと独特の走り方っていう印象で、乗っていて気持ちよかったです。
やっぱり背中がよかったんですか?バネも凄いんでしょうね。
良かったですし、気持ちよかったですね。
走る馬は背中が揺れないんですよ。内腿に吸い付いちゃいますもんね。
気持ちよかったですね。ちょっとああいう馬は居ないですね。
ディープインパクトの子供もたくさん活躍していますが、ディープに似た乗り味という馬は居ませんか。
なかなか居ませんね。
先ほど、的場さんからはマルゼンアデイアルが印象に残っているとお聞きしましたが、競馬のファンの間で今でも語り草となっている1997年の帝王賞についても少しお話を伺います。
的場さんはコンサートボーイに騎乗、武さんはバトルラインに騎乗しました。以前のインタビューなどで、一番嬉しかったレースとして挙げられています。覚えていますか?
覚えていますよ。今まで48年乗ってきた中で1番嬉しかったです!
僕の馬は末脚を生かす馬で、とにかく豊さんの馬が速いから、マークしていけば「ひょっとしたら」っていう期待がありました。