あんな声援なかなか無いでしょ。あのオグリキャップの有馬記念はすごかった!
有名な“オグリコール”ですね。
ファンの願いが痛いほど伝わってくるので、それには応えたかったですね。
普通に自分が勝ちたいというより、みんなにハッピーになってもらいたいというのがあるので。そういう役を自分が出来るという嬉しさがありました。
勝ち負けに関係なく、印象的な有馬記念というと?
全て印象深いですけど、キタサンブラックのラストランはやっぱり印象に残っていますね。前年にクビ差負けしていたので。しかも凱旋門賞などには行かずに国内で専念すると決めて、最後は有馬記念に出るプランを立てていましたから。勝つと負けるの差がすごいです。何より、北島三郎さんからのプレッシャーもありますし(笑)
勝った時の想像ができるじゃないですか。
そりゃ勝ったら「まつり」唄いますよね(笑)
ディープインパクトにしろキタサンブラックにしろ、有馬記念を勝って“やったー”という感じではなかったです。やれやれって感じ。
ファンは楽しみでしかないですよ。
的場さんはイベントなどで有馬記念を予想することもありますけど、印象に残る有馬記念はありますか。
やっぱりオグリキャップですね。ものすごく感動しましたね。ワーってね。
もう駄目だろう、勝てないだろうっていう感じでしたけど、人馬ともにファンが多かったから余計に感動したな~。
中山競馬場といえば、的場さんがJRAのレースを初めて勝った地でもありますよね。
1990年の9月にモガミリーフに騎乗して勝利。雨の重馬場でしたが、当時のことは覚えていらっしゃいますか。
いやいや、緊張しましたね。人気を背負っていた記憶があります。
ちょっとスタートで出遅れて慌てちゃいましたね。
1200m戦での出遅れは焦りますね。
地元の大井競馬ならそんなに緊張しないですけど、中央でこれほどの人気の馬に乗せてもらったから。でも馬が強かったから勝たせていただきましたけど。
そしてメインレースのオールカマーではジョージモナークで2着しました。
ラケットボールに負けたんですよ。
JRAの重賞でしたが印象はいかがでしたか?
最高に楽しかったですよ。当時は地方競馬と違ってお客さんの数もすごいし、雰囲気だけでテンションが上がるっていう感じですごく楽しかったです。
対して武さんは1988年にグレートベンに騎乗して地方競馬での初勝利を姫路競馬場で飾りました。