森さんは、この馬はやっぱり強かったなという印象的な馬はいますか?
ここ何年かは中央から転厩してきた馬を再生する形が多いので、その中でキタサンミカヅキは強かったなと思いますし、ダートの短距離を走るならラブミーチャンは理想的だなと思いましたね。
キタサンミカヅキでは交流重賞・東京盃を、ラブミーチャンでは習志野きらっとスプリントを優勝されました。
ただ…、これは周りの方に失礼かもしれないですけど、例えば石崎(隆之)さんのアブクマポーロとか的場(文男)さんのコンサートボーイや圭太でいうフリオーソというようなクラスの馬にまだ出会っていないと自分では思っていまして・・・
競馬史に名を残すような名馬っていう意味でね。
はい、そうです。
やっぱりリーディングを獲り続けている森くんぐらいになると、そういう馬との出会いを求めますよね。そこがモチベーションというか…。
そうかもしれないですね。
リーディングを獲り続けることによって名馬に出会える確率は上がるわけだけど、リーディングを獲った人が毎年のように日本ダービーを勝てるわけじゃないし、そこはやっぱり縁だよね。
今年も有馬記念(12月25日)が迫ってきました。数々のGIを勝利されてきた福永さんは意外にも有馬記念では2011年のトゥザグローリーの3着が最高です。
僕はあんまりグランプリレースに縁がないんですよ(笑)
中山2,500mを攻略するにあたってどの辺りがポイントとかはありますか?
わかってないから勝ててないと思うんですけどね(笑)
失礼しました(笑)
ただ有馬記念は一番盛り上がるレースなのでね。
やっぱり歓声は他と違いますか?
全然違いますよ。あとその週はスポーツ新聞もほとんど有馬記念の話題であったりとか、普段はあんまり競馬をやらない方も注目してくれたり、やっぱり特別な盛り上がりがありますよね。当然そこで乗っていたいし、勝ちたいという気持ちは強いです。
地方競馬でも年末といえば12月29日に東京大賞典があります。森さんにとってどういうレースですか?
本当、夢のようなレースです。大井競馬場が一年の中で一番盛り上がる日ですし、年末でみなさんが浮き足立っている感じも伝わってきます(笑)。その雰囲気が好きで乗っていて楽しいのですが、中央の馬が勝つことがほとんどの中で、どうしたら東京大賞典を勝てるような馬が作れるのだろうっていうのはスタッフを含めてずっと考えています。