福永さんはケイティブレイブで同じ舞台(大井2,000m)の帝王賞を勝たれていますが、このコースについてはいかがですか?

う〜ん、やっぱり難しいですよね。

大井はコース形態だけを見ると不利なく力通り決まりやすそうなのですが、実は全然そんなことなくて、その日の馬場状態とか水の含み具合でけっこう変わりますし、ここを通らなきゃダメ!っていう日があったりするんですよ。

地方競馬って、それ絶対あるよね!

ありますね。

やっぱり地の利が一番活きるところなんですよ。だから(地元の騎手に)絶対聞くもん。まぁ、ほんまのこと教えてくれているかわからんけど(笑)

福永騎手から森騎手への質問

なかなかこういう機会もないと思いますので、お互いへ聞いてみたかったことなどはありますか?

え〜、なんだろう(笑)

僕、聞いてみたいことあるんですよ。

お願いします!

再来年から3歳ダート三冠競走が新たにできるじゃないですか、このことをどう捉えているのかなと思って。

2024年より、現在もダートグレード競走として行われているジャパンダートダービー(ジャパンダートクラシックに名称変更)に加え、南関東の大井競馬場で開催されている羽田盃と東京ダービーを新たにダートグレード競走とし、3歳ダート三冠競走を創設することが発表されました。

正直に言っていいですか…?

もちろん!

中央の馬を負かすんだという気持ちがあるのを前提にお話させていただきますと、これから(南関東の)若い騎手たちがダービージョッキーになるチャンスが少なくなってしまうのかなと感じてしまいます。

なるほど。

ただ賞金が上がることによって、三冠を狙えるようなレベルの馬が地方競馬に入厩してくる可能性も高くなってくるのかなとも思っています。

僕が思うのは、中央競馬ではオープンクラスに届かなかった馬が、地方競馬に転厩して再生し、ダートグレード競走を勝つこともあるので、(地方競馬の)調教技術はかなり上がっているはずなんです。しかも、普段からコースを走り慣れている点も有利になるので、優秀なスタッフがいる厩舎であれば、例えば僕が馬主だったら最初から(中央ではなく)地方に入厩させたくなる。そういう流れになってくると、どんどん地方馬が三冠レースで勝てる確率が上がっていくと思うんですよ。そう考えれば、この変更は良いキッカケになるじゃないかと個人的には思っています。

そういう良い素材が入ってきてもらえれば、僕たちはしっかり走らせる自信はあります。

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