地方競馬の2歳重賞で地元デビュー馬の限定戦は、九州ジュニアチャンピオン、兵庫若駒賞と当レースで、いずれも未来優駿に組み込まれている。高知競馬で17年ぶりにサラブレッドの新馬戦が行われたのが2015年。16年に第1回の当レースが実施され、その年の新馬戦勝ち第1号のフリビオンが勝利。同馬はその後、転入馬も出走可能な12月の金の鞍賞、高知3歳二冠に加え、3歳馬としてはじめて珊瑚冠賞を勝利し、グランプリ・高知県知事賞も制覇。高知で優秀競走馬表彰がスタートするのは翌18年だが、年度代表馬級の活躍を収めた。また、21年の勝ち馬マリンスカイは高知所属馬としてはじめて全日本2歳優駿JpnIへ出走を果たした(13着)。高知競馬の新しい歴史を作っていく馬たちの戦いだ。(栗田 勇人)
高知競馬場は1周1100m(右回り)でゴールまでの直線は200m、高低差は1.58m。内ラチ沿いの砂が厚いため、レースでは内をあけて走る馬が多い。黒船賞が行われる1400mは4コーナーのポケットから発走し、コーナーを4回まわる。内枠の馬は出遅れると砂が深い内に閉じ込められる危険もある。1〜2コーナーに比べて3〜4コーナーがゆったりしたカーブになっているため、3コーナー手前からの仕掛けでもスピードに乗っていきやすい。(栗田 勇人)